山田孝之「AV監督になります」...元・正統派イケメン俳優が超個性派になるまで

山田孝之「AV監督になります」...元・正統派イケメン俳優が超個性派になるまで

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2018/11/09

映像ストリーミングサービスのNetflixは10月25日、“AVの帝王”と呼ばれたAV監督、村西とおる(70)の半生を描くドラマ『全裸監督』の製作を発表。同時に、山田孝之(35)が村西役を演じることが発表された。

本作品は、2016年に出版されたノンフィクション『全裸監督 村西とおる列伝』(太田出版)を実写ドラマ化するもの。山田は、「今まで何度も『監督はやらないのか』と聞かれてきたが」と前置きしたうえで、

「山田孝之AV監督になります。AVの帝王になります。質問は受け付けません。さようなら。ビューティフォー。アメイジング。アイムエンペラー」

とコメントしたのだった。

この自由闊達っぷりはさすが山田、といったところだが、思い出してほしい。若かりし頃の山田は、爽やかな正統派イケメン俳優だったはずだ。いったいどのようにして正統派から超個性派へとシフトしていったのだろうか。その軌跡を追っていきたい。

◆イケメン俳優の殻を破る転機となったのは『クローズZERO』

1999年にドラマ『サイコメトラーEIJI2』(日本テレビ系)によって俳優デビューを果たした山田。2001年に出演した連続テレビ小説『ちゅらさん』(NHK)や、ドラマ初主演作となった2003年のドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)、そして2004年に主演したドラマ『世界の中心で愛を叫ぶ』(TBS系)などでその名を知らしめた。

2005年には、ネット掲示板「2ちゃんねる」の書き込みを元にした映画『電車男』で秋葉系オタクを演じたりもしていたが、この頃の山田は、まだ爽やかな好青年だった。

ただ、本人は俳優としてステップアップするため、当時からいろいろな役を演じてみたいという気持ちを抱えていたらしい。そこに舞い込んできたのが、2007年公開の不良映画『クローズZERO』だったという。

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画像は、『クローズZERO』(Happinet)のDVDジャケット

不良集団のリーダーという、それまでとは180度違う役を好演したことにより、山田はアイドル的な立ち位置からの脱却に成功。映画も製作された人気ドラマ『闇金ウシジマくん』(TBS系)や、2015年公開の映画『新宿スワン』などに続く、アウトロー俳優としての活路を見出した。

そして2009年、映画『大洗にも星はふるなり』で出会ったのが、現在放送中のドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で監督を務める福田雄一(50)である。

両氏がタッグを組んだ代表作といえば、2011年放送のドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』(テレビ東京系)だろう。山田を中心に、ムロツヨシ(42)や佐藤二朗(49)といった濃い面々が繰り広げるコメディ活劇は人気を博し、同シリーズは第3弾まで作られるほどの人気を博したのだった。

ここで山田はコメディ俳優としての立ち位置まで確立。2014年のドラマ『アオイホノオ』(テレビ東京系)や、2017年の映画『銀魂』といった福田作品にも出演を続けながら、2012年の映画『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』では“星”を演じたりと、いい意味で役どころを選ばない俳優へと変貌したのだった。

◆おっぱいソムリエやバスト計測まで…「やりたいと思えば何でもやる」のスタンス

こうして見ると“仕事を選ばない俳優”というように見えるかもしれないが、実際は、やりたいと思った仕事ならなんでもやる、というスタンスを貫いているそう。前述の『勇者ヨシヒコ』シリーズも、やりたいと思ったからこそ、テレビ東京の深夜枠ドラマという、B級感あふれるものであるにも関わらず快諾したのだとか。

そんなスタンスであるためか、近年は実験的なドラマなどにも多く出演している。

代表的なのが、漫画『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』(双葉社)に感銘を受けた山田が実際に赤羽に移住する『山田孝之の東京都北区赤羽』(テレビ東京系)。そして山田がカンヌ映画祭の賞を獲るために映画をイチから作る『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京系)だろう。どちらもあくまで“ドキュメンタリー風ドラマ”なのだが、山田の挙動が生々しすぎるため、どこまでが演技なのかと困惑する視聴者が続出した。

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あくまでフィクションなのだが、映画制作のために大学に体験入学したり、フランスの映画監督を訪ねたりと気合の入りようは相当のもの(画像は『山田孝之のカンヌ映画祭』公式サイトより)

また、2015年にはBSスカパー! のバラエティ『BAZOOKA!!!』の企画「おっぱいコレクション」にゲスト審査員として出演し、鋭い眼光でおっぱいを吟味。今年の5月には、ひたすら女性客のアンダーバストを測定し続けるイベントを敢行した。やりたい仕事なら何でも受けるスタンスも、ここまでくれば逆に格好いいとすら思える。

転機となった『クローズZERO』以降、山田は、

「役者の仕事はイメージがついたら終わり」

と考えて仕事に臨んでいるそう。つまるところ、役者としての自分に正直でありながら、なおかつ役者として生存していくために、彼は個性派俳優でいるのだろう。果たして山田が次にどんなことをしてくれるのか、我々視聴者側としても期待したいところだ。<文/A4studio>

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