中編映画“ドラえもん感動シリーズ”を一挙おさらい!【『STAND BY ME ドラえもん 2』公開記念】

中編映画“ドラえもん感動シリーズ”を一挙おさらい!【『STAND BY ME ドラえもん 2』公開記念】

  • めるも
  • 更新日:2020/11/22
No image

2020年11月20日(金)よりついに『STAND BY ME ドラえもん 2』が公開となりました。

『STAND BY ME ドラえもん』といえば、原作でも神回といわれる『さようならドラえもん』や『のび太の結婚前夜』といった屈指の感動エピソードを多数盛り込んだ感涙必至の作品だっただけに、今作でもたっぷり泣かせてくれるのではないかという予感が。それは、予告編からも感じ取ることができます。

『STAND BY ME ドラえもん 2』では、前作では出番のなかったのび太のおばあちゃんが登場。のび太のおばあちゃんといえば、こちらも原作では人気の高いエピソード『おばあちゃんのおもいで』を思い出します。

これらの話は、一定の世代にとっては懐かしいエピソードではないでしょうか。というのも、1990年代末から2000年代にかけて、映画ドラえもんシリーズでは長編作品と一緒に中編の感動エピソードが併映上映されていたからです。

そこで今回は、そんな劇場公開された“ドラえもんの感動シリーズ”を一挙に紹介します。

“ドラえもんの感動シリーズ”とは?

1998年から2002年にかけて、ドラえもん映画とあわせて、原作エピソードをもとにした中編作品が上映されていました。

一連の作品の呼称はないですが、小学館より出版の『ぼく、ドラえもんでした。』にて、当時ドラえもん役を演じていた大山のぶ代さんは、これらの作品を「不二子・F・不二雄先生の心を受け継いだ若い方達が制作した“ドラえもん感動シリーズ”」として紹介しています。

いずれの作品も、監督を務めたのはシンエイ動画にて長きにわたりドラえもんシリーズに携わってきた渡辺歩監督。『帰ってきたドラえもん』にて劇場公開作の初監督を務め、以降“ドラえもん感動シリーズ”を制作した後、『ドラえもん のび太の恐竜2006』で長編シリーズの監督も務めることになります。

渡辺歩監督といえば、昨年2019年に『海獣の子供』の監督を務めたばかり。本作は毎日映画コンクールアニメーション映画賞や、第23回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、さらには韓国で開催される富川国際アニメーション映画祭の長編コンペティションでグランプリを受賞するなど、今特に注目されている監督の一人でもあります。

■帰ってきたドラえもん

No image

<あらすじ>
あいかわらずジャイアンにいじめられ、いつものようにドラえもんに泣きつくのび太。しかし、その日のドラえもんはいつもとは様子が違う。なんとドラえもんは、未来の世界へ帰らなければいけなくなったという。もうのび太とは一緒にいられなくなるというドラえもんに、のび太はある決心をするーー。

1998年公開の『ドラえもん のび太の南海大冒険』『ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!』と同時上映されたのが『帰ってきたドラえもん』。原作コミック6巻に収録されている『さようならドラえもん』と、7巻に収録されている『帰ってきたドラえもん』を一本の作品にまとめたような内容のエピソードです。

ドラえもんが未来に帰ると知ったのび太が、ドラえもんが安心して帰れるように一念発起する姿が感動を呼び、『STAND BY ME ドラえもん』では、映画のクライマックスにこのエピソードが採用されています。

ちなみに不二子・F・不二雄ミュージアムでは、このエピソードに登場する印象的なひみつ道具“ウソ800”のケースを再現した缶入りクッキーが販売されています。その再現度にも思わず興奮させられます。

■のび太の結婚前夜

No image

<あらすじ>
ある日、空き地で学芸会の練習をするしずかと出木杉を目撃したのび太。二人が手を取り合い演技をする姿を見て、本当に愛し合っているように見えたのび太は、生きていく望みを失ってしまう。
そんなのび太をなだめるドラえもんは、のび太に未来の結婚式を見にいってみることを提案する。それを聞いたのび太は、未来が変わっていることを恐れながらも、ドラえもんと一緒にタイムマシンに乗り込むのだったーー。

1999年公開の『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』『ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』と同時上映されたのが『のび太の結婚前夜』。原作コミックの25巻に収録されている同名タイトルのエピソードを原作に、映画化を果たしました。

のび太との結婚を前に戸惑うしずかと、しずかの父が語るメッセージが涙を誘う物語でした。原作からのアレンジで『しずかのネックレス』など他のエピソードに通じるアイテムが登場していたりといった点もみどころとなっています。

