FANTASTICS 世界×佐藤大樹が考える“リーダーの役割” メンバーとの“絆”を感じる瞬間は?

FANTASTICS 世界×佐藤大樹が考える“リーダーの役割” メンバーとの“絆”を感じる瞬間は?

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  • 更新日:2022/11/25
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FANTASTICS from EXILE TRIBE 佐藤大樹、世界(撮影:梁瀬玉実)

11月25日より公開中の映画『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』に、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS)の世界が声優として出演する。

参考:EXILE / FANTASTICS 世界&トム・ブラウン、『劇場版 転スラ 紅蓮の絆編』で声優に初挑戦

『転生したらスライムだった件』(以下、転スラ)の主人公・リムル=テンペストは異世界に転生した後、無類の強さと優れたリーダーシップを発揮して仲間たちを統率し、テンペストという笑顔に溢れた王国を作りあげる。本作では、リムルの部下・ベニマルの兄貴分だったヒイロとの出会い、そしてヒイロが仕える女王と国を守るため、リムルとヒイロたちが手を合わせて奮闘する姿が描かれる。

そこで、本作のタイトルにもある「絆」にちなみ、『転スラ』シリーズの大ファンで、今回ヒイロの部下フジ役の声を担当した世界と、世界がリーダーを務めるFANTASTICSの同じくリーダーである佐藤大樹にインタビュー。2人は本作をどのように観たのか。そしてそれぞれが考える「リーダーが果たすべき役割」とは。声優としての演技の話から、グループの話までを聞いた。

■世界「キャラクターに命を吹き込む感覚があった」

ーー世界さんは『転スラ』とは、いつ出会いましたか?

世界:『転スラ』との出会いはアニメの第1期を観たのが一番最初で、すごく面白い作品だと思いました。異世界転生もののパイオニア的な存在で、僕らの世代もそうだし、キッズ世代のみんなも多分好きだろうなっていうのが第一印象としてありました。

ーー佐藤さんは原作やテレビアニメを全く観られていないと聞いていますが、劇場版をご覧になっていかがでしたか?

佐藤大樹(以下、佐藤):一人一人のキャラクターの個性が立っているのでストーリーもすんなりと理解できました。劇場版が初めての『転スラ』という人にとっても、わかりやすくて楽しめる作品だと思いました。

ーー観ていて気に入ったキャラはいますか?

佐藤:ディアブロですね。途中から出てきますが、すごく目を引きました。喋り方やビジュアルとか、キャラクターが確立されていて面白いなって思いました。この子がどういうキャラクターなのかは全然知らないんですけど。

世界:ディアブロをこの子って言う人は初めてだよ(笑)。

佐藤:あと、ミリムという子で合っています? このキャラクターも好きだなと思いました。

世界:ミリムが好きなの!?

佐藤:見た目がかわいいじゃないですか。「ミリムかわいい、ディアブロかわいい」ってメモしてました(笑)。

世界:どちらかというと悪魔側が好きなのかな?

佐藤:そうかもしれないです(笑)。あと今回で言うと、やっぱラキュアが目立っていて、ラキュアとヒイロの対峙するシーンがすごく好きでした。個人的に、2.5次元の舞台だとあのシーンは映えそうだなと思いました。

ーー確かに舞台映えするシーンでしたね。世界さんの好きなキャラクターも教えてください。

世界:僕はシュナと、シオンと、ミリムですね!

佐藤:かわいい系の女の子全員じゃないですか!(笑)

ーー念のため、理由を聞いてもいいですか?

世界:かわいいからです。

一同:(笑)

世界:シオンさんなんて、言わずもがなですよね。喋ったら声もかわいいし、いつもリムルをかわいがっていて。

佐藤:このキャラクター、すごく人気ありそうですね。

世界:年上キャラで、男女問わず人気が高いキャラクターだね。

ーー今回の劇場版ではヒイロという新しいキャラクターが登場します。お二人はどういうキャラクターだと感じましたか?

世界:とにかく真っ直ぐですよね。トワ様のことを一途に考えていて、情熱もあるし、同時に繊細さも兼ね備えているキャラクターだと思いました。そういったヒイロの特徴が声を通して伝わってきたので、声を担当された内田雄馬さんの演技力にも感心していました。

佐藤:僕は、ヒイロはピュアな性格で、“人のことを思える”キャラクターなんだろうなと思いました。例えば、僕が「どのキャラクターでも演じていいですよ」と言われたら、演じてみたいと思うキャラクターでした。いい意味でアニメ寄りではないというか、人間界にもこういう人っているな、と感じました。

ーーリアリティがあるんですかね?

佐藤:ありますね。だから共感できる部分もあったのかもしれないです。

世界:お前は純粋じゃないだろ(笑)。

佐藤:確かに、10代の頃は確実に純粋だったんですけど、最近は「純粋さがなくなった」とメンバーからよく言われます(笑)。

ーー先ほどお芝居のお話しも出ましたが、本編で印象に残ったシーンはありますか?

