留守でも家の中に宅配「アマゾン・キー」は革命を起こす?

留守でも家の中に宅配「アマゾン・キー」は革命を起こす?

  • MONEY PLUS
  • 更新日:2017/11/12

アメリカのアマゾン・ドットコムは配達時に不在の顧客に対し、スマートキーでドアを開錠して部屋の中へ配達するサービスを始めると発表しました。

見知らぬ人が自分の部屋の鍵を開ける――。

一見ありえないサービスに思えますが、そこに最新のテクノロジーが入ることで「これまでなかった新しい体験」が提供されるかもしれません。アマゾンのサービスとスマートキーについて、未来の可能性をまとめてみたいと思います。

画像:amazon公式動画より

アマゾンのスマートキーサービスとは?

アマゾン・ドットコムは11月8日から全米37都市でスマートキーを用いた新しい配達サービスを始めるといいます。名前は「アマゾン・キー」。対象はプライム会員です。

サービスを受けたい人がすべきは2つのデバイスの設置。玄関の鍵を無線で開錠できるスマートキーに交換すること。そして室内に玄関を撮影できる監視カメラを備えること。

両者はどちらもクラウド経由で自分のスマートフォンにつながる設定にしておきます。

そしてアマゾンの配達員が荷物を届けにやってきて、不在だった場合、このサービスに登録しておくと配達員に対して一度だけ使える暗号鍵が付与され、ドアの鍵を開けることができます。配達員は荷物を部屋の内側に入れてドアを閉め、再び鍵をかけて配達が終了です。

住人は、スマホ経由で配達員がドアを開けたことを知ることができます。配達員がなにかよからぬことをしていないか、もし気になるようでしたらスマホから監視カメラの映像を見ることができるので安心です。

意外と合理的なスマートキーの仕組み

こうして説明を聞いてみると、意外と合理的にできた仕組みだということがわかります。

配達員は不在時の再配達が必要なくなり、受け取る側もほしい商品を最短で受け取ることができるので、双方にメリットがあるサービスです。

地域にもよりますが、実はアメリカでは「不在時には玄関先に荷物を置いていく」という配達方式が多く、雨に濡れて荷物が痛んだり、盗難被害を受けたりすることもあるといいます。

もし被害に合った場合は保険でカバーされるのですが、その分のコストがかかったり、本当に大切なものが被害を受けたりと、これはこれで問題がありました。それらがすべてスマートキーで解決されるわけです。

この仕組み、決して誰かに鍵を“預けてしまう”わけではありません。配達員がいつも自分の家のマスターキーを持っているのではなく、ワンタイムだけ有効なキーで開錠される仕組みなので、その点も安心です。

実際の仕様の詳細がわからないので論理的な可能性として説明すれば、「在宅中はスマホが家の中にあるのでアマゾンは鍵を勝手に開けることができない」といったルールにすることで、利用者の安全性をより確保することができるでしょう。

「アマゾン・キー」が発展すると…?

さて、このサービスが発展すると、さらにおもしろい可能性が広がります。まず、以前に私がアメリカで暮らしていたときの話を紹介しましょう。

当時、私は「家具付きの一軒家」を借家として使っていました。これはアメリカではよくある賃貸のかたちで、単身赴任のように身ひとつで引っ越してくる人にとってはかなり便利な方式です。

そしてその家の鍵を、私と家主以外にも、実は2人の方が持っていました。1人は家主が雇った清掃員、もう1人は同じく庭師です。

入居時に家主から「毎週水曜日の午後、清掃員が勝手に入ってきて家中のカーペットを清掃するので、その時は貴重品を出しっぱなしにしないように」と注意を受けました。また「庭師は週に2回ぐらい午前中に庭の手入れをするために入ってくるので、びっくりしないように」とも。

これには戸惑いましたが、ある意味、合理的な生活でした。というのも、私の外出中に部屋がきれいに掃除され、自分で庭仕事をしなくても庭木が整えられているわけです。

有休の日など、たまにに庭師と顔を合わせた際には「ハーイ」と挨拶をしたり、清掃員が来ると掃除の音がうるさいので「じゃあ、1時間ぐらいスタバに行ってくるから、その間によろしくね」と頼んだりしたものです。

新しい需要を生む可能性

たまに芸能人の方などにいらっしゃいますが、ホテル住まいの方はこのような生活に慣れていることでしょう。自宅代わりとして使うホテルの部屋には、毎日、ハウスキーピングの人が入ってきます。

自分ひとりでいたい時や部屋に入ってほしくない外出時には「Don’t Disturb(邪魔しないでください)」のサインをドアにかけておけば、誰も入ってくることはありません。携帯がなかった時代では、ホテルの交換手にお願いしておけば外部からの電話もシャットアウトできたそうです。

スマートキーと室内監視カメラがどの家庭にも常備される時代になれば、このように私たちの日常生活は快適なホテル暮らしと同じになるかもしれません。

壊れた家電製品の修理の立ち会いでせっかくの休日が無駄になってしまうということもなく、出かけている間に家電の修理も完了するでしょう。

ちょっと贅沢という感じで、月に1度ぐらい清掃サービスを頼む。それも自分が自宅にいない間にきれいにしてくれるということであれば「やってみたい」と思う人は増えるのではないでしょうか。

同サービスの日本展開は現在未定ですが、今後アマゾンが本格的に導入することで、スマートキーが世の中の標準になると、鍵はこれまでのように外部から誰も入れないようにするためのものではなく、住人の留守中でも選んだ人を外部から招き入れるための道具に変わるはず。

そしてそうなれば宅配だけではなく、さまざまな家庭サービスに“革命”が起きる可能性もあるのです。

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