大の里（下）をはたき込みで破った一山本（撮影・棚橋慶太）
「大相撲秋場所・１０日目」（１９日、両国国技館）
十両の一山本（放駒）が、初日から９連勝していた新十両大の里（二所ノ関）を止めた。つっかけた後の２度目の立ち合いで、もろ手で突いて出ると、さらに右のど輪。押し返されたところで右に回り込み、はたき込みを決めた。
幕内在位通算１１場所の貫禄を見せ、注目の逸材に勝利。「横に動きながらうまくハマった。やっぱり大きいから、真っ向勝負だけだと戦えないので」と戦略で上をいき「（相手の圧力は）強かった。疲れたぁ。とりあえずよかった」と頰を緩めた。
１敗を守って大の里と並ぶトップに浮上。「あとは誰かが（大の里に）勝ってくれという感じ。このまま自分が勝っていかないと。気持ちは楽になった。帰ったらおいしいご飯が食べられます」と上機嫌だった。