佐藤:僕はやっぱりラキュアとヒイロの戦闘シーンですね。あのシーンをずっと観ていたかったです。熱のぶつかり合いと言いますか、舞台で言えばたくさん公演をおこなって、千秋楽の何も考えずにおこなったときのお芝居みたいな感じがするんですよ。映像からそういうのが伝わってきて、すごく良かったです。

世界:僕はヒイロの序盤の戦闘シーンですね。その時点でヒイロのキャラクター性が見えてくるのがすごく印象に残っています。時間にして2分程度ではあるのですが、一気に物語に魅了されました。

ーー世界さんは本作が声優初挑戦となります。一方で、佐藤さんはこれまでに声の演技をされていますが、実写作品や舞台などでの演技と比べると、声の演技ではどこに違いを感じますか?

佐藤:例えば、台本上では「…」となっているシーンは、映像であれば目や表情、顔の動きで成立するんですけど、声の演技ではそれだと表現できません。なので、声優を担当したときに一番難しかったのが「…」のレパートリーでした。声にするなら「うっ」とか「あっ」というような息遣いのレパートリーを、音響監督さんには「1人、25個ぐらい持っていた方がいいかもね」と言われて。「難しい!」と思いました。でも、そこでいかに個性を出すか、またレパートリーが多いかどうかが、声優として長く活躍されている方の強みの一つだと言われて、なるほどと思いました。

ーー息遣いの表現力まで求められるんですね。

佐藤:正直、ドラマなどの映像作品だったら「…」のレパートリーには自信がありました。でも、声の演技のときには何もなくて、「やばい! さっきと同じじゃん!」みたいなことばかりで。セリフがあるところは何回もテイクを重ねさえすれば自分のものにできましたが、「…」の表現だけは最後まで苦労していました。本番の前に練習期間を1日設けてもらって、音響監督さんにいろいろ鍛えてもらいましたが、それでも大変でしたね。

ーー世界さんは今回声の演技に初挑戦されて、率直に何を感じましたか?

世界:すごく楽しかったです。やればやるほど「もっとやりたいな」という感情が出てくるのは当たり前ですが、それ以上に声で演技をすることそのものが好きだと感じました。やってみないとわからないことってたくさんあると思うのですが、声優はそれが特に多い職業だと思うので。監督さんとのやり取りだったり、絵を見ながら声を合わせることだったり、自分自身がアニメのキャラクターに命を吹き込む感覚がありました。そうして作品の世界に入り込めることが、とても楽しかったです。

ーー確かに声優はやってみないとわからないことが多い印象です。おそらくアフレコ現場でスタッフの方々と様々なやりとりをされたと思うのですが、何か印象に残っているエピソードはありますか?

世界:音響監督の明田川仁さんは僕も以前から存じ上げていましたし、明田川さんにまつわる様々な逸話やお話を聞いていたので、一緒にやり取りができることをすごく楽しみにしていました。実際には本番が始まる少し前に、前室で演技の内容について話をした上でアフレコに臨めました。

ーー実際のアフレコはどうでしたか?

世界:様々なアドバイスをいただいたり、何度も直しがあったりしました。ただ、変な意味ではないのですが「遠慮をされたら嫌だな」という意識が自分の中にもともとありました。建前上はゲストの枠にはなるのですが、そういう枠ありきで演技をするのは、僕は好きではないので、ダメだったらダメとバシバシ言ってもらいたいと思っていました。僕自身も『転スラ』のファンだからこそ、『転スラ』の世界に失礼のないように、この作品の世界観にちゃんと馴染めるように努力しようと思っていて、そうした気持ちを明田川さんが受け取ってくださったのかなと感じています。

■佐藤「(FANTASTICSは)一致団結して何かを成し遂げる能力に長けている」

ーーお二人はグループでリーダーの役割をされていますが、普段の活動の中でリーダーとして心がけていることを教えてください。

世界:気を遣うこと。

佐藤:言うと思った!(笑)

世界:メンバーのお茶を汲んだり、お菓子を用意したり、デパ地下行ってお惣菜買って、カフェでコーヒーを買って……。

ーー後でマネージャーさんに事実確認させていただきますね(笑)。

佐藤:嘘ですから!(笑)。でも凄く気を遣ってくれているのは感じています。僕は、雰囲気作りですね。「リハーサル始めよう」とか「終わろう」といった進行の声かけとかもそうで、誰かが進めないといけないので。

世界:でも一番リハにいないよね(笑)。

佐藤:他の仕事と重なっていたんです!(笑)。ただ、自分がいるときは我が物顔でリハを仕切ろうと思って(笑)。どれだけウザがられてもいいから。

ーーでも、確かにリーダーってそういうことが大事な気がします。

佐藤:本当に大事で、やっぱりリーダーが一番気を遣わないといけないです。

世界:EXILEだと自分たちが一番下の方なので、先輩方に気を遣ってもらっているのがすごくわかります。AKIRAさんとか、NAOTOさん、小林直己さんとかを見ていると、リーダーはこうあるべきだ、と感じることばかりです。

佐藤:FANTASTICSは、僕たちがEXILEとしてデビューした後からできたグループなので、その責任感があります。それに、他のメンバーは少なからず僕たちにちょっとだけ遠慮する部分も絶対にあるはずです。僕が逆の立場だったら絶対にそうなので。一方で、僕らがEXILEとして活動するときは同じ立ち位置になるので、その気持ちもわかるからこそ、率先してグループが円滑に回るように意識しています。

世界:リムルよりリーダーシップを意識しているんじゃないですか?

