9月25日「衆院解散」なら、安倍政権は圧勝をおさめる

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2017/09/15

「批判的メディア」でも支持率回復

マスコミ各社の世論調査で安倍晋三内閣の支持率が回復してきた。こうなると、首相も「例の問題」が頭をよぎるはずだ。衆院解散・総選挙である。早ければ、9月臨時国会の冒頭で解散する可能性も出てきたとみる。

主な世論調査結果をみてみよう。安倍内閣の支持率は次のとおりだ。数字は%。カッコ内の△は前月比増、▼は同減。日付はいずれも9月。数字は「選挙ドットコム」(http://go2senkyo.com/articles/2017/09/13/31909.html)から引用した。

読売新聞(8〜10日) 支持50(△8) 不支持39(▼9)
NHK(8〜10日) 支持44(△5) 不支持36(▼7)
毎日新聞(2〜3日) 支持39(△4) 不支持36(▼11)
NNN・日本テレビ(8〜10日) 支持42.1(△6.5) 不支持41(▼6.3)

朝日新聞(9〜10日) 支持38(△3) 不支持38(▼7)
JNN・TBS(2〜3日) 支持48.1(△8.4) 不支持50.5(▼8.5)
共同通信(2〜3日) 支持44.5(△0.1) 不支持46.1(▼2.9)

ここでは安倍政権の支持率が不支持率を上回った差の大きい順に並べてみた。1行間隔を空けて、朝日以下が不支持率が支持率と同じか上回った順だ。

こうしてみると、安倍政権に好意的な読売だけでなく、批判的なNHKや毎日の調査でも支持率が不支持率を上回っているのが分かる。なにより、前月と比べて全社で支持率が増え、逆に不支持率が減っている。

とくにJNN・TBSは支持率と不支持率が同じ8%台の変化幅で逆転した。安倍政権には厳しい報道で知られたTBSの調査でこうなのだから、政権にとっては劇的と言っていいくらいの回復ぶりである。さんざん政権を批判したTBSはさぞガックリきたことだろう(笑)。

民進党の前原誠司・新代表に対する評価といえば、ここで紹介した全社で「期待しない」が「期待する」を上回った。たとえば、朝日は「期待する」の28%に対して「期待しない」が58%である。その差は実に30%ポイントに上った。

ここでも皮肉なことに政権に厳しく野党に優しい朝日の差がもっとも大きかった。前原代表は朝日に裏切られた気分かもしれない(笑)。

小池百合子・東京都知事が結成を模索している国政新党に対する評価もみておこう。こちらは朝日で「期待する」が「期待しない」を10%ポイント上回ったが、残る5社(毎日は調査なし)は軒並み「期待しない」が「期待する」を上回った。

野党の連携や選挙協力については、まったく冷ややかである。全社で「反対」が「賛成」を上回っている。反対と賛成の差がもっとも大きかったのは、やはり政権に批判的で野党に同情的な毎日だ。反対の63に対して賛成が23と、その差は実に40%ポイントに上っている。

「冒頭解散」は十分ありえる

これら最新の民意が示しているのは明確である。

モリカケ問題でさんざん叩かれた安倍政権だったが、夏の終わりとともに国民は冷静さを取り戻した。それが支持の回復につながった。一方、野党に対する期待は小池新党を含めてさっぱり盛り上がっていない。民進党や小池新党を中心とする野党連携に対しても批判的に眺めている。

各党の政党支持率はどうだったか。自民党がほぼ30%台から40%(読売)の支持率を獲得したのに対して、民進党は5%前後の一桁台、残りの野党はそれ以下だ(以上の数字は先の選挙ドットコム・サイトが詳しい)。

さて、ここまで支持率がはっきりと回復したとなると、永田町では当然「もしかすると…」という風が吹き始める。「夕刊フジ」はいち早く9月14日付(発売は13日)紙面で「山尾引き金 9.25解散強まる」と報じた。

私が寄稿しているから同紙の肩を持つわけではないが、世論調査の結果をみれば、私も9月25日の冒頭解散シナリオは十分、現実味があると思う。

これほどはっきり政権支持率が回復し、野党への期待が消え失せている現状を踏まえれば、安倍首相も「いまが絶好のチャンス」と思うのではないか。加えて14日発売の「週刊文春」は前原代表の新たな女性スキャンダル疑惑を報じた。

離党した山尾志桜里・元政調会長の不倫疑惑に続いてダブルパンチだ。前原代表のケースは相手とどこまで深い仲だったか疑問は残るが、相手が「北朝鮮女性」という点は気にかかる。いずれにせよ、一定の女性票や野党票が逃げるのは避けられないだろう。

小池新党や野党連携にも期待が盛り上がっていないとすれば、最後に残った「確かな野党」は、そう自称している日本共産党だけだ。だからといって共産党に票が向かうかといえば、こちらも望み薄だ。なぜかといえば、北朝鮮ががんばって挑発を続けているからである(笑)。

いまや日本にとって北朝鮮が脅威であるのは、だれの目にも明らかだ。中国も相変わらず尖閣諸島周辺で公船や漁船による領海侵犯を繰り返している。そんな情勢で、日米安保条約の廃棄や自衛隊解消を唱える共産党に大きな支持が集まるとは、とうてい考えられない。

トランプもやってくる

9月25日の解散となれば、投開票日は愛媛3区、青森4区、新潟5区のトリプル補選と同じ10月22日になるだろう。苦戦を報じられてきた愛媛3区にとっては、全国が政権選択選挙で盛り上がる解散総選挙は思わぬ追い風と期待できる。

その直後の11月にはトランプ米大統領の初来日が予定されている。安倍政権は当然、確固たる日米同盟で北朝鮮情勢に対応することを選挙戦で強力に訴えるだろう。大統領の来日予定もこれ以上はない援軍になるはずだ。

安倍首相は昨年7月の参院選で一時は「衆参ダブル選」を考えながら、最終的には熊本地震の影響もあって断念した。私は当時、ダブル選を予想していたので、結果的には外れたが、首相自身が同年6月1日の会見で「頭をよぎったのは否定しない」と認めている。

だから今回はその反省を踏まえて、こう書こう。安倍首相はいま「冒頭解散が頭をよぎっている」のは間違いないはずだ。これをどう確かめるのか? 頭の中を確かめるのは至難の技だ。いまは「いずれ、なんらかの展開があったときに分かる」としか申し上げられないのが、実に残念である(笑)。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

国外総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
ロヒンギャ救援の赤十字トラックが事故、9人死亡
中国人が愛するザリガニ、日本では足で踏み潰される―中国メディア
豪で皮膚の欠損招く感染症広がる、有袋類の急増に関係との見方も
中東の戦略地図に影響?サウジとイラクの関係改善
逃げる女を確保...ところが止めたはずのパトカーが
  • このエントリーをはてなブックマークに追加