『恋です!』杉野遥亮演じる森生が愛おしい “恋”をすることの素晴らしさを体現

『恋です!』杉野遥亮演じる森生が愛おしい “恋”をすることの素晴らしさを体現

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  • 更新日:2021/10/14
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『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(c)日本テレビ

『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)の放送が始まってから1週間。自分のなかで、確実に意識が変わり始めたのが分かる。当たり前のことではあるが、街を歩く時には、点字ブロックの位置をしっかりと確認すること。周囲に白杖を持っている人がいないとしても、なるべく避けて通るように。そして、スーパーなどの店内は、まだまだ点字ブロックを設置している場所が少ないことに気が付いた。このように、本作は今ある問題について考えるきっかけをくれる作品である。1人でも多くの人が、現状を知ることによって、変わっていくものはきっとあるはずだ。

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10月13日放送の第2話も、ユキコ(杉咲花)の生活を“知る”ところから始まった。シャンプーの容器についているギザギザ状のキザミや、映画館の音声ガイド。ユキコが普通の生活を送る上で、どれも欠かせないものだ。そんな彼女のことを、人一倍知る努力をしているのが、森生(杉野遥亮)である。ひょんなことからユキコと“映画デート”に行くことになり、大はしゃぎする姿がなんとも愛らしい。映画館でも、「コロコロした小さいものは、外では食べない」と我慢するユキコの手に、そっとポップコーンを握らせたり……相手の目線に立った行動ができるのが、彼の素敵なところである。

だが、そんな2人の間に亀裂が入る出来事が。森生に片想いをしているハチ子(生見愛瑠)が、心ない言葉をユキコに向けるのだ。ハチ子は、中学時代にいじめられていたところを森生に救ってもらったらしい。だから、森生のユキコへの思いは、恋ではなく「困っている人がいると放っておけないから」と思いたいのだろう。しまいには、白杖を持って「私もこれ持ちたいなぁ」とまで言うハチ子。それは、確実に言ってはならないことだ。

ユキコが、今の生活を“普通”にするまでには、たくさんの葛藤があった。初めて白杖を渡された日に、「普通じゃなくなっちゃう」と怯えたこと。今は、「命の次に大事」と言っている白杖のことを、“みんなに見えませんって宣伝するもの”と思ってしまった時もあった。ユキコと同じく、弱視の空(田辺桃子)が言うに、「(白杖を持つことは)視覚障害者の自分を認めることになる」からだ。

だからこそ、ハチ子の言葉はユキコの胸に突き刺さったのだろう。本当はそんなはずはないと分かっているのに、森生が優しくしてくれるのは、“同情”なのでは? と思い、次第に森生を遠ざけるようになる。

しかし、やはり恋心には抗えない。どんなに怖くても、相手のことが信じられなくなっても、「会いたい」と思ってしまうのが、恋なのだ。ユキコは、森生に会うため、初めて1人でバスに乗り、彼が住む虹町まで向かうことに。道に迷いながらも、森生の因縁の相手・獅子王(鈴木伸之)のおかげで、彼の元まで辿り着いた。獅子王は、かなりの悪人なのでは? と危惧していたが、ユキコに「あんた、森生のこと好きなんだな」と語りかけた時の優しい微笑みを見る限り、生粋のワルではなさそうだ。

ユキコに会えない間、森生はイズミ(奈緒)に言われた「何回か会っただけで、(ユキコの苦労を)分かったとか言わないでもらえるかな?」という言葉が響いたのか、目隠しをして生活をしていた。電柱にぶつかり、熱湯で火傷をしてでも、ユキコのことを知るためにと奮闘する森生。彼の姿を見ていると、“恋”をすることの素晴らしさを感じる。好きな人のことを分かりたいと思う気持ちは、どうしてこんなにも人を一生懸命にさせるのだろうか。

これからも、生活のなかに潜んでいる“うれしい”を積み重ねていけたら。そして、その“うれしい”は、ユキコと森生が一緒にいればもっと増えてるはずだ。今後も、2人が積み重ねていく“普通”の日々を、見守っていきたい。 (菜本かな)

菜本かな

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