東海大の野球部寮は閉鎖せず 不祥事に涙する選手も

東海大の野球部寮は閉鎖せず 不祥事に涙する選手も

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2020/10/18
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薬物乱用防止ポスターを手に質問に答える内山教学部部長(撮影・鈴木正人)

アマチュア球界に衝撃が走った。大学野球の名門、東海大は17日、神奈川・平塚の湘南キャンパスで山田清志学長らが会見を開き、硬式野球部の1ケタの複数部員が野球部の寮内で違法薬物を使用したとして、同部の無期限活動停止を発表した。寮は警察の家宅捜索を受け、当該部員たちは警察の事情聴取も受けた。大麻を使用したという。大学への通報電話から発覚した。開催中の首都大学野球秋季リーグ戦への出場を辞退する。将来的な活動再開は否定していない。

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発覚のきっかけは、1本の電話だった。9日午後、大学に「硬式野球部員が大麻を使用している疑いがある」との通報があった。使用者の名前は挙げられていなかった。東海大は直ちに調査委員会を立ち上げ、平塚署にも相談。野球部の伊藤栄治部長を中心に調査を開始した。

全部員に対し、違法薬物使用の有無、使用を見聞きしたことはないか等、聞き取りを進めた。使用のうわさを聞いたといった回答も挙がる中、16日に複数部員から大麻を使用したとの申し出があった。「興味本位で」と話しているという。同日、寮は令状に基づく警察の家宅捜索を受けた。当該部員たちは事情聴取も受けた。逮捕はされていない。現在は寮を出て、指導者とともに別の施設にとどめ置かれている。

入手ルート、使用時期などは明かされなかった。会見冒頭、謝罪した山田学長は「警察の捜査があるから、ではなく、私どもの中でも十分な調査結果が出ていないので」と説明。現時点での使用発覚者は1ケタとした上で「増える可能性はないと願っていますが、まだ調査の中身が確定していない。胸を張って、そんなことありませんと言える状況ではないと理解いただきたい」と苦しげに話した。

所属する首都大学野球連盟にも報告し、リーグ戦出場を辞退。野球部は無期限活動停止となったが、全容が明らかになれば「活動再開ということもある」(内山秀一教学部長)。他の部員たちには前夜、安藤強監督、伊藤部長が説明。涙を流す者もいたという。寮は全部員128人のうち、110人が暮らす生活の場でもあり、閉鎖はしない。

▽全日本大学野球連盟・内藤雅之常務理事(東海大の不祥事に)「大学野球部員が違法薬物関連で不祥事件を起こしたことは初めてかと思います。非常に驚いています。日本学生野球憲章では法令順守をうたっており、順守は当然のことで事実なら残念です。これに基づいて原点に立ち返り、各校の指導者は襟を正して指導してほしいと思います」

◆東海大野球部 1964年(昭39)創部。首都大学リーグで昨秋まで4季連続73度優勝。全日本大学選手権4度優勝。明治神宮大会3度優勝の名門。巨人原辰徳監督、菅野智之投手ら多くのプロ野球選手を輩出している。

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