「死ね」と言ってくる相手を愛してしまう女性に伝えたいこと。「手放せない」は間違い

「死ね」と言ってくる相手を愛してしまう女性に伝えたいこと。「手放せない」は間違い

  • 女子SPA!
  • 更新日:2022/01/15

1月5日発売の『週刊文春』が、2021年12月18日に急逝した女優の神田沙也加さん(享年35)が亡くなる直前に交際相手の俳優と激しく口論する音声の内容を報じました。

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※イメージです(以下、同じ)

交際相手の発言には「もう死ねば。みんな喜ぶんじゃない?」など、「死ね」という表現が複数回出てきます。

本記事では、精神科・美容外科の元看護師であり、『君なら、越えられる。涙が止まらない、こんなどうしようもない夜も』の著者でもある作家・コラムニストのyuzukaさんが、「自分を傷つけてくる相手を愛してしまう女性」に向けてメッセージを綴る(以下、yuzukaさんの寄稿)。

◆この世は、ひとりで生きていくにはあまりにも苦しい場所

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yuzuka

「人は、ひとりでは生きていけない」

使い古されたこの言葉はどうしようもなく薄っぺらくて、口から出すことを躊躇するほどだ。

だけど冒頭の事件が起きたとき、起こってしまったとき、私の心の中には、やっぱりその言葉が浮かんできた。

人生の岐路に立たされる度、何か大きな事件が起こるたびに浮かんで来るこの言葉は、時に私の心を締め付けた。

人に依存せず、自分の思うままに生きていくことが良しとされるこの世の中ではあるけれど、やっぱり人は、相性の良い誰かと向き合うことでしか、健康的には生きていけないのである。

なんと残酷なのだろうと思う。だけど事実ひとりで生きていくには、この世はあまりにも鮮明で、苦しい場所である。

◆「相性が合わない相手」といると、人は簡単に壊れてしまう

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紆余曲折あったけれど、今だに要領の良い生き方は分からない。だけど私が30年生きてきた中で、ひとつだけはっきりしていることがある。

それは、「人はひとりでは生きていけない」ということ。そして同時に、その共に生きていく相手との相性がいかに大切か、ということである。

もし「相性が合わない相手」と一緒にいたらどうなるかーー。人はあっけなく、簡単に壊れてしまう。

私は事件の中心にいたふたりのことを知らない。週刊誌に書かれたことすべてを鵜呑みにしようとも思えない。それに人が亡くなっている以上、どっちが良くて悪いだなんて、口が裂けても語ることはできない。

だけど、人間関係が構築される中でもっとも大切なのは相性だということが分かるからこそ、記事のことが少しでも事実で、恋愛をきっかけにふたりの人間が大きく壊れてしまったのであれば、それはすなわち、一緒にいる相手を間違えてしまった末の悲劇なのではないか、と思うのだ。

◆私たちは時に、いびつな関係性にすがってしまう

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恋愛をするうえで、相性が良い相手ばかりを自動的に愛することができるのなら、どれだけラクだろう。

だけど実際は、多くの人が知るように色恋というものはどうも厄介で、私たちは時に自分と決定的に相性の悪い相手を愛して、そして抜け出せなくなってしまう。

気づいたときには手遅れで、愛してしまった後にその思いを冷ますのは難しいし、どれだけ傷ついても苦しんでも、その関係性にすがりたくなってしまっているものである。

だけどそういう関係は、長引けば長引くほどに「自分」を壊す。いびつな関係は、なりたくない自分を生んで、その自分が相手を傷つけたり、自分を傷つけたりしてしまうのだ。

そう考えるからこそ、私は他人の悲劇的な恋愛の末路を見る度、どうしても考えてしまう。「相手が違ったら、きっと幸せになれたのに」、と。

◆見つめるべきは相手ではなく、相手といるときの自分

恋愛について語る度、「素敵な自分でいさせてくれる相手を選べ」という言葉を口にする。

選ぶべき相手は外から見える飾られた外面が素敵な人、ではなく、一緒にいるときに自分自身を浄化してくれる、優しい自分でいさせてくれる、そんな相手だと思うからだ。

見つめるべきは相手ではなく、相手といるときの自分なのである。

だからこそいくら「素敵な男性の条件」が書かれたリストを手に町を歩き回ったり、マッチングアプリで右スワイプを繰り返したり、はたまた一瞬優しくしてくれた相手に飛びついても、それは後々、あまり良い恋愛には発展しない。

◆「相性の悪い相手」を愛してしまったら?

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では、「相性の悪い相手」を愛してしまったとき、私たちはどうすれば良いのだろう。これについての答えは、はっきりしている。

難しくて、そして当たり前の答えであることを承知で言うが、とにかく一刻も早く、相手を手放すことである。長引いて、自分自身が腐ってしまう前に。取り返しがつかなくなる前に、手放すのだ。

多くの人が陥る間違いは、「愛が消えないから手放せない」という考えである。それでは永遠に、そこから抜け出すことはできない。

正しくは、「手放すから愛が消える」。これに尽きる。自分を傷つけてしまうような相手は、もしもそこに「愛」に似た何かが存在していたとしても、心を鬼にして、とにかく手放すこと。

手放した先。お互いのいないそこにしか、あなたの幸せも、相手の幸せも、存在しないのである。

もしもそれをできる人が増えれば、世の中の悲劇的な結果を生む恋愛が、少しは減るのかもしれないと、そんなことを考える。

<文/yuzuka>

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※電話相談、SNS相談の方法や窓口の案内

【yuzuka】

エッセイスト。精神科・美容外科の元看護師でもある。著書に『君なら、越えられる。涙が止まらない、こんなどうしようもない夜も』『大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから』など。動画チャンネル「恋ドク」のプロデュース&脚本を手がけた。Twitter:@yuzuka_tecpizza

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