夏の自由研究「水耕栽培」でセンサーを導入して室温や水温を計測

夏の自由研究「水耕栽培」でセンサーを導入して室温や水温を計測

  • ASCII.jp
  • 更新日:2018/08/11

夏だ! 金はない! ならば自由研究をしよう!

ということで水耕栽培キットを手に入れ、真夏の自由研究を始めてしまった。なにゆえ水耕栽培なのかと言えば、私の地元、北海道の恵庭市にあるテーマパーク「えこりん村」で、巨大なトマトの森を見たからだ。

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1本のトマトの苗から、まるでぶどうのように実るトマト。話には聞いていたが間近で見ると大迫力。水と光だけで大量のトマトができるなんて未来的。そして美味しそう。

くだんのキットは、このトマトの展示スペースの隅に置いてあったのだ。家庭でこれほど大規模な栽培ができるわけもないが、ちょっと試してみたくはなる。まんまとハメられた気もしないではないが、家で野菜ができたら、絶対に楽しいだろう。

しかし、買ったは良いが、北海道の一般家庭の屋内という条件で、何が育てられるのか、ちょっと見当がつかない。そこで各種センサー類を導入して、室内窓際の環境測定から始めたのだった。

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つい買ってしまったSANEIの「ie・na」は、電動ポンプで根の周りの水を循環するシステム。タネも液体肥料も付いてくる初心者向けオールインワンキットだ。この手のキットの中では見た目もカッコいい。ヨドバシドットコムで税込1万780円だった

アンビエントセンサーを導入

水耕栽培のメリットは室内で植物を育てられることであり、当然のことながらインドア派の私も室内の窓際で育てるつもりだ。しかし、植物が育つには、適切な光の量と、気温、水温が必要。それによって生育する植物の種類はあらかた絞られてくる。

「朝から6時間以上たっぷりと日があたる場所に置こう」とie・naの説明書に書いてあるが、条件に合致する場所はうちにあるのか? 温度管理はなんとかなっても、光の量はガラス越しの太陽で本当に足りるのか?

そこでまず導入したのが、カスタムの無線温湿度照度計「ログみ~るBT」(HLT-100BT)。照度、気温、湿度が同時に測れるアンビエントセンサーで、スマートフォンにBluetoothでデータを飛ばしてロギングする。

このセンサーが偉いのは、スマートフォン1台につき同時に10台まで接続して、同じアプリで数値の推移を比べられること。センサーを水耕栽培マシーン設置予定地に置いておけば、条件を比較した上で、何が育ちそうかの見当もつけられる、と踏んだ。

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ログみ~るBT

ただ、実売7000円前後の安価な製品なので、測れる照度は最大30klx(キロルクス)まで。晴天の昼間なら、屋外の照度は100klx、屋内ガラス越しで30klx程度と言われているので、屋外では簡単にオーバーするだろう。が、ガラス越しの屋内なら十分だ。そもそも防水設計にはなっていないので、屋内で使う目的で作られた製品だろう。

実はそっくり同じものが別ブランドでも出ている。サンワサプライの「CHE-TPHU5」という製品で、試しに買ってみたが、中身も同じものらしい。カスタムの製品と一緒に使えて、同じアプリでデータ管理ができる。外観で見分けも付くので便利。

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左がカスタム、右がサンワ

ちなみに、稼働中はスリット内のLEDがピカッと光る。このLEDの色はアプリ側で設定できるのだが、複数台同時に使う場合は、適当に色を変えておくとセンサーの取り違えも防げる。

Android/iOS向けの専用アプリ「Ambient Monitor」のグラフ表示は、なぜか照度のみ白黒のグラデーションがあるなど見づらいが、データはCSVで出力できるので、必要ならスプレッドシートに移せばいい。ちなみに天面の液晶にも、温度、湿度、照度、時刻が循環式に表示される。

ひとまずカスタムのHLT-100BTを設置場所第1候補の「1Fリビング東出窓」、サンワのCHE-TPHU5を第2候補の「2F仕事部屋窓際」に置いて、様子を見ることにした。

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アプリ画面。左に計測地が表示、右側は計測した数値がグラフで出る

水温計も買ってしまった

水温は気温や日照量との兼ね合いで、温められたり冷めたり変化するはずだが、これも一定の条件内に保たなければならない。果菜なら20~30度、葉菜なら18~28度が適温と、ie・naの説明書に書いてある。北海道とはいえ、陽のあたる窓際は結構な温度になるはずで、要注意である。

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CT-620BT

水温計として使うべく、カスタムの無線ワイヤープローブ温度ロガー「CT-620BT」を導入。センサー部は防水仕様で吸盤付き。水槽内への取り付けも簡単だ。アンビエントセンサー同様、Bluetoothでスマートフォンにロギングして、データはCSVで保存できる。複数台を接続してのデータ比較はできないが、今のところ水耕栽培マシーンは1台きりなので問題ない。

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BT loggerの画面。とてもシンプル

ただ、ロギングを中断しなければログが読めない専用アプリ「BT logger」の仕様はなんとかして欲しい。ログを読もうとするたびに、ログが細切れになっていくのが切ない。よろしくお願いします。

それでも実売8000円程度という価格はありがたいし、カジュアルな水温管理には十分使える。とりあえずセンサーを栽培槽の真ん中に、どーんと設置してみた。その後、計測を始めてみて、現実の厳しさを思い知ったのである。室内だから温度管理はなんとかなりそうとたかを括っていたが、なんともならないなんて……。

続きはまた次回!

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真ん中に見える白いセンサーがCT-620BT。計測の結果は次回!

四本 淑三(よつもと としみ)

北海道の建設会社で働く兼業テキストファイル製造業者。

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