ボルボ『V90 クロスカントリー』で行く東日本縦断ロングドライブの旅

ボルボ『V90 クロスカントリー』で行く東日本縦断ロングドライブの旅

  • @DIME
  • 更新日:2017/08/11

ボルボの故郷スウェーデンの人たちは、夏休みになると、太陽を求めて南へと旅をする人が多い。スウェーデンからフェリーに乗り大陸を目指す。ドイツやオランダに着くと、そこからは、アウトバーン、オートルート、アウトストラーダなど、欧州各国の高速道路を走り継ぎながら目的地へと向かう。目的地に着いてからの休日も楽しいが、彼らはそこまでの道中も存分に楽しむ。高速道路にあるサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で、思い思いの時間も楽しみながらドライブを続けるのだ。

先日、ボルボ・カー ジャパンから編集部に、そんな欧州のようなドライブ旅行にチャレンジしてみませんか? という提案があった。北海道から東京までを高速道路を利用して1泊2日でドライブするというものだ。ふだん、試乗で各地を走る機会は多いが、これほどのロングランはあまり経験したことがない。とはいえ、話題の『V90 クロスカントリー』に乗れるとあって、編集部で挑戦することを決意。6月上旬に北海道の新千歳空港でクルマを受け取り、旅はスタートした。ちなみに、今回の旅の裏テーマは「買い物」。北日本、東日本の気になるご当地グルメを買い集めるという旅の楽しみ方を見つけようというものだ。

今回の旅で、我々取材班が乗ったクルマは『V90 クロスカントリー』。『90』シリーズは、ボルボのフラッグシップモデル。同社が最新テクノロジーを使って、将来の電動化やコネクティビティー、自動運転などを見据えて開発したという新世代プラットフォーム(SPA=スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)と、自社開発の新世代パワートレインを組み合わせた完全な新モデルだ。

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昨年、SUV『XC90』が発売されたが、この『V90 クロスカントリー』は、4ドアセダンの『S90』、ステーションワゴンの『V90』と同時に発売された最もホットなクルマだ。この『クロスカントリー』は、同社が約20年前にステーションワゴンをベースに悪路走破性を高めるため最低地上高をアップし、外観もオフロード走行をイメージさせるテイストを盛り込んだスタイリングに仕上がっている。今回の新モデルは『V90』をベースに全モデルを4輪駆動とし最低地上高も55mmアップ、専用のサスペンションを採用した。

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パワーユニットは、「T5」が4気筒2.0Lのガソリンターボ、「T6」がターボ+スーパーチャージャーいうラインアップ。8速AT+4WDで、車両価格はベースモデルの「T5 メンタム」が694万円~となっている。今回、編集部が試乗した「T5 サマム」は19インチタイヤを装着しており、車両価格は754万円~という仕様だ。

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■高速道の走行はパワフルで快適

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話は戻って、1日目はお昼前に新千歳空港に到着後、青森行きのフェリーが出港する函館港まで約350kmを一気に走る行程だ。4気筒2.0Lのターボエンジンは254PS、350Nmを発生し、大人3名が乗車してもパワフルに高速道を走り抜けてくれた。街中のようなSTOP&GOが続くエリアでは、大人3名+大型バッグ+カメラ機材一式を積んだ『V90 クロスカントリー』と言えども、若干、車重を感じさせる時もあったが、一度、スピードに乗ってしまえば、3000回転あたりからの加速は、とてもスムーズで速いという印象だった。これなら家族4人でロングドライブに出かけても、快適な旅が楽しめるはずだ。ちなみに、上記の荷物に加えて、途中SAやPAで土産物をたくさん買い込んでも、ラゲージスペースの容量的には全く問題はなかった。

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また、8速ATは、60km/h、1200回転からでも加速する。街中での実走燃費は9km/L近くまで伸びた。これだけの大きなボディー(全長5m、全幅1.9m、車重1850kg)だが、2Lターボのチューニングは見事だ。ちなみに高速道路に入ると、カタログ燃費の12.9km/Lを大幅に上回る17~19km/Lを記録することもしばしば。燃料タンクは容量が60Lあるので、高速道路で渋滞がなければ、1000km以上の道のりを無給油で行けるということになる。

★旅の道中で見つけた逸品<道央自動車道・樽前SA下り>

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エゾ鹿のジャーキー、パリパリ昆布、わかさいも、エゾ鹿の缶詰(カレー鹿)。

★旅の道中で見つけた逸品<道央自動車道・有珠山SA下り>

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牧家の白いプリン、薫煙黄金豚ソーセージ、牛舌大和煮の缶詰。

函館市に入る手前で一般道に入ったが、街中を走っていても不思議と安心感があるのは、〝世界一安全なクルマ〟を謳うボルボ車だからだろうか。『V90』や『V90 クロスカントリー』など新しい『90』シリーズは、2つの〝世界初〟の安全技術を含む15種類以上の先進安全技術と運転支援技術「intelli Safe(インテリセーフ)」を標準装備している。

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ちなみに、2つの世界初のうちの1つが大型動物検知機能だ。スウェーデンでは動物との衝突が大事故の原因の1つとなっていることから開発されたもの。もちろん、北海道でもエゾ鹿との衝突事故は十分想定されるエリアでは、こうした安全装備は必要だといえるかもしれない。

