「GUの革靴」3990円本革モデルと2990円合皮モデルのコスパを徹底検証

「GUの革靴」3990円本革モデルと2990円合皮モデルのコスパを徹底検証

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2021/07/21

―[メンズファッションバイヤーMB]―

メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第336回目をよろしくお願いします。

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メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

◆「GUの革靴」のラインナップが充実

GUがリアルレザーのシューズを展開しはじめました。試験的に昨年から展開していたものですが、今年から強化してラインナップ。今年はローファーモデルなども展開しています。

同一デザインで「合皮モデル」と「本革モデル」の2種類が存在していて、本革のほうが1000円ほど高い価格設定。

パッと見は同じように感じますが、果たして1000円分の価値があるのか……。今回は本革と合皮を比較してみました。

昨年のモデルを着用し、味の出方なども確認しましたのでぜひご参考に。

◆本革も合皮も見た目は、ほぼ何も変わらない

GU リアルレザーコインローファー 3990円

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リアルレザーコインローファー

GU アクティブスマートコインローファー 2990円

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アクティブスマートコインローファー

2つのモデルを比べてみると正直、違いはほとんどありません。

「本革モデルだから、さぞ風合いがよくなっている違いない!」

「合皮モデルは安いからこそビニールみたいな風合いだろう!」

そんなふうに思ってる人は要注意。どっちがどっちか見分けがつかないくらいまるで同じです(笑)。もちろんよく見ればわずかな違いはありますが、他人が気づける範疇ではないと思います。

3000円ほどの本革靴ですからね、どれだけGUが本気を出そうともレザーの質感はたかが知れています。

原皮の価格はある程度決まっているので、素材調達の工夫でできる限界があります。3000円ほどの価格で風合いに「劇的な差」を求めるのは酷です。

◆ハイブランドでも合皮アイテムが増加中

一方、合皮は人工的な化学繊維。

テクノロジーの進化とともに合皮は年々風合いが向上しています。加えて、昨今のサステナブルなムーブメントで合皮の需要は激増。今やほとんどのハイブランドが本革を避け、合皮を選ぶほどです。

環境負荷の視点から合皮を選んでいることももちろんですが、合皮のクオリティが本革に近くなってきたからこそでしょう。

審美眼に厳しいハイブランドが使うほど、合皮の違和感はなくなってきました。2000円でも十分なレザーの風合いを出せるのです。

なので、今回の本革と合皮で「風合いに劇的な差」を求めるのは難しいでしょう。この点では合皮のほうが安い分、優位性があるかもしれません。

◆実はシルエットに差があり? ローファーは特に劇的な変化!

上述の通り「素材の風合い」に違いはありませんでした。しかし、実は本革である優位性は風合いじゃありません、「シルエット」だったのです。

本革モデルとを比べると理解できます。ぜひお店でも比べてみてください。ふと……本革の方がシャープなフォルムで、合皮のほうがボテっとした不格好なフォルムであることに気がつくはずです。

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本革モデル

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合皮モデル

これは素材の特性から。本革は足に合わせて伸びてくれる。一方、合皮は柔らかく馴染むことはすれど、本革ほど伸びることはありません。

極上のドレスシューズなどは靴べらがないと履けないくらいのギリギリのジャストサイズを選び、馴染ませていくなどが一般的ですが、本革のメリットは実にそこにあります。

なので、GUの本革モデルも細身シルエットで、非常に美しい。最初は少しキツめですが、馴染んでくるので足の形がきれいに見えるのです。

◆「紐タイプ」は合皮でも比較的細身に

合皮モデルはキツくすると入らなくなる、足が痛くなるクレームが出るため、フォルムを細くするのに限界があるわけです。そのため、トウ部分も丸みがあり、履き口部分の幅もやや広め。どこかボテッとした印象でスタイリッシュさに欠けます。

ここは圧倒的に本革のほうが上ですね。

GU リアルレザーダービーシューズ 3990円

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リアルレザーダービーシューズ

GU アクティブスマートダービーシューズ 2990円

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アクティブスマートダービーシューズ

ただし、こちらの紐タイプは合皮でもかなり細身。

なぜなら紐で調節ができるため(キツければゆるめればいい)、ある程度、合皮でも細く仕上げることができるのですね。

なので、ローファーの場合は本革に優位性があるし、紐タイプのダービーシューズには合皮に優位性があると思います(もちろん好みはありますが)。

◆「育てる楽しさ」「本革だから水に弱い」はウソ?

「本革だから育てる楽しさがあるよね! ツヤも出るし!」

そう思う人もいるでしょう、私もそう思っていた時期がありました(笑)。しかし、GUの本革は正直、履き込んでもさほど風合いに変化は感じられませんでした。

レザーの素材的にあまり変化を感じにくく……多少のツヤ感は出てきますが、それほどの価値はありません。

ただし、ツヤ出しのクリームなどで徹底的にケアをしていけば、ある程度は変化が見込めるでしょう。普通に使っている分にはさほどメリットは感じられませんでした。

また、「本革だから水に弱いんでしょ!」と思うでしょうが、これは確かにそうなんですが……実はGUの本革に関してはそこまででもありませんでした。

実際、水を垂らすなどして放置もしましたがシミにはなりませんでした。もちろんカビが生えるなどもあるでしょうから、その意味で合皮よりも脆いのは間違いないのですが……ただ「雨の日に履けない」などは特にありません。それなりに水を弾いてくれるしそれなりに丈夫です。

◆「GUの革靴」を徹底比較した結論は…

なので、本革だから圧倒的に合皮と機能性が劣るということもありませんでした。

以上の結果を踏まえて出した答えは……

GU リアルレザーダービーシューズ 3990円

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リアルレザーダービーシューズ

GU アクティブスマートダービーシューズ 2990円

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アクティブスマートダービーシューズ

ダービーシューズは合皮の方がおすすめ! フォルムも風合いもさほど変わらないので1000円安い方を選ぶべし!

GU リアルレザーコインローファー 3990円

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リアルレザーコインローファー

GU アクティブスマートコインローファー 2990円

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アクティブスマートコインローファー

ローファーに関しては本革モデルのほうがフォルムが細く、スマートなので1000円分の価値は十分にあり!

という結果になりました! ぜひご参考に。

―[メンズファッションバイヤーMB]―

【MB】

ファッションバイヤー。最新刊『最速でおしゃれに見せる方法』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』ほか関連書籍が累計100万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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