“暴れる宮根誠司”を軌道修正する? “東大卒”フジ藤本万梨乃アナ、『Mr.サンデー』抜擢で高まる期待

“暴れる宮根誠司”を軌道修正する? “東大卒”フジ藤本万梨乃アナ、『Mr.サンデー』抜擢で高まる期待

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2023/05/26
No image

フジテレビの藤本万梨乃アナ(写真/ロケットパンチ)

情報番組『Mr.サンデー』の新キャスターに抜擢されたフジテレビ藤本万梨乃アナ(27才)への期待が高まっている。いち早く藤本アナに注目していたコラムニストで放送作家の山田美保子さんがその魅力について綴る。

【写真】東大卒の藤本万梨乃アナ、レアな振り袖姿。他、ウエストがきゅっと絞られたイエローTシャツ姿

* * *
フジテレビの藤本万梨乃アナが7月より日曜夜の同局看板情報番組『Mr.サンデー』の新キャスターに就任することが23日にわかり、朝刊スポーツ紙や同WEBが大々的に報じている。やっと藤本アナの番が回ってきたのか…と個人的にとても嬉しく思っている。

入社5年目となる藤本アナには「東大卒」、しかも「医学部」という経歴が良くも悪くも付きまとっていた。見た目はフジテレビらしい華やかなルックスだし、昨年4月からアシスタントを担当している『さんまのお笑い向上委員会』を見ればわかるように、明石家さんまを始めとする芸人の言動に“顔芸”と言うべきリアクションや、身をくねらせたり、大笑いしたりして応える底抜けの明るさを持ち合わせている。

頭がいいし勘も鋭いからだろう。芸人らの“パターン”を決して邪魔せず、さんまのノリツッコミをフォローするような技ももっている。暴走する“3週目”のゲスト芸人の登場理由を改めてさんまから確認された際も、“わかっている”藤本アナはわざわざ台本に目を落とし、真面目なトーンで“段取り”を抑え直し、“仕切り”に協力したことさえあった。

これまで同番組のアシスタントを務めてきた久代萌美、井上清華アナ、久慈暁子にはできなかった“ワザ”。久代はスタジオの外では“モニター横”の若手芸人に興味を示すことがあったようだし、井上アナは常に笑顔ではあった。が、久慈はずっと、自分の居場所はここではないというような見え方をしていたし、「鬼越トマホーク」のネタに対応できず泣いてしまった“事件”も……。そんな中、藤本アナは、「アキラ100%」の“ポロリ”にさえ大きく動じることはなかったのである。

40代、50代になっている女性アナウンサーが若かりし頃には、こうしたワザを持っている者が少なくなかったが、いまの20代に、そういうタイプはほとんど見られないため、藤本アナのバラエティのスキルは余計に目立っていたのである。放送作家として“バラエティ班”が長い筆者は、いつか『~向上委員会』での藤本アナについてコラムを書こうと、ずっと彼女の名前を書いたメモをパソコンのモニターの端に貼っていたくらいなのだが、『Mr.サンデー』キャスターに抜擢され、やっと、たっぷり書けることになった。

コロナ禍でフジアナの出番が減った?

近年、フジテレビの若手女性アナウンサーからはスターが出ていない。同時に、視聴者に人気が高かった三田友梨佳アナが今年3月に退社。同じく、音楽からスポーツ、バラエティまで同局の看板番組を担当し続け、『めざましテレビ』『めざまし8』を支えた永島優美アナが8年半にもわたる“朝の顔”を卒業。三田アナの退社に伴い、『Mr.サンデー』を担当していた山崎夕貴アナは、就任わずかで妊娠を発表し、産休に入る。山崎アナも三田アナや永島アナ同様、硬軟どちらの番組もやれる人。3人共、“パンアナ”でもある同局の大人気アナウンサーだった。

井上清華アナは、こうしたスターアナウンサーの後継者で間違いないが、他が「足りていない」「追いついていない」印象だ。それは『THE SECOND~漫才トーナメント』で東野幸治の横に立ったのが宮司愛海アナだったことでもわかろう。スポーツ局の番組で取材力を磨き、カトパンの後、『Live News イット!』のメインキャスターに抜擢された彼女。筆者はスポーツ特番で仕事をしているが、ゲストのアスリートとのやりとりや、関ジャニ∞の村上信五との掛け合いも完璧だったことを憶えている。

そんな彼女がワンショルダーのロングドレスを身にまとい、『~SECOND~』の進行を懸命にやっていた。ちなみにリポーターは小室瑛莉子アナ。こちらは永島アナの後、『めざまし8』の月~木曜のメインキャスターを担当している有望株で、宮司アナも小室アナもこれからのフジテレビを背負って立つ女性アナウンサーであることには間違いない。だが、やはり“足りていない感”は否めない。

