「昨年までほとんどなかった」 DeNA佐野が球団記録5戦連発で示した真価とは

「昨年までほとんどなかった」 DeNA佐野が球団記録5戦連発で示した真価とは

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  • 更新日:2020/10/17
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DeNA・佐野恵太【写真:荒川祐史】

5回好機でゲッツーも終盤で意地の一発、初の首位打者獲得も見えてきた

■DeNA 2-1 巨人(16日・横浜)

DeNAは16日、横浜スタジアムで行われた巨人戦に2-1で勝利した。スコアレスの展開から先制された直後の逆転劇は、それまで好機で凡退していた2人の“意地の一打”から生まれた。

DeNA・井納と巨人・今村の好投で投手戦となり、0-0のままリリーフ勝負となった8回。巨人がDeNAの2番手パットンから坂本の犠飛で1点を先制して均衡を破ったが、その裏、すぐに先頭打者の佐野が球団記録に並ぶ5試合連続本塁打で同点に追いついた。さらに1死からロペスが日米通算2000安打にあと4本に迫る安打で出塁し、代走の乙坂が二盗に成功。戸柱は三振で2死となったが、大和が右翼線へ勝ち越しの適時二塁打を放って逆転した。

決勝打でお立ち台に上がった大和は「前の打席に1アウト満塁の場面でしょうもない三振をしていたので、なんとかランナーを返せるようにと打席に入った」と、4回の先制の好機に凡退したことに触れた。「前に飛ばせば何か起こると思って、必死でバットを振った。タイムリーになってよかった」と喜んだが、「早く打ってピッチャーを楽にさせたかった」と、口から出るのは反省の言葉ばかりだった。

先制された直後に試合を振り出しに戻す本塁打を放った佐野も、5回に1死一、二塁のチャンスで併殺打に倒れていた。大和と並んだお立ち台で、佐野は「前の打席で一、二塁の場面にしょうもないセカンドゴロゲッツーだったので、なんとかしたいと思っていた」と、先輩の口調を真似てファンを笑わせた。

昨季まで課題だった対左投手の打率.336の佐野 対右投手の.333上回る

前日まで4試合連続本塁打を記録していた佐野は、この試合で田代打撃チーフコーチなどが持つ連続本塁打の球団記録がかかっていた。3打席目まで本塁打が出ず、この試合最後の打席と思われた8回に出た値千金の同点弾は、左腕の大江からの一発だった。「左投手の初球を打つことができたのがよかった」と佐野。昨季まで左投手には代打を出されることも多く、4番を任された今季の課題となっていた。ここまで対左投手の打率.336。対右投手の.333より高く、初タイトルとなる首位打者に向けた躍進の大きな要因に。リーグトップの打率.334は、2位で追う中日・高橋の.317を大きく離す。「昨年までは(左相手には)打席に立つことがほとんどなかったので、今年は練習でもたくさん左の人に投げてもらって、慣れることができた」と周囲のサポートに感謝した。

ラミレス監督は試合後「今季のベストゲームだと思う」と興奮が収まらない様子だった。昨季は目の前で胴上げを見せられ、今季もここまで地元で3連敗を喫するなど、6勝12敗といいようにされていた巨人相手の逆転劇は特別な1勝となった。

いぶし銀のベテランと4番打者、そして監督が見せた“意地”。久々にベイスターズファンの溜飲を下げる勝利となった。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

大久保泰伸 / Yasunobu Okubo

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