「何が何でも...」信州大学「新」学部に熱視線!飯田市?長野市?アピール続く「誘致合戦」 長野

「何が何でも...」信州大学「新」学部に熱視線!飯田市?長野市?アピール続く「誘致合戦」 長野

  • SBC NEWS
  • 更新日:2022/06/23

信州大学が設置を検討している情報系の新しい学部について、誘致にまず飯田市が名乗りを上げてその直後に長野市も表明、それぞれのアピールが続いています。

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四年制大学がなく、リニア開業と新学部設置は地域の「悲願」とする飯田市と、IT企業が多く、新幹線もあり信大の工学部もあり、企業とのこれまでの連携の「実績」がある長野市。
誘致に向けた動きは活発化しています。

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(飯田市・佐藤健市長)
「南信州キャンパスをぜひこの地に作りたい」

飯田市で開かれた信州大学の新たな学部の誘致に向けた推進協議会の総会。

飯田下伊那地域の個人や団体など600人以上の会員が参加しました。

総会では協議会の会長を務める飯田市の佐藤市長が、リニア中央新幹線の開業や三遠南信自動車道の開通が学生や研究者にとっても大きなメリットになるなどと強調しました。

(佐藤市長)
「大学は教育機関であると同時に研究機関でもある、三大都市圏と国際空港とアクセスが良くなることは研究活動では大きなメリットになる」

新たな学部の誘致を真っ先に表明した飯田市。

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4年制大学の設置は「地域の長年の悲願」として、これまで積極的に誘致に向けた取り組みを続けてきました。

(レポート)
「飯田市役所のこちらの部屋で信大の新学長と飯田市長が懇談しています」

2021年10月には、信大の中村宗一郎学長が飯田市を訪れた際、直接、誘致への思いを伝えました。

(佐藤市長)
「多くの皆さんが『この地域に4年制大学を』ということでいろいろな思いをもって活動してこられた長年の地域にとっての悲願今回具体的なチャンスがめぐってきたと思っている」

年明けに設立した誘致に向けた推進協議会の会員は1817の個人や団体に上り、地元の商工会議所なども全面的にバックアップ。

進学などで高校卒業後に地元を離れる若者の定着にも期待を寄せています。

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(飯田商工会議所・原勉会頭)
「大都会に出ていくことがここ50年以上続いている、4年制大学がない空白地であることは間違いない、ここに新学部が設置されれば県内における高等教育の機会の均等ができる」

地元の子育て世代からも「大学の誘致は進学の選択肢が広がる」として期待の声が上がっています。

飯田市内でおもちゃ店を営む寺澤健司さん。

中学生と小学生の子どもがいますが、将来的に子どもたちがこの地域に留まるための魅力ある街づくりが必要と話します。

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「課題として思っているのが若者が出て行ってしまって帰ってこないことなので、
一番勢いがあって活気があるのが大学生だと思うので(大学誘致が)一番いいことなのかなと思う」

リニアの開業によって三大都市圏に最も近い信大のキャンパスになるほか、高等教育の機会均等で県全体の発展に寄与できると訴える飯田市。

今後は推進協議会を中心に経済効果の調査などを行い、支援者の拡大を図っていくとしています。

(佐藤市長)
「高校生や保護者と話をしても非常に期待の声をいただいている、この地域にキャンパスを置くことのメリットは大学にとってもあると思っているのでそれを訴え続けていきたい」

悲願の4年制大学設置に向けて動き出した飯田市に対し、同じく誘致を目指すのが、長野市です。

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(長野市・荻原健司市長)
「信州大学のサポートをしっかり体制を整えておりますので、ぜひ長野市で設置をするという判断に至っていただければと思っている」

荻原市長は市議会の一般質問でも、「具体的な話があれば、政策的な判断の下に最大限の支援をしたい」と述べ、設置に意欲を示しました。

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(長野商工会議所・北村正博会頭)
「何が何でも信大の新しい学部を誘致したい」

表明は飯田市から1か月遅れとなりましたが、2月には長野市周辺の市長村長や経済団体などと連名で信大の中村学長に要望書を提出。

新たな学部が掲げる「情報系」と足並みをそろえるようにデジタル分野の人材育成や企業誘致を進める協議会が設立されました。

(北村会頭)
「活躍する場が長野には飯田と比較するとかなり多くある」

国の統計「経済センサス」の速報値(昨年実施)によりますと、長野市の情報通信業の事業所は、270件と県内で最も多く、県全体の3割近く(28.5%)を占めています。

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体操を披露する、ソフトバンクの人型ロボット「ペッパー」。

組み込まれているのは、長野市のシステム開発会社、「ロゴス」が開発した介護施設向けのアプリ。

全国およそ120の施設で導入されています。

開発担当者も新しい学部の設置に期待を寄せます。

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(ロゴスロボットアプリ開発部・太田悠グループ長)
「県外から信大に来た方も長野市内で就職していただける、そういう機会が増えると思う」

若林秀幸社長は、長野市にはIT=情報技術の企業はあっても、今は技術者が不足していると見ています。

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「IT技術者という特化した技術を持った人がいると、もっと先進的な仕事の受注に結び付くと思うし、創造性豊かな夢ある仕事をつくり出すことができる」

長野市のIT企業は、市内にキャンパスを持つ信大工学部と共同研究を行うケースも多く、ロゴスもそのひとつ。

専門の学部があれば、さらに共同研究の可能性が広がります。

「一緒に共同研究的なところをやって、長野県から県外の方に発信できるような事業活動をしていきたいなっていうのが夢」

長野市は新幹線による交通の利便性のほか、すでに市内にキャンパスがある工学部と教育学部やほかの大学との学生間の交流もメリットとして打ち出しています。

(荻原市長)
「長野市で大いに学び、青春時代を過ごしていただく、そういう場所として非常にふさわしいと考えている」

悲願の飯田か、実績の長野か。

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新しい学部の設置について信大は「2025年度」を目指すとしていて、取材に対し「設置場所は検討中で現時点でお答えできることはない」とコメントしています。

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