悔しかった浪人時代が、今の自分を動かしてくれる

悔しかった浪人時代が、今の自分を動かしてくれる

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/04/08
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「成人式に出れないなんて、可哀想だね」受験真っ只中の私に、当時の友人であるMが掛けた言葉だ。私よりも先に大学生活を満喫していた彼女は、皆と同じように成人式にも参加していた。

「受験に落ちても私たちに責任はないから」。そう言った先生の言葉、許したわけじゃないけど

「浪人して、その大学で良いの?」と友人からきたメッセージに驚いた

私は浪人生だった。当時は、まさか自分の選択に対して、友人に「可哀想」だと言われるなんて思ってもいなかったので、驚きと悔しさで涙が出たのを覚えている。見下されてるのだとも思った。

彼女はきっと、皆と同じであること、普通であることが幸せであると思っていたのだろう。だから、私は彼女にとって可哀想な人だったのだ。

その後、受験の本番を迎えた。私は残念ながら第一志望校には入れなかった。しかし、現役の時は到底合格できなかったであろう、第二志望の大学に合格。友人は口々に「おめでとう」「大学生活を楽しんでね」と言ってくれた。友達の言葉ももちろん嬉しかったが、何よりも、努力を重ねた末に自分の力で、合格を掴めたことが嬉しかった。

皆に大学に受かったことを伝えた夜、Mから1通のLINEが来た。「浪人して、その大学で良いの?」自分の目を疑った。なぜなら「おめでとう!良かったね」と言われると思っていたからだ。

入学する大学に対しては満足していたが、その言葉が送られてきた途端に、どこか悔しさが湧いてきて、苛立ちさえ覚えた。確かに第一志望にしていた大学よりも偏差値が低いし、Mが通う大学よりも低い。しかし、そんなことを聞いてどうするのだろうか。何が知りたいのだろうか。

自分の価値観や考えを押し付けてしまっては、いけないことを学んだ

自分の力が足りなかったことは、自分が一番よく分かっている。痛いところを突かれ、沸々と湧いてきた怒りを長文の返事とともにぶつけた。こうしてMと私の友情は、終わりを告げた。

今思えば、きっとMは悪気や敵意を持ってこの言葉を発したのではないと思うし、彼女なりに心配してくれていたのだと思う。恐らくお互いに、育った環境が違いすぎたのだ。自分の中での「相手はこうであるべき」「相手はこう思っているはず」という考えを互いにぶつけてしまったが故に、高校時代から築き上げてきた関係は、いとも簡単に壊れてしまった。

彼女はきっと、私がどんな思いで受験に挑んでいたのか、どんな思いで彼女の言葉を受け止めていたかは分かっていなかっただろう。一方、私も今となっては彼女の言葉の"本当の”意図を知る由もない。

だが、確実に分かったこともある。それは、相手のことを理解しようともせずに、自分の価値観や考えを押し付けてしまうと、人間関係は簡単に壊れてしまうということだ。そして、例え相手が友達や気心が知れた相手であったとしても、場面に応じて言葉を選ばなければ相手を傷付けてしまうということも学ぶことができた。

充実した中でも、ふと未だに受験シーズンになるとMからの言葉が蘇る

あれから6年。大学時代は、浪人で培った目標に向かって努力する力を活用させながら、勉強や恋愛、アルバイトなどいろいろなことに精を出し、私の4年間は想像以上に有意義なものとなった。そして、無事就職活動に成功し、社会人となった今も学びの多い日々を送っている。

そんな充実した中でも、ふと未だに受験シーズンになるとMからの言葉が蘇り、悔しい気持ちになることがある。それと同時に、この悔しさは「目の前にあることを全力で頑張ろう」という気持ちにもさせてくれるのである。ネガティブな感情をバネに、人間は成長できるのかもしれない。

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