もうひとつの世界初は、道路逸脱事故被害軽減システムに加え、逸脱回避を支援する機能だ。特に、一般道などガードレールがないような道路で、車両が道路から逸脱しそうな時、ハンドルを自動的に操作し車両を道路上に戻してくれるという。これが標準で装備されるということはとてもありがたい。

■人気のお土産を探しながら、東北道を一気に南下

クルマは函館の手前で高速道路から離れ、市内へ。函館市内に入り、港を目指す。14時20分、函館発青森行きの津軽海峡フェリーに乗航。乗船時間は3時間40分で、青森港に到着した。ちなみに、青森は東北自動車道の北の終点でもあり、始点でもある。我々はここを出発点し、約700km先の東京を目指した。青森インターチェンジ(IC)から高速道路に入った。

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『V90 クロスカントリー』は、最低地上高がノーマルの『V90』より高く、リアサスペンションも専用のヘビーデューティー設定になっている。さらに、センターコンソール上のダイヤルを回すと、ダイナミック/オフロード/コンフォート/エコという4つのモードが表示される。これでサスペンションの硬さやエンジンの出力特性などを自在に切り替えることができる。

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ダイナミック、コンフォート、エコの各モードを切り替えながら走る。ダイナミックはスポーツモードに相当するので、全体に引き締まった動きが特徴だ。レーンチェンジの時の安定感も高い。コンフォートは乗り心地重視。といっても、高速域での路面のうねりは、スムーズにこなしていく。これはエコモードも同じだ。オフロードモードは、今回のコースでは走行しなかったが、ノーマルの『V90』よりも高い最低地上高とAWDの性能は、ダートや荒地走行でも十分な性能を発揮するはずだ。

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加速性能もコンフォートモードで、0→100km/hの加速を計測してみると、7秒台を記録した。これはV6、3Lターボと同じぐらいの性能だ。目の前のメーターレイアウトや照明もモードによって切り替わる。青森ICから走り出し、八戸自動車道と合流する安代JCTを目指す。仙台までの東北道はアップダウンも少なく、比較的平坦な道が続くが、途中、SAに立ち寄って、休憩したり、売店やレストランにある逸品を探しながら走ると楽しい。

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景色に気をとられていると、レーンキープアシストがレーン内に走行するように警告してくれる。ウインカーを出さず、レーンチェンジしても同じように警告を発してくれる。頻繁にふらつくようだと、メーター内に「ちょっと休憩して下さい」の文字が表示される。表示されれば、近くのSAやPAに立ち寄って休憩すればいい。もし、独りでドライブしていても、こうやって通知してくれれば、とても心強い。

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★旅の道中で見つけた逸品<東北自動車道・津軽SA下り>

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「シャイニースパークリングアップル」のギフトセット、津軽煮干しラーメン激にぼ、青森味噌カレーミルクラーメン、大間まぐろカレー、スタミナ源たれ。

★旅の道中で見つけた逸品<東北自動車道・岩手山SA下り>

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盛岡冷麺、いぶりがっこ、生しいたけ。

★旅の道中で見つけた逸品<東北自動車道・紫波SA下り>

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ぴょんぴょん舎の盛岡冷麺、小岩井農場のチーズケーキ。

★旅の道中で見つけた逸品<東北自動車道・前沢SA下り>

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前沢牛の牛丼と盛岡冷麺。

パーキングエリア内の駐車スペースに停める時は、360度ビューカメラがその威力を発揮する。モニターを見ながら、白線内にきちんと停めることができる。途中、ドライバー交代でリアシートに移動したが、身長188cmの長身編集者がドライバーの時、真後ろに座っても全く窮屈な感じはしなかった。リアシートの足元は余裕があり、身長180cmクラスの人が座っても狭く感じることはないだろう。もちろん、ヘッドクリアランスも十分だ。

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さすがに仙台を越したぐらいから疲れが出てきたが、高音質のオーディオで軽快なジャズを流し、前席に搭載されているマッサージ機能を作動させれば、完全にリラックスモードに切り替わる。4ゾーン、フルオートマチックのエアコンを標準で装備しているので、前後左右どの席でも好みの温度に設定することができるのがうれしい。これも家族みんなでドライブする時や愛犬を乗せて旅行する時にはうれしい装備だ。

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ちなみに、オプション装備のオーディオは19スピーカーのBower&Wilkinsプレミアムサウンドシステム。首都圏に入り、後席でそのサウンドを楽しんでいるうちに眠りにつき、あっという間に都心に到着してしまった。『V90 クロスカントリー』は、旅のスタートからゴールまで、まさにラグジュアリーなクルーザーのような居心地を体感させてくれた。

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★旅の道中で見つけた逸品<東北自動車道・菅生PA下り>

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ずんだもち、笹かま、牛たん。

★旅の道中で見つけた逸品<東北自動車道・安達太良SA下り>

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くんせい卵、キンタカサゴの特級しょうゆ、塩糀ノンオイルドレッシング。

★旅の道中で見つけた逸品<東北自動車道・那須高原SA下り>

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那須高原の高原野菜、とちおとめのジャム、干瓢(かんぴょう)。

今度は、このクルマで西のほうへ旅したいと思った。

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■関連情報
http://www.volvocars.com/jp/cars/new-models/v90-cross-country

文/石川真禧照 撮影/望月浩彦

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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