「クリエイターが作品の権利を守る」ために知っておきたい裏技を4つご紹介します。
著作権侵害
・作品を公開した時点で著作権が付与される
クリエイターさんがイラストや写真、曲などを公開した場合、公開した時点で著作権を有します。
したがって、自分の作ったものが他人に勝手に使われた場合、「著作権侵害」に該当します。
・パクられた場合はどうなるのか
では、自分のイラストをパクられた場合はどうなるのでしょうか?
まず、この2枚の絵を見てください。

左が原告、右が被告の絵引用:https://kigyobengo.com/media/useful/203.html
いかがでしょうか?
確かに似ていますね。
この事案では、原告と書かれている方の作家さんが著作権侵害で訴えました。
結果は敗訴となりました。
※大阪地方裁判所 平成21年3月26日判決
次にこちらをご覧ください。

左が「原告のイラスト」、右が被告の「イラスト」引用:https://kigyobengo.com/media/useful/203.html
いかがでしょうか?
これも似ていますが、上部の葉っぱの部分や、全体のパーツのバランスが若干違いますよね!
でも、この事件、実は勝訴しています。
※東京地方裁判所平成26年10月30日判決
ですが、裁判所が出した結論は
「絵柄仕様の差し止め+約2万円の賠償命令」でした。
正直、この金額では納得できないですよね。。
この二つの事件、正直なところどちらも似ている事案なので、あまり違いがわからないと思います。
では、なぜこんなことが起きるのでしょうか?
・裁判の際、オリジナルとパクリを見分けるのは大変
実は、著作権侵害の事件の場合、オリジナルとパクリを見分ける際裁判所が外部の専門家に見分けるのを委託する場合があります。
それが専門委員です。
ですが、この専門委員がどのような人でどのように判断をしているのかは、私たちは知ることができません。
当然、専門家に委託する位なので見分けるのも一筋縄にはいきません。
著作権侵害かどうかを判断されるまでには、なんと6ヶ月〜1年程かかってしまうことが多いのです。
その間にも権利侵害が続いて、損害額が大きくなってしまいますよね。
だからこそ、ご自身の作品や権利を守るための「予防」が必須!
そして権利が侵害されていた場合には早く気づいて早く対応をすることが大切です。
侵害から作品を守るためにできる裏技
1.使って欲しくない意思表示をこまめにする
例えば、「無断利用禁止!!」と書かれているイラストを使おうとは思いませんよね?
このように書いていても一定数故意的に使う人間はいます。
ですが、あまりリテラシーが無い方などが間違えて使ってしまうという事故は防げると思います。
2.Google画像検索・Googleレンズで定期的に調べる
Google画像検索やGoogleレンズは、全く同じものを使われていないか調べられるだけではなく、似ているイラストなども調べることができます。
Twitterのようなアイコンにイラストが使われ安いSNSもインデックスされているため、定期的に自分の作品は調べてみるようにしましょう。
侵害された時にできる裏技
3.DM等でまずは伝える
許していない方に作品を勝手に使われた場合は、まずは自分がどうしたいのかを決める必要があります。
相手から利用料を取りたいのか、使うのをやめてほしいのか。
相手に伝えることで、まずは二次被害などを防ぐことはできます。
4.弁護士に相談する
弁護士に相談すると、相手方への交渉なども全て任せることができます。
また、相手が認めなかったり、相手から返事が無い場合は、相手を特定する「開示請求」などもできる可能性があります。
ですので、費用はかかりますが、ちゃんと対応したい場合は弁護士に相談するのもおすすめです。
デザイナーの皆さんが時間と力をかけて作った作品が、全く知らないところで使われているのは悲しいこと。
たかが1つとは思わず、ご自身の大事な作品を守るために、デザイナーこそ、権利や法律について知っておきましょう!
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櫻庭|権利侵害を無くす