一同:(笑)

佐藤:「グループを作ったらめっちゃ大変だった件」みたいな。「兼任したらめっちゃ大変だった件」みたいな(笑)。

世界:「働かせすぎだ」ってなっちゃうから!(笑)

佐藤:もちろん好きでやっています!(笑) やっぱり気を遣うというか、チームをより良くするかを誰よりも考えているんじゃないですか、僕らは。

ーー改めてですが、世界さんはどうですか?

世界:「風通しを良くする」ですかね。さっきのお茶汲みとかは冗談ですけど、差し入れとかは本当にしています。

佐藤:すごく差し入れしてくれますね。

世界:例えば、リハーサル中にコーヒーを頼んであげたりとか。そういうことは年下からは言えないでしょう。例えば、僕がコーヒー飲みたくても、EXILEの先輩メンバーに「ちょっとコーヒー飲みたいんですけど」とか言えないじゃないですか(笑)。「疲れたから休憩しませんか?」とかも言えないですよね(笑)。そういうことは率先してやるし、率先して休むように心がけています。もちろん、先輩後輩の関係性ばかりではないですけど、そういう心がけが大事な部分はやっぱりあると思います。最近だと“みんな平等で”という考え方も多いですが、これまでいいものが作り上げてこられたときは先輩後輩がうまく回ってる現場でした。なので、そういう現場の空気を常に作るようにしています。

ーーとてもグループのことを考えられていますね。『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』は、タイトルにもある通り“絆”がテーマになっています。メンバー同士で絆を感じる瞬間はいつですか?

佐藤:デビュー当初に比べてそれぞれの仕事が忙しくなってきて、色々な“本番”にかけられる時間が少なくなってきているんです。どうしても全員が集まれなかったりとか、リハーサルの時間が限られてしまったり。一方で、個々がいろんな所で場数を踏んできているからこそ、どれだけ時間が少なくても本番をやるときは一致団結してきちんとやるとか、みんなで何かを成し遂げる、という能力にFANTASTICSはものすごく長けていると思っています。お芝居をするときや、自分たちの冠番組の収録など、全員が結びついたときの絆はめちゃくちゃ強いなと感じます。

ーー世界さんはどうですか?

世界:全部言われちゃいました!(笑)

ーー(笑)。たぶん、感じることは同じということですよね。

世界:そうですね、同じチームなので感じるものは一緒なのかな。全体で言うとそうなりますね。あとは、何も言わなくても誰かが気を遣っていたり、それに気づいてお礼をしたりする場面もグループ内では多いです。

ーー映画に結びつけるわけではありませんが、『転スラ』の世界でリムルがしていることは、まさにお二人がお話しされていたようなことだったなと、お話を聞いていて思いました。リムルにとっては部下という関係性でもありますが。

世界:でも、リムルもみんなのことを部下だとは別に思ってないですからね。仲間たちそれぞれとの絆がありますから。それこそ、リムルは本作でヒイロと出会いますが、そこでまた新しい絆が生まれたわけで。出会いを大切にしないといけないな、というのは、作品を観て改めて思ったことでした。

ーー最後に、お二人が考える本作の見どころを教えてください。

佐藤:僕は劇場版から『転スラ』に入る人向けに。この作品を観た後に、「魅力的なキャラクターがこんなにたくさんいるんだ!」と感じました。それに、一人一人がどういう出会いをしてこの仲間になったのか、それぞれどういった物語があったのかを、より知りたくなりました。劇場版を観てからでもアニメを楽しめるし、アニメを観ていない方でも劇場版から入っても十分楽しめるストーリーだったので、年齢や男女関係なく、ぜひ劇場に足を運んで観てほしいです。それに、劇場版にしか出てこない新キャラクターたちや、それを演じる声優の方々の演技も魅力的でした。このキャラクターの声はこの人が担当していたのか、みたいな答え合わせも帰り道にできて面白いなと思ったので、そういうところをぜひ楽しんでもらえたらと思います。

世界:僕は、逆にシリーズが好きな方にこそ早く観てほしいなと思います。うまく言えないのですが、シリーズが大好きな方にとって嬉しいことも驚くことも結構あります。それと、とにかく戦闘シーンのアクションがすごくカッコ良くて、ヒイロの戦闘シーンは特に気合が入っていると感じるシーンでした。楽しみにしていてくれたらと思います。
(間瀬佑一)

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