コロナ禍での実家暮らしで実感した「弱者に寄り添う大切さ」

コロナ禍での実家暮らしで実感した「弱者に寄り添う大切さ」

  • コスモポリタン
  • 更新日:2021/02/23
No image

新型コロナウイルスの感染拡大が始まって約1年。外出自粛によって家族と一つ屋根の下で過ごしていた人の中には、家庭内感染への不安やフラストレーションを感じた人も多かったはず。<ハーパーズバザー イギリス版>のエディターである、マリ=クレア・シャペットさんもその一人。

本記事では、重症化リスクの高い両親と一緒に暮らすマリ=クレアさん本人が綴った「高齢家族とコロナ禍を共にして気づいたこと」をお届けします。

関連記事:私は「ダメな母親」?コロナ禍の子育てで気づかされたこと

【INDEX】

親と同居することになったきっかけ

一緒に住む人が担うリスク

両親と離れてみて気づいたこと

「弱者の立場」で考える大切さ

語り:マリ=クレア・シャペットさん本人

親と同居することになったきっかけ

「今日は行けない。親が許してくれなくて…」は、私が10代の頃、お誘いを断るときによく使っていたフレーズ。私がパーティに参加できるように、友達がかけあってくれたとしても、心配性の母は、お酒やロマンスなどの誘惑があるのではないかと、いつも疑っていました。

自立するようになった10代の後半からは「二度と“親”を理由にお誘いを断らない」と決めていたものの、31歳になった今、パンデミックによって両親と外出禁止期間を過ごした私は、以前のように知り合いからのお誘いを断るようになりました。

親と同居することになったキッカケは、新型コロナウイルス感染症が拡大する前のこと。彼氏と引っ越し資金を貯めるため、二人で実家に移り住みました。

周りは「若いのに、(親と一緒に暮らしたら)あまり楽しめないんじゃない?」と心配していましたが、当時の私たちは気にすることなく、親と住んでいようが思いきり人生を楽しめると思っていました。

パンデミックが起こったのは、その直後のことでした。

高齢で喫煙歴の長い親との自粛生活

私の両親は二人とも70歳で、父は少し前まで喫煙者でした。高齢者で喫煙歴の長い親と一緒に住む私たちにとって、外出の自粛と自由の制限が、周りよりも重くのしかかることになりました。

パンデミック中に両親と一緒に生活を共にしながら気づいたのは、ウイルスに感染した場合の重症化リスクが高い高齢者と同様、その人たちと一緒に住む人たちも、社会的に「より大きなリスクを負う人」になるということ。私たちの一つひとつの決断とアクションが、愛する人へのリスクに直結しうることを実感したんです。

イギリスで最初に外出禁止令が解除されて、7月にレストランやパブなどの営業が再開しても、私たちは外出できることに喜びを感じませんでした。少しずつ必要最低限の外出をするようになっても、外に一歩出た瞬間、不安が込み上げてくるんです。

両親と離れてみて気づいたこと

私と彼氏は、第1波が落ち着いた8月にフランスに移動し、両親と離れた場所で外出自粛をするようになりました。そこでやっと自分を取り戻した気分になり、パンデミックが始まって初めて「恐怖」や「責任感」から解放された気持ちになりました。

外出禁止の期間は、他の人たちと同じように、 私にとって心身ともに辛いものでした。両親と暮らしながら、親の厳しい言いつけに従う10代の頃のようなもどかしさと、親を感染リスクから守らなければという使命感の狭間で、いつも不安に駆られていました。

しかし、この経験によって死のリスクが付きまとう人に寄り添う大切さに気づくことができたと思っています。

「弱者の立場」で考える大切さ

新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が始まり、人々がパニックに陥った3月から、外出禁止令の解除とともに、うっ憤を晴らすように人々の外出が増えた7月。そして第2波が訪れた9月を迎え、どんなに感染者数の減少や、対策が強化されたというニュースが報道されても、常に「弱者の立場」で考えることを意識しました。

「若くて健康だから大丈夫だ」と考えるのは、とても簡単です。しかし、自分の立ち位置から離れて、違う人の目線で物事を見ることによって、思いやりが生まれるということを、身をもって実感しました。

これはコロナ禍だけではなく、人種や貧富、年齢や健康において、格差が広がる現代社会で生きるすべての人々にとって、必要不可欠な気づきだと考えています。「持つもの、持たざるもの」の間の分断が進む今こそ、他人の痛みを理解しようとする姿勢が、辛い状況を一緒に克服できる原動力になると私は思うのです。

※この翻訳は抄訳です。

Translation: ARI

Harper's Bazaar UK

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加