
山陰中央テレビ
今シーズン最強の寒波、山陰両県の広い範囲で大雪に見舞われました。今のところ、大きな被害は確認されていませんが、鉄道や空の便で運休が相次いだほか、幹線道路で大規模な渋滞が発生するなど交通を中心に影響が出ました。強い寒気が流れ込み、山陰地方は昨夜からけさにかけて大雪に見舞われました。
福村記者:「先ほどから再び強く雪が降り始めた松江市。すでに私のすねあたりまで積もっています」
通行人:「寒くてとてもじゃない。スノーブーツと雪用のズボン。転ばないように踏みしめて歩いている」
松江では1月25日の積雪が32センチと5年ぶりに30センチを超えたほか、米子で39センチ鳥取で18センチなど平地でも、先月以来の積雪となりました。また、最低気温も米子で氷点下3.9度松江で氷点下3.8度など、全ての観測地点で氷点下2℃を下回る厳しい冷え込みとなりました。この大雪の影響で、24日夜。
福村記者:「米子市内の国道9号線です。渋滞に巻き込まれていてなかなか進みません。反対車線もかなりの渋滞ができています」
大規模な渋滞、安来市内の国道9号線で、24日午後3時半ごろから、トラックのスタック、タイヤが雪にはまって動かなくなるトラブルが少なくとも6件発生。約13時間にわたって、松江市東出雲町から安来市にかけての約18キロが通行止めになり、渋滞の列は米子市内にまで及びました。
安部記者:「東出雲ICで下りるようになっています」
一方、並行する山陰道も午後9時過ぎから松江市の東出雲ICと米子西ICの間が通行止めに。松江と米子を結ぶ主要道路が一時寸断されました。
安部記者:「国道9号線、山陰道の通行止めにより、近くのコンビニでは多くのトラックが止まり開通するのを待っています」
佐賀からのドライバー:「普通は(午後)9時半か10時には(米子市に)ついている予定だった」
山口からのドライバー:「とりあえず待機」
Q仕事は大丈夫?「なんとかなると思う」
一方、鳥取県庁では、25日未明、緊急の対策会議。そのわけは…。
鳥取県・平井知事:「大型車両が脱輪したことから始まった車列ができた現在その車列を後ろから引っ張り出している」
鳥取県智頭町の国道373号線でも車の立ち往生が発生しました。一夜明け、現場を訪れてみると…。
松尾記者:「智頭町の国道373号線です。道路の脇見ますと、雪がうずたかく積まれていて、車1台がやっと通れるほど、という感じです」
24日午後7時ごろ、タンクローリーが脱輪して道路をふさぎ、6時間近くにわたって立ち往生が発生、一時、約90台が足止めされました。
現場近くの住人・葉狩裕也さん:「おせんべいやパンがあったのでドライバーに配った。ありがとう、ありがとうと言ってもらえたのでして良かった」
こう話すのは、現場近くに住む葉狩裕也さん。立ち往生するドライバーに自宅にあった食料品を配りました。葉狩さんも6年ほど前、大雪のため、車で立ち往生し、その時、支援を受けた経験が役だったと言います。
現場近くの住人・葉狩裕也さん:「助けてもらうときは助けてもらい。そういう気持ちでいれば世の中良くなるんじゃないかなと」
今回の最強寒波、大雪は山地にも。
福島記者:「奥出雲町では約40センチの積雪があります。さらに道路脇には除雪を終えた雪が大きな山になっています」
25日あさ、積雪48センチを記録した島根県奥出雲町。道路の除雪は進んでいますが、道路脇には除雪された雪が山のようになっていました。一方、大山では、170センチを超える積雪に。24日の朝からさらに約100センチ増えました。
雪かきする男性:「近年ない雪ですね」
ただ、ゲレンデへの連絡リフトは運転を休止。スキー場は25日の営業を急きょ、中止しました。だいせんホワイトリゾートによると、積雪が急増し、周辺道路の除雪が間に合わないため利用者やスタッフの安全を考え、営業を取りやめたということです。スタジオだいせんホワイトリゾートは26日は通常通り営業する予定で、天候が回復すれば、「恵みの雪」を満喫できそうです。