ブルゾンSilva with V

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  • J SPORTS
  • 更新日:2018/01/12
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4ヶ月の時を経て、アドリエン・シウヴァの夢にまで見たプレミアリーグでの生活が幕を開けた。

全ての始まりは、たった14秒のいたずらだった。夏のデッドライン・デーに、ポルトガルのスポルティングからレスターに加入することに合意したシウヴァだったが、FIFAへの移籍書類の提出が14秒間に合わなかった。全関係者が「それくらいいいだろ!」と寛容な措置を求めたが、FIFAで働くエリートたちはそれを許してくれなかった。

試合に出る時間を探すことができなくなった。ならば待つしかない。非公開の練習試合でフィットネスをキープし、募る一方のフラストレーションと戦いながら、移籍金「(約)33億」の男は待ち続けた。

そして待ち望んだ時が来た。元日のハダースフィールド戦、チームが2-0とリードした86分、キングパワー・スタジアムに彼の名前がコールされた。追加タイムにもう1点追加し、みんなの笑顔で始まったレスターの2018年。その中心に、アドリエン・シウヴァの姿があった。

もちろんこれで試練が終わったわけではない。先週のFAカップ3回戦、フリートウッド戦でスタメンデビューを飾ったシウヴァだが、クロード・ピュエル曰く「理想的な洗礼」を受けたという。荒れた芝生、ラフな戦い、これぞイングランドのフットボール。確かに大した活躍は見せられなかった。しかし一方で、そういった環境でプレイできる至高の喜びを、彼はピッチの上で感じたはずだ。

次の目標はプレミアリーグでのスタメンデビュー。何の因果か、夏の移籍市場終了後初の試合と同じく、次はチェルシーとの対戦が待っている。つまり4ヶ月前に、シウヴァがプレミアでのデビュー戦を迎えるはずだった相手との対戦だ。

この4ヶ月では様々なことが変わった。試合に出場できない状況が仇となり、シウヴァは昨年秋の代表招集から外れてしまった。もちろん今シーズン終了後には、欧州王者として臨むワールドカップが控えている。彼としては、一刻も早くトップレベルでの試合勘を取り戻したいところだろう。

そんなシウヴァの監督は、4ヶ月前のクレイグ・シェイクスピアではなく、クロード・ピュエルになった。でもシウヴァはポルトガル代表ながら実はフランス生まれで、今でもフランス語を話すことができるので、これは大した問題ではない。

チェルシーの状況も変わった。開幕戦で敗れたとはいえ、まだまだ前年王者としての威光がギラついていた4ヶ月前とは違い、今は一介の「2位候補」に過ぎない。これは大きな意味を持つ。

下位相手の取りこぼしが多いチェルシー。またトップ6に続く第二勢力としての地位を確立したレスターの現況を鑑みても、簡単に勝敗を予想できる試合ではないことは確かである。

さらにレスターには、大黒柱のジェイミー・ヴァーディーが戻ってくる。グロインを負傷し今年は未だに出場なし。出場を熱望していたであろう古巣フリートウッド戦も、スタンドからの無念の観戦となった。

世の中に男が35億+5000人いても、ジェイミー・ヴァーディーの代わりは絶対に見つからない。今シーズンも既にゴール数は二桁の10ゴールに到達(公式戦)しており、その内8ゴールがビッグ6相手のものという勝負強さは圧巻。また昨シーズンの全パスの内、65%が前方へのパスだったシウヴァとなら、今後新たなホットラインを形成できるかもしれない。

シウヴァとヴァーディー。この2人が完全に復調すれば、レスターは2シーズン前を彷彿させるような、快進撃を始める可能性さえある。役者は揃った。あとは、待つだけだ。

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