逆転満塁弾のWBC米国9番ターナー「自分の中で最大のヒット」...仲間からもみくちゃに

逆転満塁弾のWBC米国9番ターナー「自分の中で最大のヒット」...仲間からもみくちゃに

  • 読売新聞
  • 更新日:2023/03/19

【マイアミ(米フロリダ州)=田中誠之、平山一有】「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)は18日(日本時間19日)、準々決勝最終戦が米マイアミで行われ、2連覇を目指す米国が9―7でベネズエラに逆転勝ちし、4強が出そろった。19日の準決勝でキューバと対戦する。

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WBC準々決勝米国-ベネズエラ、8回に米国のターナーが逆転満塁本塁打を放つ(AP)

■米国9―7ベネズエラ

米国は一回、3点を先行。五回に逆転されたが、2点を追う八回、ターナー(フィリーズ)の満塁本塁打で再び逆転した。ベネズエラはアラエス(マーリンズ)が2本塁打を放ったが、救援陣が踏ん張れなかった。

米国は追い込まれていた。七回にソロ本塁打を許し、ビハインドは2点。しかし、ここからの逆転打が9番打者から飛び出すところにスター軍団の底力がある。八回、四死球と安打で無死満塁と攻めると、9番ターナーが起死回生の逆転満塁本塁打。ダイヤモンドを1周すると仲間にもみくちゃにされ、「自分の中でおそらく最大のヒットだ」と喜んだ。

0ボール2ストライクからの3球目、甘く入ったチェンジアップをとらえると、打球は左翼スタンドに飛び込んだ。ナ・リーグ西地区の強豪ドジャースで昨季まで主に2、3番を打ってきた右打者。2年連続20本塁打以上とパンチ力もあり、9番に入ることで打線の迫力は増していた。勝ち越した貴重な2点を、八回はウィリアムズ(ブルワーズ)、九回はプレスリー(アストロズ)が無失点で守った。

五回に登板した2番手バード(ロッキーズ)が乱調で、3四死球に暴投が絡んでピンチを招き、4失点につながった。中盤の継投に不安を残したとはいえ、デローサ監督は「トレイ(ターナー)の一打に、コーチを含めてみんながしばらく我を失ったような状態だった。すごい瞬間だったよ」と満足そうに振り返った。劇的な逆転勝利での4強進出。キューバ戦を前に、チームの雰囲気は最高潮だ。

(帯津智昭)

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