カープ1位の栗林良吏ら9名が参戦。都市対抗野球に出場するドラフト指名選手紹介

カープ1位の栗林良吏ら9名が参戦。都市対抗野球に出場するドラフト指名選手紹介

  • J SPORTS
  • 更新日:2020/11/21

第91回都市対抗野球大会は例年と違って、ドラフト後の開催となった。10月26日のプロ野球新人選手選択会議(ドラフト会議)では、社会人野球界から10人の選手が指名され、そのうち9名が11月22日に開幕する都市対抗へ参加する。

日本野球連盟(JABA)に登録する社会人野球選手は、育成ドラフトでの指名を避ける運用になっている。とはいえ、10名の指名数は例年に比べれば少なく、都市対抗という才能の評価に適した「大舞台」がドラフト後となった影響もありそうだ。

今回は指名9選手を紹介する。

・栗林良吏:投手(広島1位/トヨタ自動車)
・佐々木健:投手(埼玉西武2位/NTT東日本)
・伊藤将司:投手(阪神2位/JR東日本)
・藤井 聖:投手(東北楽天3位/ENEOS)
・伊藤優輔:投手(巨人4位/三菱パワー)※ENEOS補強選手
・池谷蒼大:投手(横浜DeNA5位/ヤマハ)
・阿部翔太:投手(オリックス6位/日本生命)
・今川優馬:外野手(北海道日本ハム6位/JFE東日本)
・中野拓夢:内野手(阪神6位/三菱自動車岡崎)

栗林良吏(広島1位/トヨタ自動車)は東海地区2次予選で、エースとして大活躍を見せた右腕。まず、1回戦の東邦ガス戦で7回無失点と好投し、第1代表決定戦でもホンダ鈴鹿から1失点完投勝利を挙げた。チームを第1代表に導く立役者となっている。

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名城大学2年の明治神宮大会で全国デビューを飾り、大学通算32勝を挙げた栗林は、大学4年次にもドラフト候補だった。いわゆる「順位縛り」があったため指名は得られなかったが、社会人で評価を上げ、2年目に広島カープの1位指名を勝ち取った。

177センチ・80キロの登録は入社直後と同じだが、球場で見ると一回り大きくなったように見える。リリーフ登板ならば常時150キロ超を出せる本格派で、外角低めをしっかり突く制球力もある。大学時代はスライダーを武器にしていたが、社会人ではフォークに磨きを掛けた。今大会ナンバーワン投手だろう。

佐々木健(西武2位/NTT東日本)は富士大学を経て入社2年目。179センチ・85キロの左腕で、150キロ台の速球とチェンジアップを武器にしている。今大会の2次予選では第1代表決定戦に登板し、6回に2失点を喫して降板。敗戦投手になった。やや荒削りな部分も残し、西武の2位指名には「素材」としての評価もあるだろう。

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伊藤将司(阪神2位/JR東日本)は東京第1代表決定戦で9回一死までノーヒットの好投を見せた。横浜高校時代から実戦的な左腕として知られていたが、当時は球威を欠いていた。

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国際武道大学では下級生の頃から主戦を任されたが、左膝痛に伴って登板を回避した時期もあり、プロでなくJR東日本入り。そこから入社2年目に花開き、東京都2次予選では3試合に登板し、出場の立役者となった。

速球は140キロ台前半程度だが、右打者の内角を突く制球力を持ち、カットやフォークといった「速球に近い変化球」を駆使するタイプ。牽制、フィールディングも手堅く、大崩れのない実戦派だ。

藤井聖(楽天3位/ENEOS)は入社2年目の左腕。東洋大学時代は同期に甲斐野央(ソフトバンク)、上茶谷大河(DeNA)、梅津晃大(中日)の3本柱がおり、その影に隠れていた。

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しかし、ENEOS入社後に台頭し、西関東2次予選では東芝戦に登板し、6回3分の1を被安打2・無失点と好投。175センチ・78キロと体格こそ平均的だが、速球は最速150キロ。浮いて沈む、変化の激しいスライダーやフォークも彼の武器だ。

伊藤優輔(巨人4位/三菱パワー)は中央大学から入社して2年目。178センチ・77キロの本格派だ。最速155キロの速球と高速スライダー、フォークが武器となる。精密な制球力を持つタイプではないが、それを補って余りある球威を持つ。都立小山台高校時代は「21世紀枠」で春の選抜大会に出場し、話題になった。今大会はENEOSの補強選手として出場する。

池谷蒼大(横浜DeNA5位/ヤマハ)は静岡高校から入社して3年目の左腕。リリーフとして短いイニングで持ち味を見せている。174センチと大柄ではなく、一見すると地味なタイプかもしれない。しかし、速球は常時で140キロ台を計測し、少し変則的なフォームもあって空振りをしっかり奪えるタイプ。横に激しく流れるスライダーも面白く、高卒3年目で今後の「伸びしろ」もありそうだ。

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阿部翔太(オリックス6位/日本生命)は178センチ・78キロの右腕。入社1年目の右肩痛を乗り越え、藤井貴之とともに日本生命の主戦格を担ってきた本格派だ。侍ジャパン社会人代表の選出歴もあり、社会人野球好きならその名を知る存在だった。だからこそ、28歳というタイミングの指名に皆が驚いた。能力は折り紙付きで、速球とフォークを武器とする。

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ここまで名を挙げた7名はいずれも投手。社会人の野手は指名がわずか2名で、どちらも6位だ。

今川優馬(日本ハム6位/JFE東日本)は昨年の第90回大会でJFE東日本の優勝に貢献し、若獅子賞(新人賞)を受賞した右打ちの外野手。東海大第四高校時代はレギュラーでさえなかったが、東海大学北海道キャンパス入学後に急成長。

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大学4年次は春夏合わせて9本塁打を放った。指名漏れからJFE東日本に進んだが、社会人でもしっかり結果を出した。177センチと大柄ではないが、広角のフルスイング打法は我々を魅了する。

中野拓夢(阪神6位/三菱自動車岡崎)は右投右打ちの内野手。171センチ・69キロと小柄だが、俊足と確実性の高い打撃を持ち、ショートの守備も社会人トップクラス。セカンドもこなせるタイプで、日大山形高校、東北福祉大学と結果を残し、三菱自動車岡崎では1年目からレギュラーを獲得した。

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社会人選抜で出場した昨年末のアジアウィンターリーグでも打率.371と活躍し、優勝に大きく貢献している。阪神では即戦力として期待されているはずだ。

文:大島和人

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