『バイキングmore』が始まった2020年10月期、14時台に「2時プロジェクト 気になってるの私だけですか?」というコーナーがあった。月曜日から久慈暁子、藤本万梨乃アナ、永尾亜子さん、佐久間みなみアナ、杉原千尋アナが一曜日ずつ担当。本来なら同コーナーは『笑っていいとも!』の「テレフォンアナウンサー」のように新人アナの“顔見世”であり、彼女たちにとっては“勉強”であり、大きく売り出せるチャンスもあったはずだ。

担当ディレクターは『トリビアの泉』のような“疑問”を解決するコーナーを目指し、ネタにはとことんこだわり続けていたのだが、14時というのはウラで『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)や『ゴゴスマ‐GO!GO!Smile!‐』がスタートする時間。冒頭に大ネタが入れば視聴者はそちらにチャンネルを合わせてしまうし、『バイキングmore』のメイン視聴者だったF3層、F4層は、14時からリピート枠が強いテレビ朝日を見る傾向も強かった。

当然、コーナーはプチリニューアルを重ね、担当女性アナウンサーの“チャレンジ企画”のような日も増えていったのだが、年配の女性視聴者にとっては(いったい何を見せられているのだろう)(そんなことは、もう知っている)といった感想がチラホラと増えていき、結果、同コーナーは終了。

それでも彼女たちには他に活躍の場があったはずである。ところが5人の女性アナウンサーの内、久慈と永尾さんは退社してしまった。他部署への異動が報じられた永尾さんはフジテレビらしからぬキャラクターで、うまくいけば山崎アナのようになったかもしれないと思うと残念だ。そして、あのカトパン同様、国立音楽大学卒の杉原アナは、採用時きっと「加藤(綾子)と同じ音大卒」ということで、色々な可能性を期待されていたと思われる。番組のクイズコーナーで珍回答を繰り返したり、購読紙にスポーツ紙を挙げたりと、やはり、かつて、こういう先輩女性アナウンサーが居たフジテレビだったが、あまりいいところがなく今に至る。

コロナ禍も大きく影響していたと思われる。社会全体が「はしゃいではいけない」雰囲気になる中、バラエティに強い女性アナウンサーが多い印象のフジテレビでは若手の出番が減ってしまったようにもみえた。

「取材力に定評」「明るさと度胸の良さ」

藤本アナに話を戻そう。「東大卒の才媛」ではあるものの、前述のとおり、彼女は『~向上委員会』の歴代アシスタントの中で、もっとも高評価。『Mr.サンデー』でタッグを組む宮根誠司氏も「さんまさんとも一緒にやっているというのは“暴れる宮根”を軌道修正してくれるはずという思惑が透けて見える人選」「何事も失敗を恐れず、ガンガン行っていただきたい。予定調和はつまらないので、一緒に暴れましょう!」とエールを送っている。

同番組の宮下佐紀子プロデューサーは「人に寄り添いながら素顔を引き出す取材力に定評があり」と言い、「明るさと度胸の良さ」「前向きでガッツがある」「若い世代の意見や疑問などを素直にぶつけてくれるはず」と期待を寄せている。

『Mr.サンデー』といえば、滝川クリステルから始まり、椿原慶子アナ、三田友梨佳アナときて、山崎夕貴アナが宮根氏を支えてきた。山崎アナが担当することになったとき、「恐らく『Mr.サンデー』は大きく変わる」「良い意味で“夫婦漫才”みたいになればいいかなと思います」と宮根氏は言っていた。ただ、同じことを視聴者が期待していたかというと、それは疑問である。どちらかといえば軟派な情報番組を担当し続け、とんねるずらバラエティタレントとの相性も良かった(だから夫も芸人なのだろうが…)山崎アナの『Mr.サンデー』起用には、やや違和感を抱いていたのではないかと思う。それでも、力のあるアナウンサー。もう少し経てば見ているほうも慣れるのではないかと思っていた矢先の産休となった。

果たして、山崎アナの後任として、椿原アナと三田アナの“いいとこどり”とも言うべきルックスとスキルをもった藤本アナが満を持しての起用となったのである。

24日の『めざましテレビ』で、「サンスポ」の紙面を元に『Mr.サンデー』新キャスターに抜擢されたことを生発表された藤本アナは、いつものように満面の笑みを浮かべつつ、同紙に紹介されたプロフィルには少々照れくさそうにしていたものだ。

「東大卒」の女性アナウンサーというと、一緒に働く男性局員がやや引いてしまうからなのか、使い方に悩むからなのか、特に民放局では“売れっ子”にならないという印象がある。同期であり、同じ東大卒のTBSの篠原梨菜アナは、(決して外回りが悪いというわけではないが)少々、もったいない使われ方をされているように思う。先輩の岡村仁美アナ(現在は報道局へ異動)も同様だ。

そうした中、やっと順番が回ってきた感があるのが藤本万梨乃アナの『Mr.サンデー』。ファンとしては、おおいに期待すると共に、なんとしてでも『~向上委員会』も引き続き担当してほしいと思っている

◆山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『アップ!』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

NEWSポストセブン

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加