マッチョに変貌した石川遼に現場取材 大きな飛躍の胎動期にあると期待

マッチョに変貌した石川遼に現場取材 大きな飛躍の胎動期にあると期待

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/05/03
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10番、ティーショットの狙いを定める石川遼(撮影・森本幸一)

関西オープン、中日クラウンズと久しぶりに国内男子ツアーを取材した。

昨年はコロナ禍で開催5試合、うち4試合が関東方面だったこともあり、大阪勤務のこちらは1試合も見られなかった。19年12月日本シリーズJT杯以来約1年半ぶりだった。懐かしさを感じつつ、足を運んだ現場で驚いた。

石川遼がマッチョになっていた。

まるで打撃が得意な総合格闘家のように隆起した広背中。半袖シャツからのぞく太い腕。ウエアの着こなしも、脚が長く見えるようだった以前のようではない。変貌ぶりに思わず聞いた。

-何をしたんですか?

石川 特別なトレーニングはしてないですけどね。

-何キロ増えました?

石川 いやあ体重全然計ってないんですよ。

-うそでしょう?

石川 まあちょっと筋トレはしましたよ。500ミリのペットボトルに水を入れて、こうやって…。

バーベルを持つようなしぐさを見せたが、そんなアホな、である。

-そんなん、おっさんがウオーキングしながらすることですがな!

そう突っ込んだが、愉快そうに笑って煙に巻かれてしまった。

JGTOの公式資料は身長175センチ、70キロのままだが、どう考えても5キロほどは増えて見える。

昔はスリムだった。いや、スリムにこだわっていた。10年ほど前、当時のトレーナーがこぼしていた。「脚が太くなるメニューには、乗り気になってくれなくて…」。見た目へのこだわりか。スリム、スマートだった。当時、20歳前後だった石川なりの美学だったのだと思う。それが、それなりの筋肉をまとうようになっていた1年半前と比べても、別人のような変わりっぷり。全身のフォルムは、映画「ミッション・インポッシブル」で暴れ回るトム・クルーズのようで…勝手にそんなバカなイメージを重ねてしまった。

新しく取り組んでいるというスイングにも驚いた。かなり浅くなったトップ。素振りでは、トップからインパクトにかけてヘッドが1度下がり気味になり、極端にインサイドを通ってくる。コンパクトなスイングプレーン、球筋は基本的にドローで時にはフッカーと言えるほど、右に出して左に戻してくる。「再現性を高めるため」と言い「僕の考えですけど(トップからインパクトの)距離が短いほどミート率は上がると思う」と説明してくれた。それにしても、体形同様にスイングも別人のような変わりっぷりだ。

石川は昨年3月、田中剛氏をコーチにつけた。これにも驚いていた。師匠はずっと父勝美氏で、後は自分で考え、ずっとやってきた。2015年、米国シアトル郊外のチェンバーズ・ベイで行われた全米オープンで予選落ちした時「そろそろコーチをつけるっていう選択肢はないんですか?」と聞いた。「ないですね。僕の中では必要ないと思っているんで」とあっさり否定された。揺るがぬ信念のようなものを感じた。だから、驚いた。

初めてのコーチ。その後のスイング、体形の変化。19年12月の日本シリーズJT杯から優勝はなく、まだ結果は出ていないが、9月に30歳になる前に、大きな飛躍の胎動期にあると期待したい。【加藤裕一】

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