本作も『STAND BY ME ドラえもん』に盛り込まれたエピソードの1つ。印象的なしずかの父のセリフなども、再演されています。

■おばあちゃんの思い出

No image

<あらすじ>
のび太はあるひ、クマのぬいぐるみが捨てられるのを発見する。それは、おばあちゃんの思い出がつまった大切なぬいぐるみだったのだ。それをきっかけに、おばあちゃんのことを思い出したのび太は、タイムマシンに乗って過去行き、おばあちゃんに会いに行けることに気づく。
未来ののび太だと信じてもらえない、と引き止めるドラえもんだったが、のび太は「見るだけ」という条件のもと、過去へと遡ることにするーー。

2000年公開の『ドラえもん のび太の太陽王伝説』『ザ☆ドラえもんズ ドキドキ機関車大暴走!』と同時上映されたの『おばあちゃんの思い出』。原作コミックの4巻に収録された『おばあちゃんのおもいで』を原作に映画化した作品です。

幼い頃に亡くなったおばあちゃんに、成長したのび太が会いに行くというエピソードだけでなく、過去の自分や幼い頃のジャイアンやスネ夫に遭遇したりと、いつもと違ったドラえもんの世界が描かれます。成長したのび太の姿を見ても、おばあちゃんはのび太だと分からないというドラえもんに対して、思わぬ反応を見せたおばあちゃんは、シリーズでも随一の名シーンとなっています。

『STAND BY MEドラえもん 2』ではこのエピソードがベースとなることが発表されています。原作では、のび太のお嫁さんが見たいと求めるシーンが登場するのですが、『おばあちゃんの思い出』では割愛されていたりと、過去にこの映画を観ていた人にとっても、新作映画では新鮮なストーリーとして楽しめるのではないでしょうか。

■がんばれ!ジャイアン!!

No image

<あらすじ>
自身で漫画を描いているジャイ子はある日、同じく漫画を描くことを趣味にしている少年・茂手モテ夫に出会う。意気投合した二人は、同人誌の完成を目指して共に漫画を描くことに励むことにする。
そんな、ジャイ子の様子に異変を感じたジャイアンは、ジャイ子のことを心配して直接茂手に会いに行ったり、ジャイ子の漫画の資料を探しに行ったりする。
そのうち、ジャイアンはジャイ子の恋心に気づき、二人の仲を深めようと画策するーー。

2001年公開の『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』『ドラミ&ドラえもんズ 宇宙ランド危機イッパツ!』と同時上映されたのが『がんばれ!ジャイアン!!』。原作コミック44巻に収録された『泣くなジャイ子よ』や『ジャイ子の新作まんが』などをベースに再構成した物語となっています。

これまでの作品との大きな違いは本作の主役がジャイアンであること。妹のジャイ子のために奔走する姿が描かれ、いつものガキ大将ぶりとはまた違った男気が描かれます。

また今作ではジャイアンの妹であるジャイ子もフィーチャーされています。ジャイ子といえば、ドラえもんが来なかった場合の未来では、のび太と結婚をするはずだった存在のキャラクターです。運命を変えられてしまった、彼女のその後の顛末を示唆する愛あるラストカットにも注目です。

■ぼくの生まれた日

No image

<あらすじ>
上機嫌でプールから帰宅するのび太。何を隠そうその日は8月7日、のび太の誕生日だったのだ。良い待遇を受けられると思い舞い上がるのび太だったが、そんな思惑に反して、のび太のずさんな生活態度に、両親からひどく叱られてしまう。
自分は愛されていないとのび太はふてくされ、思わず家出をしてしまうのだが、見かねたドラえもんは、のび太に自身が生まれた日を見に行かないか、と誘うのだったーー。

2002年公開の『ドラえもん のび太とロボット王国』『ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!』と同時上映されたのが『ぼくの生まれた日』原作コミックの2巻に収録された『ぼくの生まれた日』が原作となっています。

のび太がなぜのび太という名前になったのか、のび太のパパとママがのび太にどういう大人に育ってほしいのかが、過去と現在のある土地を通じて語られる映画となっています。ドラえもんを含む野比家の家族愛が描かれる珍しい一編でもありました。

以上、“ドラえもんの感動シリーズ”5作品を紹介しました。
『STAND BY ME ドラえもん』の惹句として有名な“ドラ泣き”の先駆けともいえるこのシリーズは、今見直しても感涙必至。一本、一本が短いこともあり、気軽に鑑賞もできるので『STAND BY ME ドラえもん 2』と合わせて鑑賞してみてはいかがでしょうか。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加