Z世代の共感呼ぶバンド・マルシィ「デビュー作で意識変わった」

Z世代の共感呼ぶバンド・マルシィ「デビュー作で意識変わった」

  • Lmaga.jp
  • 更新日:2022/06/24

「まさに今の私で泣いてる」「歌詞に共感できすぎて刺さりまくる」と、10〜20代の女性を中心に支持されている3人組バンド・マルシィ。『白雪』『プラネタリウム』など彼らが手がける失恋ソングは、TikTokといったSNSで拡散され、デビュー前にも関わらず今年5月時点でストリーミングの総再生回数は6000万再生を超える。

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マルシィのボーカル/ギター・吉田右京

そんな彼らが6月1日にメジャーデビュー。「恋と愛の記憶を辿ったはじまりのアルバム」と題された1stアルバム『Memory』はもちろん、デビューを経て変化したことや現在の心境について、来阪したボーカル/ギターの吉田右京に訊いた。

■ 自分たちの楽曲がCDになって、デビューを実感

──大阪でのラジオ出演やこういった取材は初めてですか?

初めてですね。全然うまく話せなくて・・・切実に、しゃべる能力が欲しいなと感じています(笑)。

──6月1日にメジャー1stアルバム『Memory』がリリースされました。デビューの実感は湧いてきましたか?

あんまりなかったんですけど、CDができたときにようやく実感が湧きました。これまでもYouTubeとかTikTokでたくさん観ていただいているんですけど、やっぱりもっともっと聴いて欲しいというのはあって。だからこれから本当に頑張っていきたいなと改めて思いました。

──2018年に福岡で結成されたそうですね。その頃から曲作りはされてたんですか?

多そうですね。歌うことが小さい頃からすごく好きで、小学生のときは隣家の人に怒られるくらい歌ってました(笑)。当時は自分で曲を作って表現するということはまったく考えたことがなくて。

でもギターを始めた時期と自分の体験がちょっと重なって、制作する方向にたまたま向いたって感じです。

──たまたま向いて、最初に作った『Drama』が今やYouTubeでMV再生回数298万回超えですか? 1発目に作った曲がこれだけ反響を呼ぶのもすごいですね。

うれしかったですね。でもたまたまというか、出演してくださった(インフルエンサーの)きりまるさんや、MV作ってくださった方、レコーディングも僕たちがわからないなかでいろいろ教えていただいて。そうして携わってくれた人たちが多かったので、その方たちのおかげでなんとか聞いてもらえる形になったかなと思います。

──たくさんの人に届いて、動画ではリスナーからコメントも投稿されます。「めちゃくちゃわかる」「なんでこんなに私の気持ち知ってるの」って共感する声が多いですが、それを見て吉田さんはどう感じているんですか?

共感してもらえるところがあるというのは、すごくうれしいし不思議な感覚でしたね。『Drama』は僕の実体験がベースになっている曲なので。

──マルシィの楽曲はほとんどがラブソングですが、すべて吉田さんの実体験なんですか? アルバムに収録されている『ピリオド』なんかは、女性目線で恋が終わる瞬間が描かれていますよね。

実体験というか、体験した感情かな。それが基になって作っていくことが多いですね。『ピリオド』に関しては「女の人って結構ずるいな」と感じたことが反映されています(笑)。

「好きだけど無理、あなたとはもう一緒にいない」って、それだったらもう好きとか伝えてこなくていいのにっていう。そういうこと言ってくるところとか、女の子はずるいよなぁって思うんですよね。そんな自分なりのちょっとした抵抗、ちょっと皮肉みたいなのも込めてたりしてます。

■ 曲順にこだわって作ったアルバム『Memory』

──バンド・マルシィのコンセプトが「消せない記憶と生きて行く あなたの記憶をうたうバンド」ですが、今回もアルバム名が『Memory』。吉田さん的に「記憶」というのは切っても切り離せないテーマなのでしょうか?

そうですね。自分のなかにずっと残ってることや思い出を歌ってる曲が多かったんです。だからこの1stアルバムに関しては、聴く人が自身の思い出や記憶に照らし合わせて聴いて欲しいなと思っています。

──アルバムは「恋の始まりから愛が終わるまで 恋と愛の記憶を辿ったはじまりのアルバム」と紹介されていますが、ということは曲順はこだわって作ったのですか?

はい、こだわりましたね。最近はアルバムをランダムで聴く人も多いかもしれないけど、このアルバムは1曲目から順番に聴いてもらいたいです。それで11曲目の『絵空』が終わったら、また1曲目に戻ってきてほしくて。で、1曲目を聴いて、終わってほしいです。

──始まって終わって、また始まるというイメージですか?

