熊本市の慈恵病院が行った「内密出産」で生まれた赤ちゃんの戸籍を市が作成したことについて、病院は、市の対応を評価しました。
「非常にありがたい。戸籍を作っていただいたのは。格別のお力添えをいただいたから(出産から)5か月で叶った(実現した)のではないかと思っている」
(慈恵病院 蓮田健 院長)
その上で、慈恵病院の蓮田健(はすだ たけし)院長は「養子縁組を望むという母親の意思がはっきりしていたのでスムーズに進んだが、母親の意思が固まらない場合は、いつまでも戸籍ができない心配がある」としました。
一方、内密出産をめぐって熊本市は、国がガイドラインを示した場合、運用の検証が必要という認識を示しました。
しかし、蓮田院長は、「一つ一つの事例を検証することに、どれだけ意義があるのかという気がする」として、第三者機関を設置し検証することに否定的な考えを示しました。