エリート亮介の嫁探し:“三高男”の半年間限定・婚活プロジェクトが、いざ始動!

エリート亮介の嫁探し:“三高男”の半年間限定・婚活プロジェクトが、いざ始動!

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  • 更新日:2017/10/18

エリートとはフランス語のéliteが由来で、「選び抜かれた人」という意味だ。

日本で言われる“エリート”とは、学歴が高く且つ年収の高い男性を指す場合が多い。

企業勤めの30代で年収1,000万を超えるのは上位1.5%、独身となると、さらに絞られる。

東京大学出身、ドイツにあるベンチャー企業を経て世界的IT企業のアメリカ本社への転職が決まっている亮介は、まさに世に言う“エリート”。

そんな亮介が、人生の伴侶として選ぶ相手とは、果たしてどんな女性なのか?

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「亮介さんって、彼女いないんですか?」

亮介の隣にいた女性が、興味津々と言った様子で聞いてきた。今日は六本木の『オービカ モッツァレラバー』で食事会だった。

「うん、いないよ」

亮介がそう言うと、間髪入れずに幹事である崇が説明を加えた。

「こんなイケメンなのに不思議でしょ?」

身長182センチで彫の深い顔立ちをしている亮介と、小柄で凹凸のない顔立ちの崇は、正反対の見た目である。そして崇は、こう続けた。

「あのね、コイツ今までずっと海外勤務で、半年後にまたアメリカへ行っちゃうんだよ。だから日本にいる間に、結婚相手を見つけたいんだって」

崇がそこまで暴露すれば、亮介は苦笑する他なかった。

「それで俺は、こうやって出会いの場をセッティングしてるの。でも亮介っていい感じの子がいても、かなり慎重なんだよなぁ」

亮介は「そんなことないよ」と否定したが、崇が言っていることは概ね正しい。

たしかに、亮介はたとえ女性から好意を示されても、なかなかその先には進もうとしなかった。

亮介には女性に対する、あるトラウマがあったのだ。

高スペック男・亮介のトラウマとは?

亮介は、都内の中高一貫校を卒業後、東京大学理科一類から大学院まで、全てストレートで進学した。

高身長、高学歴、そして社交性はあるので、女性関係は恵まれてきた方だと思う。

就職活動では、同級生たちが外資系投資銀行や大手商社などに就職を決めていく中、亮介はAIの開発を行うドイツのITベンチャーへの就職を決め、ドイツで働くことに決めた。

「海外行きたければ、日本の会社に就職して数年待てば?」

周囲の友人たちは口々に言ったが、亮介は「早くから国外で働きたい」という思いが強かったのである。

しかしその時、思いもよらぬ出来事が起きた。

周りの女性たちの亮介に対する見方が「将来有望な男」から「将来性のない夢見がちな男」と一気に下落し、当時付き合っていた彼女とも気まずくなってしまった(その彼女とはドイツに行ってすぐ、別れてしまった)。

―女性って、分かりやすいスペックしか見てないんだな・・・。

その経験は、当時23歳だった亮介の心に深く刻まれたのであった。

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その後、ドイツに行ってからも何人かの女性と付き合ったが、なかなかうまくいかなかった。

ヨーロッパの女性たちは自立している分、自己主張が激しい。また付き合っている間は、彼女を何よりも優先しなければいけないという感覚が亮介には合わなかった。

一方、ドイツにいる独身の日本人女性は、商社マンの豪華な暮らしを知っているため、駐在への憧れが強く、亮介のことは眼中にない。

そんなドイツでの生活を5年送ったあと、亮介はシリコンバレーに本社がある大手IT企業に転職が決まった。そしてビザが下りるまでの半年間、日本支社でのプロジェクトに関わることになったため、一時帰国しているのである。

この半年間が終われば、30代は恐らくアメリカで過ごすことになるだろう。そう考えていた亮介は、あることを決意していた。

―結婚相手を見つけよう。スペック重視じゃない、日本の女性と。

亮介は女性に対してトラウマはあったものの、結婚願望はあった。家庭を持って落ち着き、仕事に集中したかったのだ。

シリコンバレーに行っても、そこで身を埋めるつもりはなく、やがて自分で起業したいと思っていた。“大手IT企業勤務”のステータスはいつか終わる。そのときに、「不安定なのはいや」と離れられては困るのだ。

しかしこの女性に対するトラウマと、半年限定という期間の中で、亮介の「嫁探し」は困難を極めることになる。

亮介の婚活プロジェクトが、いざ始まる・・・!

いつものように、女性陣と盛り上がる崇を横目に黙々とワインを飲んでいると、隣に座っていた瞳という女が亮介に話しかけてきた。

「亮介さんって、どんな人がタイプなんですか?」

一目で高価だと分かるアクセサリーにノースリーブのワンピース、分かりやすくモテそうな女だと思った。

「好きなタイプか…」

聞かれて答えに困った。

―スペックだけで判断しない女性。

それが本心だったが、そのまま伝えるわけにはいかない。

「常識があって、気配りのできる女性。でもそんなに明確なタイプってないな 」

その場を乗り切ろうと当たり障りのない答えをすると、瞳は「そうなんだ」と呟いたあとにこう言った。

「私は、頭が良くて優しい人。顔は、切れ長の目の人が好き。亮介さん、私のタイプかも」

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瞳は亮介の目を覗き込むように見上げ、にっこりと微笑んだ。

自信がありそうな大きな瞳で見つめられるとドキッとしたが、もちろん真には受けない。儀礼的に「ありがとう」と微笑んだ。

すると瞳は意地悪そうな口調で、こう言ったのだ。

「・・・信じてないでしょ?亮介さん、目の奥が笑ってないよ」

そう言って彼女は、涼やかな顔で残っていた白ワインを飲み干した。

マンションに戻り、ぼんやりと考え事をしていると、携帯の通知音が鳴った。瞳からのLINEだった。

―今日はありがとうございました。 海外が長かったみたいですし、良かったら和食でも食べに行きませんか?

瞳は美人で愛嬌があり、印象として悪くなかった。文面からも、それなりに気遣いができる女性なのだろう。

何より「目の奥が笑ってない」と言われたとき、核心を突かれたと思ったのだ。

―こちらこそありがとう。

一瞬考えたのち、続けてこう送った。

―再来週の水曜日は空いてるけど、予定どうかな?

亮介の半年限定の“嫁探し”は、こうして幕を開けた。

▶NEXT:10月19日 木曜更新予定
亮介と瞳とのデートの行方は?瞳は亮介の花嫁候補となるのか?

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