とてもとても昔にバス旅行した際
バスガイドさんが
「私の一番のおすすめ温泉は、つるるんの湯です」と言っていたのが時を経ても忘れられず。
ようやく初めて訪れたのは数年前。
女性らしい気配り・気遣いがてんこ盛りのお宿に感激し、
「ちょっとだけ何処かへ充電しに行きたい…」
そう思った時に、度々訪れるようになりました。
心を癒す大自然、
地元のめぐみに満ち満ちた食事、
琥珀色の良質な自家源泉。
まさに「オトナの健康と美の旅」が叶います。
……
茨城県の鹿島・鉾田は実は私の生まれた土地です。
今日の目的地は母の実家のすぐ近く。
いつも車で行く時はあっという間なのに
電車で行くとなると遠いこと不便なこと。
佐原駅から鹿島線に乗り換えて潮来で下車。

鹿島線の潮来駅。
この潮来駅の高架下に
めちゃくちゃ美味しいイタリアンがあると教えてもらったので
ここでランチするのが今日ひとつ目の目的です。

イタリアンガレージ潮来茨城県潮来市あやめ1丁目1−16火曜日定休 ◇ランチ 11:30~14:00◇ディナー 17:30~22:00

ピザのマスターズカップで日本一になったらしい。
11時半のオープンと同時に店内に入ったのだけど
あっという間にお客さんでいっぱいに。

大画面では懐メロ洋楽が流れてて釘付けに。
ランチのセットメニューはたくさん種類があって…
こういう時は
「マルゲリータ」とにしとけば間違いない!

パリパリで美味しかった。

サラダとドリンク付き。1380円。
お腹も満たされたところで
鹿島神宮行きの電車に乗ろうと改札を通過したら駅員さんに呼び止められました。
「今電話かかってきて、鹿島臨海鉄道がストップしてる」とのこと。
他に移動手段ない私は
運転再開を待つしかありません。

潮来駅も綺麗になりました。
歓迎ベンチに座っていたら
お宿の女将さんから宿泊確認の電話が。
「今向かっているけど電車止まってて」「え?高速バスで来るんじゃなかった⁈」
予約の電話の時
半日仕事して、夕方東京発の高速バスで行くって言ってたの忘れてた…
「一日仕事休み取れたのでゆっくり電車で向かってる。駅から歩こうと思って」と伝えたら女将さんめちゃくちゃびっくりしてた。
そりゃそうだ、改札もない無人駅
流しのタクシーもない田舎
田んぼと畑しかない中を歩いたら2時間くらいかかりそうだから。
しかもかんかん照りの猛暑。
なんかあったら電話してね、タクシーも呼んであげられるからね、と女将さん。
相変わらず優しい。

一両編成のかわいい車両。
1時間遅れで水戸行きの電車が来ました。
この程度の遅れはモーマンタイです。良かった。

大洋駅に到着。
さっそく照りつける日差しにウッとなり
冷えピタシートを首の後ろに貼り、首タオル。
折りたたみ傘を日傘代わりに。
だいぶ違う。

延々と歩きます。

ハート形の彩雲だ!と浮かれて強風の橋の上で写真撮ってたら日傘代わりの折り畳みがバキっと折れました、笑。
今日のふたつ目の目的地
立ち寄り温泉「北浦温泉 北浦荘」に到着。

こんなところにこんな温泉があったなんて全く知らなかったです!
420円で源泉ダバダバ掛け流しの熱くてシャキッとする良いお湯に入れます。

43.4度くらい。お湯の色は褐色です。
お湯が強くて湯当たりしやすいらしいので
サクッと汗を流してサッパリして
残りの道を行きます。

レンコン畑地帯に突入。あと少しです。
また女将さんから着信。
用が済んだから迎えに行ってあげる、とのことだけど
もう近くまで来てるから…と。
本当に歩いて来たの⁈と
またまた女将さんびっくりしてました。

到着ー!さすがに疲れました。

ロビーフロント。
日の出が見える六畳間を用意していただきました。

部屋の窓からの開放的な湖の景色は唯一無二なんです。
館内の客室は
東側(朝日側)と西側(夕日側)に分かれています。

私が泊まった部屋は東側でしたので日の出は自部屋から、日の入りは用意していただいた専用の部屋で見ました。

夕日や朝日のために部屋を開放しています。ここは「夕日の間」。日没の頃また来よう。

ここは「朝日の間」。
朝日の間には天文望遠鏡があります。
女将さんによると
「プラネタリウム制作の方が撮影に来たことがあり、
熱心に写真を撮影なさっていました」と。

