米10月中古住宅販売件数、前月比4.3%増の年率685万戸―5カ月連続増、市場予想上回る

米10月中古住宅販売件数、前月比4.3%増の年率685万戸―5カ月連続増、市場予想上回る

  • モーニングスター
  • 更新日:2020/11/20
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<チェックポイント>●コロナワクチンや低金利住宅ローンで21年も堅調な販売続く―NAR見通し

●販売価格(中央値)は前月比0.5%上昇の31万3000ドル―高水準続く

●未販売住宅(在庫)は過去最低の2.5カ月分相当―供給不足続く

NAR(全米不動産業協会)が19日発表した10月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比4.3%増の年率換算685万戸と、9月の同9.7%増からさらに加速し、5カ月連続の増加。また、市場予想の647万-650万戸に対しても上回った。また、季節要因を無視できる前年比も26.6%増と、4カ月連続で前年水準を上回った。

10月販売件数の大幅増加について、NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的流行)前と比べ、失業率が高いことを考えると、20年の住宅セクターは驚くほど好調だ。ここ数カ月の販売急増は、(パンデミックの悪影響を強く受けた)春の時期(4-6月)の大幅減少分をすでに相殺した。新型コロナワクチンの入手時期の見通しが早まったというニュースや住宅ローン金利が年率3%を下回る過去最低水準にあることから、21年に入っても堅調な住宅販売は続く」としている。

住宅供給の過不足感を示す10月時点の未販売住宅(在庫)は前月比2.7%減の142万戸と、9月の同2%減に続いて5カ月連続の減少となり、同月の販売ペースに換算した在庫水準も2.5カ月分と、9月の2.7カ月分や1年前の3.9カ月分も下回り、過去最低を更新した。適正水準とされる5-6カ月分を大きく下回っており、住宅供給不足の状況が住宅販売の足かせとなっている。

中古住宅価格は住宅供給不足を反映し、中央値で前月比0.5%上昇の31万3000ドルと、5カ月連続で上昇し、前年比も15.5%上昇と、高い伸びとなり、104カ月連続で前年水準を上回っている。

住宅価格が低下しない要因の一つに、格安なフォークロージャー(住宅不動産の差し押さえ=競売)物件やショートセールズ(フォークロージャー手続きに進む前の早い段階で債務者と債権者が協議して住宅を任意売却)物件などのディストレスト物件の供給が依然細っていることがある。10月のディストレスト物件の販売比率は1%弱と、9月と変わらなかったが、1年前の2%を下回っている。

地域別販売件数を見ると、全米4地区のすべてで増加した。特に中西部は前月比8.6%増(前年比28.1%増)の164万戸と、5カ月連続で増加し、過去最高となったほか、北東部も同4.7%増(同30.4%増)の90万戸と、9月の同16.2%増からさらに加速し、3カ月連続の増加となった。全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部も同3.2%増(同26.5%増)の291万戸と2カ月連続で増加。西部も同1.4%増(同22.8%増)の140万戸と、9月の同10.4%増からさらに加速し、5カ月連続で増加した。

<関連銘柄>NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

(イメージ写真提供:123RF)

増谷 栄一

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