そうです。1曲目の『ラブストーリー』が、このアルバムのなかでオープニングであり、エンディングでもあるような楽曲で。僕たちが伝えようとしたことが、その順番で聴いてもらえるとすごく伝わりやすいのかなと思っています。

──このアルバムですが、本間昭光さん、島田昌典さん、百田留衣さん・・・アレンジャーの方々がめちゃくちゃ豪華ですね。

畏れ多いくらい豪華で・・・。レコーディングはすべてご一緒させていただきました。僕自身、楽器はあまり詳しくなくて、どっちかというと作詞作曲の方にこだわっていたんですけど。でもストリングスやピアノを使って「自分が思う世界観を表現する」というのを学んで・・・将来的には自分もできるようになりたいなと思いました。

──なるほど。今回のアルバム作りで、今後の目標が見えた感じですか?

そうですね。このアルバムを作ったことで、バンド自体がパワーアップできたなと感じています。メンバーも含め、音楽に対する姿勢とかそういうのが明らかに変わってきているのがわかるんです。

僕自身もサウンドにピアノが少しあるだけで世界観がガラッと変わるのを目の前で見ましたし。たとえば迷ったときに島田さんに答えを求めそうになるんですけど、「いやいや、そこは右京くん自分で決めな」みたいな、自分で考えることを教えてくれたり・・・本当にお世話になっています。

──ほかのメンバーも、姿勢が変わったなと感じることがあるんですね。

はい。たとえばベースの(フジイ)タクミは今回、さまざまな人の力を借りていろんなサウンドを表現してるんですけど、タクミも自分でそういうのができるようになりたいという思いが強くなって、最近DTMに明け暮れているらしいです。

ギターのshujiも最近パソコンを買いに行っていました。それぞれがアレンジだったり、自分の担当の楽器以外でも表現できるように、という意識がすごく芽生えて、3人とも取り組んでるという感じです。

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「メンバー全員の意識が変わったと感じる」と話すマルシィのボーカル/ギター・吉田右京

──バンド自体が今、1番良い状態なんですね。

そうですね、あとはうまくなれるかっていう(笑)。

──1作目のアルバムが完成して、次の作品ではまた違うマルシィの一面が見れるかもしれませんね。

絶対に成長していきたいなという思いはあって。出す曲出す曲、数字が毎回増えていくってわけじゃないとは思うんですけど、自分たちのなかですごく良くなった部分とか、こだわった部分というのはパワーアップさせたい。2ndアルバムに向けて、今までやってないような、ガラッと変わる何かを探していきたいなと思ってます。

──なるほど。今回のアルバムはラブソングが多いような気がするんですが、ラブソングじゃないですもんね。

今のところはすべての曲がラブソングではあるんですけど、ラブソング以外の曲も個人的には作っていて。いつか人生をテーマにした曲とか、そういうのも歌ってみたいな。

■ アルバムを引っさげ、初の3都市ワンマンツアー

──デビューしてからいろいろな経験をしたら、その経験がまた歌詞になるかもしれないから。今からどんな曲が生まれるか楽しみです。そんなアルバムをひっさげてライブツアーが開催されますね。コロナ禍で、ライブができない期間も長かったのでは。

コロナでライブができなかった時期もありましたが、僕たちはその時期を経験したからこそ、直接伝えられるということがすごく貴重なことだと感じていて。これからライブやフェスが普通にできるようになっても、そこは忘れないようにやっていきたいですね。もし忘れてるようであれば注意してほしいです(笑)。

──あのときこう言ってたぞ、と(笑)。動画の再生回数など数字は見られますけど、やっぱり自分たちのことを好きと言ってくれる人たちを目の前にすると違うんだろうなと思います。

全然違いますね。こんなに僕たちの音楽を好きな人がいるんだと、2021年12月の初ワンマンライブで思いました。福岡と東京で1回ずつの公演だったんですけど、ありがたいことにソールドアウトして、来られなかった人たちも多いと聞いて。

それも信じられないというか、こんなにたくさんの人がライブに申し込んでくれるんだっていう。それでいざ会場でお客さんを見てさらに驚きました。自分たちのグッズを買って身に着けて、ライブまで来てくれる。ありがたいですし、奇跡のようでした。

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マルシィ(左からフジイタクミ、吉田右京、shuji)

──今回のツアーは大阪からはじまり、愛知、福岡、東京と4都市をまわりますが、大阪でのライブは初めてですか?

イベントとかに出させていただくことはあったんですけど、ワンマンライブは初めてです。ライブは今回のアルバムの世界観をしっかりと伝えられる場所として、音源だけではわからないようなところも伝えていきたいなと思っています。

──ツアーはもちろん、マルシィさんの今後の活躍も楽しみにしています。

新しい引き出しみたいなものを探しながら、気を引き締めて今まで以上にこだわって、良い曲を作っていきたいです。

マルシィ one man live tour 2022「Memory」は、7月1日の大阪・心斎橋「music club JANUS」からスタート。料金は3500円。一般発売は6月25日。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

マルシィ

メジャー1stアルバム『Memory』
2022年6月1日(水)リリース

マルシィ one man live tour 2022 “Memory”
日時:2022年7月1日(金)・19:00〜
会場:music club JANUS(大阪市中央区東心斎橋2-4-30 5F)
料金:3500円(スタンディング)

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