天文好きのみなさま是非!
館内写真を撮りつつお風呂へ。
ここの温泉は本当につるるん!です。
この時期は
源泉冷水風呂、体温+αのぬる湯、40度程の湯と
3種類の温度の浴槽が用意されており
無限ループにハマれます。

内湯。お湯の色は琥珀色。 植物が発酵した腐葉土層から抽出しているそうです。

内湯。18度の源泉と40度の加温湯ふたつの浴槽。
浴槽は感染対策のために
プラスチックの浴槽に変えたそうです。
「温泉感」は低いですが
泉質はトゥルンとしたお湯で、
入ったあとは肌がすべすべになります。

露天風呂は37〜38度くらい。トロトロとまとわり付くお湯の肌触りが気持ちいい。
出た後もじんわりと温かさが持続します。
いい感じの時間になったので満を辞して夕日の間へ。

田園風景と山々に浮かぶ夕日。

夕日に向かってかんぱーい
この日は夕食は付けませんでした。
旅行サイトではひとり旅の食事付き設定はありませんが、お宿に直予約で食事は用意して頂けます。
ちなみに夕食膳は3,500円。
地場の物をふんだんに取り入れられた満足度高いものです。

夕食の過去写真です。鯉の甘煮と鯉の洗いがとても懐かしく、当時の母の実家の風景を思い出しました。
館内は、圧倒的な清潔感。
隅々まで清掃が行きとどといている上に
要所要所にお宿の気配りが見えます。

館内あちこちに飾られているお花や、種類の異なるランプなど。各所に見られる女性らしい心遣いがとても素敵。

コオロギとスズムシの大合唱を聴きながらぬるいお湯に沈没中。
遅くに到着したらしい男性のお客さんたちが
女将さん相手に宴会盛り上がってました。
お医者さん団体かな?
「今日他に客いるの?」「え?歩いて一人できた⁈」「温泉好きなんだねぇ、そういう人良いねぇ」
なんか私のこと噂してないかい?
翌日女将さんに聞いたら
私のこと呼んでこい、一緒に飲みたい、って
言ってたんだって。
呼んでくれたら間違いなく喜んで参加してました。残念、笑。
翌日の日の出は5時10分。
チェックインの時に
女将さんが日の出時間を教えてくれます。

北浦湖の水面に浮かぶ朝日 。
朝食時間の8時まで温泉に沈む。
朝食は大変な豪華版です。

肉厚な梅干しに金箔が!デザートのヨーグルトに至るまで トッピングに手作りのオレンジピールと蒸したさつまいも、 という手の込みようです。

朝食にもお品書きがつくんです。

ご飯2回お代わりしちゃいました。

美容効果抜群の卵「アスタの恵み」。アスタキサンチン豊富、アンチエイジング効果…と謳われたら そりゃもう、前のめりで頂きます。 黄身の濃い卵でした。

お好みでどうぞ、と出されたレモン。 ダイエット効果、デトックス効果…これだけ並べられたら お水にレモンを入れないわけにはまいりません。
湖畔にぽつんと一軒たたずむ家族経営の温泉宿。
大女将さん女将さん、
優しくて穏やかで癒されます。
ついつい長くお話してしまいます。

女将さんが撮りためたセンスの良い写真に お客さまからのメッセージカードがたくさん。 広い世代の方から 愛されているお宿です。
太陽と星と温泉と。
まさに地球のエネルギーそのものを感じられる場所で
心も体もリセットしてまた日常に戻れるお宿。
ここはパワースポットそのものです。

茨城県 北浦宝来温泉 つるるんの湯宿 北浦湖畔荘泉質: 低張性弱アルカリ性泉 泉温:18.3度 pH値:9.0 メタケイ酸 入浴可能時間:チェックイン〜22時 6時〜9時30分2023年9月14日(木)宿泊 一泊朝食付き 10,670円+入湯税150円 (ひとり利用での食事付きプランは旅行サイトでの設定が無いので、お宿に直予約で対応していただきます)
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ひとり旅と温泉を愛してます。うたをつくる人。
ぼさ