コロナ禍の中、上京した社会人1年目の私。「東京は住めたもんじゃない!」

コロナ禍の中、上京した社会人1年目の私。「東京は住めたもんじゃない!」

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/05/02
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なぜ、上京したのか。上京して半年、私は自分に尋ねてみた。

東京に憧れや、やりたいことがあるわけではない。ただ、社会人1年目、早期に転職をした私は人生の中で一番若い「今日」を東京で過ごしてみたかった。

しかし、上京した2020年は新型コロナウイルスが世界を震撼させた年。私が知っているのは定期券内の東京だけ。

「会社は定時があるが、家事には終わりがない」と知人は言った。専業主婦にも光を

どこまでも続くビル、行列…東京は、住めたもんじゃない!!

そして、田舎者の私は思った。「東京は、住めたもんじゃない!!」

まず、家賃相場が地元の2~3倍で、せめて大阪や名古屋と同じだと思っていたら大間違いだった。大阪や名古屋で一人暮らしをしている友人は、家賃6万円で新築の立派なマンションに住んでいる。

私はというと、同じ新築でも7万円超えで音が筒抜け、北向きの木造アパートだ。カーテンを開けると向かいのアパートが見える。買い物は毎週2つ隣の駅まで行っていて、移動だけで往復1時間だ。なんてこった。

山が無く、どこまでもビルが続いている光景にも驚いた。私の実家は5分歩けば登山道の入り口で、保育園の頃からよく登ったものだ。山は余るほどあると思っていたため、東京の景色には慣れないし、山が恋しい。これが社会で習った関東平野ってやつか。

それと、ありとあらゆるものに行列ができていることに驚いた。特に、駅のエスカレーターひとつに列をなして並ぶなんて想像ていなかった。カフェも大きな駅の周辺には10箇所以上あるのに、満席なのは当たり前で、いつもウェイティングの列ができている。遊園地のアトラクションじゃあるまいし。

スマホから視線を上げた。私は、東京を楽しむようになった

満員の通勤電車に揺られてもうすぐ半年が経つ。ふと、スマホから視線を上げて驚いた。

同じ車両の乗客全員がスマホを見ていたのだ。いや待てよ、端から見たら私だってスマホを見ている中の一人。スマホなんて田舎でもあるのに、なんで上京なんかしたんだろう。なんとなく、乗客Aから抜け出したくなった。

それから、意識的にスマホから視線を上げ、考え事をするようになった。ある天気の良い朝、私はあることに気づいた。

「電車から富士山が見える!!」

そう、ビルの谷間から雪化粧した富士山が頭を見せていたのだ。同じ車両で私だけが気づいた気分で、嬉しかった。

このことがきっかけで、私は定期券内の東京を楽しみ始めた。駅近のパン屋さんはカレーパンが美味しくて、19時を過ぎるとお買い得になる。そのことを知ってから、カレーパンを買うことが頑張った日のご褒美になった。

金曜日には途中の大きな駅で降りて、お気に入りの雑貨屋さんを覗く。そのあと、ドーナツを1つご褒美として買う。

日曜日は、お花と一週間分の食料を買い出しに行く。1ヶ月に1回はご褒美で定期券外にお出かけする。お気に入りのカフェで一人でコーヒーをたしなんだあと、自分用に豆を買って帰る。

考え方次第で見える景色が違ってくる。私らしく過ごしていきたい

初めは驚いたビルの群れが朝日に照らされる姿は、1日の始まりを感じさせるし、夜景は1日の疲れを癒してくれる。鬱陶しいと思っていた行列は、流行の最先端である東京でのトレンドを教えてくれる。綺麗事かもしれないけれど、考え方次第で見える景色はこんなにも違ってくる。

東京は人が多くて、端から見たら私はモブキャラ(※群衆の中のひとりの意)かもしれない。でも、定期券内で過ごす私は、紛れもなくこの暮らしを楽しんでいる。人生の主人公はいつだって自分だから。周りを取り巻く環境が変わっても私は私のままで。

なるべく笑顔で丁寧に、私らしく過ごしていきたい。

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スミカ

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