芸人・マキタスポーツ【人間力】インタビュー「サンドウィッチマンのM-1優勝の瞬間をバイト先で見て、“やべえな。こんなことしてる場合じゃない”」

芸人・マキタスポーツ【人間力】インタビュー「サンドウィッチマンのM-1優勝の瞬間をバイト先で見て、“やべえな。こんなことしてる場合じゃない”」

  • 日刊大衆
  • 更新日:2022/05/14
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マキタスポーツ(撮影・弦巻勝)

芸人、ミュージシャン、文筆家、俳優……。今では幅広いジャンルで活動してますけど、ここまでやってきた原動力は“反骨心”ですね。売れている世界や人間に対して、「人気取りのためにゆるいことをやってんじゃねえよ。俺はもっと違う形でムーブメントを起こしてやる!」という気持ちが強かったんです。

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そのため、28歳でピン芸人としてデビューしてから、テレビ番組のプロデューサーに「こんなことやりたくない!」と言って喧嘩したり、ネタ番組のオーディションで、5分内と決められているのに、ネタを10分以上やったり……。自分のスタイルを一切崩さなかったので、仕事がどんどん減っていきました。

子どもができて結婚することになった31歳の頃、心に決めたのが本格的なバンド活動を始めること。もともと“面白いミュージシャン”を目指していたので当然の行動だったんですけど、芸人仲間にはあきれられましたね(笑)。

その後、音楽イベントを何度も企画して、個人のレベルではありえないくらい大規模なフェスを主催したりしました。ただ、赤字が続き、借金が膨らむばかり……。そのうえ、妻が2人目を妊娠したものだから、ついに、渋谷のホテルでアルバイトを始めたんです。

「俺は誰も手がけたことがないイベントをやってるんだ!」そんな自負があったからこそアルバイトもこなせたんですけど、あれは2007年の年末。アルバイトの最中に、テレビで見ちゃったんですよね。『Mー1グランプリ』でサンドウィッチマンが優勝するシーンを……。

僕とほぼ同期で、ライブにもよく一緒に出てたんですけど、無名だった彼らがチャンピオンになった。

「やべえな。こんなことしてる場合じゃないかもしれない……」

そこで着手したのが、バンドとイベントをいったん休止すること。そして、それまでやってきた音楽と笑いを融合させた芸を“オトネタ”と名づけ、ピン芸人として続けていくこと。「やりたいことをやる」という反骨心を持ちつつ、“売れる”ということに真剣に取り組んだんです。

■野望をつけ加えるなら、生まれ故郷の山梨に貢献して、自分の銅像を建てたい

2009年からオトネタライブを中心にした活動を始めると、観る側の反応もちょっと変わってきて、翌年、チケットがついに完売したときには勢いを感じましたね。テレビにも呼ばれるようになったし、2012年公開の『苦役列車』という映画で俳優としてもデビューできました。

明らかに“売れた”という状況になり、幅広いジャンルからの依頼が増えたんですけど、文芸誌『文学界』に2015年から1年以上連載した私小説をまとめたのが、3月に出版した『雌伏三十年』です。

編集者の方から「好きなように書いてください」と言っていただいて、完全な虚構の世界は難しいとしても、私小説なら書けるかなと。自分のことなので、なんだか恥ずかしいんですけど、内面にある思いや経験をさらけ出してみたいという欲求を満たすことはできたと思っています。

今後ライフワークとして続けたいことは2つ。まず、私小説とは全然違う小説や脚本など、物を書くということ。もう一つは、オトネタライブを全国で開催することですね。

あと、野望をつけ加えるなら、生まれ故郷の山梨に貢献して、自分の銅像を建てたい(笑)。山梨はあまり特徴がないので、県外から人が来ても、桃を食って温泉につかって帰っちゃう。だから、面白い企画をどんどん実現させて、「山梨はいいな。ここにいたいな」と感じてもらえるように盛り上げていきたいんです。

その結果、「山梨に行ったらマキタスポーツの銅像があったぞ。山梨って、おかしくねえか?」なんて言われるようになれば、バカバカしくて面白いと思うんですよね(笑)。

マキタスポーツ(まきたすぽーつ)1970年、山梨県生まれ。1998年、28歳のときにピン芸人としてデビュー。2001年にロックバンド『マキタ学級』を結成し、本格的な音楽活動をスタート。音楽と笑いを融合させた「オトネタ」を提唱し、全国各地でライブを行う。以後、多方面で活躍し、初めて俳優として出演した2012年公開の映画『苦役列車』では、ブルーリボン賞新人賞と東京スポーツ映画大賞新人賞を受賞。執筆活動も積極的に行い、最新作の私小説『雌伏三十年』をはじめ、数多くの著書を発表している。

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週刊大衆編集部

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