宇宙から医療、科学、数学まで!あなたも参加できる世界的プロジェクト15選

宇宙から医療、科学、数学まで!あなたも参加できる世界的プロジェクト15選

  • @DIME
  • 更新日:2017/09/16

「世界的プロジェクトに参加しているんだ」なんて憧れのセリフを、今すぐ言える方法がある。それが「分散コンピューティングプロジェクト」だ。無料のクライアントソフトを自分のパソコンにインストールして、会員登録を済ませるだけでOK。明治大学総合数理学部ネットワークデザイン学科准教授の秋岡明香さんに、話を伺った。難病解決から宇宙人探し、数学の未知問題まで、様々な研究の手助けをしてみてはいかが?

◎まだ見ぬ地球外生命体を見つけ出せ!
SETI@home

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1999年の開始以降、絶大な人気を誇る、米カリフォルニア大学バークレー校のプロジェクト。電波望遠鏡で観測した狭帯域電波信号を解析し、地球外の知的生命体の検出を目指す。現在の分散コンピューティングプロジェクトの多くが利用する「BOINC」という基盤ソフトのもととなっており、分散コンピューティングプロジェクトの先駆けのひとつといえる。

◎無数の構造を絞り込み、見分ける
Folding@home

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家庭用ゲーム機にも移植された米スタンフォード大学のプロジェクトで、タンパク質の立体構造の解析を行ない、様々な治療などに役立てる。タンパク質の取りうる膨大な数の立体構造は、その構造により、消化を助けたり免疫を高めたり、逆に牛海綿状脳症やエイズなどの疾病の原因にもなるため、解析を行なうことで、構造タイプの絞り込みを目指す。

◎アインシュタインの予言を見届けよう
Einstein@Home

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アインシュタインが予言した重力波を、世界で初めて実測することを目指すプロジェクト。重力波は高速で回転する中性子星「パルサー」などが合体する際に発生すると考えられており、現在はこのパルサーを発見するために、様々な天体データを解析している。すでに約50のパルサーを発見しており、今後も新たなパルサーを発見することが期待されている。

◎謎深きエニグマ暗号を解読
Enigma@Home

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ドイツのアマチュア暗号解読家が立ち上げたプロジェクト。第2次世界大戦中にドイツ軍が使っていた、未解読のままの「エニグマ暗号」を総当たり方式で解くプロジェクト。2006年のスタート以降、何と解読は不可能だと考えられていた3つの暗号の解読に成功したほか、これまで解読されることがなかったエニグマ暗号を60以上解読した実績を持つ。

◎コラッツの予想は真か偽か?
Collatz Conjecture

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正数が偶数なら2で割り、奇数なら3倍して1を足す。これを繰り返すと、どんな整数もいずれは必ず1になるという、数論の未解決問題のひとつ「コラッツの問題(3n+1問題)」。1937年にローター・コラッツが提示したこの予想が、正しいかどうか検証するために、反例を探すプロジェクト。現状、5×260までには反例がないことが確かめられているそう。

◎銀河系の3次元モデルを組み立てろ
MilkeyWay@Home

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膨大な天体写真データをもとに、銀河系の正確な3次元モデルを構築することを目的としたプロジェクト。銀河系の3次元モデルの構築には、その銀河系を構成する惑星をマッピングする作業が基本。このプロジェクトでは単なるマッピングにとどまらず、その過程にあるダークマターの探索や多体問題など、天文学や物理学の問題にもチャレンジする。

◎タンパク質の構造解析で医学を前進
Rosetta@home

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タンパク質の立体構造予測を行なうプロジェクト。『Folding@home』とよく似ているが、こちらはHIVやマラリア、ガン、アルツハイマーなどの病気の治療につながるタンパク質の解析にフォーカスしている。コンピューターによる計算で絞り込みを行なうことで、通常の実験よりも圧倒的に短時間で検証でき、従来よりも高速に研究が進むようになるという。

◎未知の小惑星のモデル化が実現!?
Asteroids@home

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小惑星の捜索および光度測定を行なうプロジェクト。すでに多数発見されている小惑星だが、それぞれの小惑星の詳細については未知な部分が多い。『Asteroids@home』では、惑星の明るさが様々な条件により変化することに注目して、膨大な天体写真データや惑星の形、観測地点といったパラメーターを用いながら、小惑星の正確なモデル化を試みている。

◎マラリアの適切な対策を研究
malariacontrol.net

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臨床疫学と熱帯熱マラリア原虫に関する博物学から、マラリアの確率モデリングを行なうプロジェクト。マラリアは多くの要因が絡み合っており、既存あるいは新規の薬品の適切な選択や環境コントロールなどの決定が難しい場面が多くある。確率モデルが出来上がれば、マラリアに適切な対策を打つための意思決定が素早くできると期待されている。

◎素数を見つけ、数学分野を盛り上げる
PrimeGrid

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素数を発見するための数学系プロジェクト。ほかのプロジェクトのように単独の問題を扱うのではなく、様々な素数の探索に関する問題をサブプロジェクトとして集めて、複数を同時に走らせている。素数を発見するおもしろさを見つけながら、数学分野へも貢献しており、暗号システムの発展やコンピューターセキュリティーの向上に役立つといえる。

◎暗号化もその解読もお手のもの
distributed.net

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1997年に立ち上げられた、分散コンピューティングプロジェクトの先駆けのひとつ。暗号に関連するプロジェクトを複数実施しており、過去には暗号解読のコンテストなどに参加し、実績を残してきた。現在は新しい暗号化手法のプロジェクトなどが進行中。また、暗号は素数と深い関係があるため、素数に関するプロジェクトの実施も検討されているという。

◎世界の気象問題を解決に導く研究
climateprediction.net

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気象モデルのシミュレーションなど、気象関係の問題をサポートするプロジェクト。現在は、地表に届く太陽光を減らして温暖化を軽減するための「Solar-Radiation Management」や、過去50年のデータをもとに、熱帯雨林や蒸発による川の消失、さらには炭酸ガスのサイクルなどの相関関係を調べる「HYDRA」などのプロジェクトが進行中だ。

◎生物医学の問題を取りまとめる
GPUGRID.net

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スペインのポンペウ・ファブラ大学が運用する、生物医学のための分散コンピューティング環境を提供するプロジェクト。通常は画像表示に用いるグラフィックボードの性能の高さに注目して、そのパワーを提供。『PrimeGrid』と同じく、複数の生物医学分野のサブプロジェクトに取り組んでおり、現在は一般的なタンパク質の構造予測を行なっているという。

◎人間の心を追究する珍しい取り組み
MindModeling@Home(Beta)

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「心とは何か。心はどのように働くのか」という疑問を追究する学問分野である「認知科学」のためのプロジェクト。人間の心をより深く理解するために、認知プロセスのモデリングに焦点を当てている。物理や数学、天文学といった分野が多い分散コンピューティングプロジェクトの中では、非常に珍しいプロジェクトのひとつといえる。

◎人類を救う!?世界最大規模のプロジェクト
World Community Grid

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「技術革新と大規模なボランティア活動により、世界を良い方向へ変えていける」という確信のもとに運用されており、世界最大規模で「人類に貢献するプロジェクト」に取り組んでいる。現在はエイズ治療、エボラウイルスの研究、ガンの早期発見、次世代太陽電池やエネルギー貯蔵装置の新素材の発見といったプロジェクトに参加することができる。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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