データをベースに新しいビジネスを起こす - コムウェア 栗島社長

データをベースに新しいビジネスを起こす - コムウェア 栗島社長

  • マイナビニュース
  • 更新日:2018/01/12
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昨年の9月、創業20周年を迎えたNTTコムウェア。それを機に同社はこれからの10年で目指す姿を示す「コムウェア20宣言」を策定。この中では、「NTTグループの中核企業としてICTで社会を変えるビジネスインテグレーターへ」を基本メッセージとし、「SIerからビジネスパートナーへ」、「NTTグループCIO補佐としてICTの高度化を牽引」、「グローバル市場の開拓にチャレンジ」を3本の柱と位置づけている。

そこで、昨年の6月に新社長に就任した栗島氏に、今後の10年を見据えた2018年の戦略を聞いた。

NTTコムウェア 代表取締役社長 栗島聡氏

1980年4月 日本電信電話公社

2001年6月 NTTデータ

2005年6月 同 執行役員 金融システム事業本部長

2009年6月 同 取締役執行役員 グループ経営企画本部長

2011年6月 同 取締役常務執行役員 ソリューション&テクノロジーカンパニー長 兼 ビジネスソリューション事業本部長

2012年 同 代表取締役常務執行役員 ソリューション&テクノロジーカンパニー長

2014年6月 同 代表取締役副社長執行役員 ソリューション&テクノロジーカンパニー長

2016年6月 NTTコムウェア 代表取締役副社長 通信ビジネス事業本部長

2017年6月 同 代表取締役社長

改めて、NTTグループにおけるNTTコムウェアの役割を教えてください

栗島氏: 従来から料金回収やネットワークを含めて、NTTグループの設備管理をやってきました。NTTグループでは、今後、設備投資を抑え、共同利用を進めていく方針ですので、これからもグループのITとして役割を果たしていきます。また、NTTグループでは「B2B2X」という新しいビジネスモデルに変えていこうとしています。これは、お客様にわれわれのアセットを提供しながら一緒に新しい価値を創っていくということですので、この点においては、デジタル技術で新しいビジネスをつないでいくことが、今後のコムウェアの大きな役割だと思っています。

現状、NTTグループ内の売上は、どの程度なのでしょうか

栗島氏: 現状は8割強です。そのうち、テレコムといわれているNTT東西、NTTコミュニケーションズが6割を占めています。

6月に社長に就任した際、前社長である海野さんからメッセージはありましたか

栗島氏: コムウェアは昨年創業20周年を迎え、それにあたり、「コムウェア20宣言」を策定しました。策定の際は役員を含めていろいろ議論しましたが、一番のメッセージは「SIerからビジネスパートナーへ」という点です。これまでは与えられた仕事をきちんと行っていくことがわれわれの価値でしたが、今後は、ビジネスを一緒に創っていくという、ビジネスパートナーに変革していこうとしています。それにあわせ、ビジネスモデルも人月型からサービス型に変えていかなければならないということを、前社長の海野も強くいっていました。

社長になられてからの半年間、どういった活動をしてきましたか

栗島氏: 副社長の1年間はNTT東西、NTTコミュニケーションズを担当する部署の責任者でしたが、社長に就任にして全事業の責任者になりましたので、他の事業を知るということに注力しました。10月、11月には、社内の2,600人くらいの人に集まってもらい、意見交換も行いました。

現状のコムウェアの課題をどう捉えていますか

栗島氏: SIerとして、品質に関する強みはある程度認知されており、レガシーな部分では頼られていると思いますが、デジタルトランスフォーメーションを進めていくなかで、AIやIoTなどの新しい取り組みに関しては認知度が低いと感じます。NTT系のシステムはOSSを中心に作っており、この分野や画像認識に関する技術に対する強みもあるので、これらに対するアピール力、お客様と一緒に実績を作っていく取り組みをもう少しやっていく必要があると思います。

逆に、コムウェアの強みは何だと思いますか

栗島氏: 研究所が音声認識などの技術開発をしており、これらの技術とデータマネージメント、データ活用を組み合わせて新しいサービス創っていける点は強みだと思います。データに関していえば、全国のNTTの設備管理において、ITで数千万人のデータをきちんと管理できているという強みもあります。あわせて、ネットワークや設備管理のアプリを作ってきた実績もありますので、これらの技術力をさらに強めていきます。また、AIをお客様に適したIT化と捉えれば、アプリケーション開発に近いものがありますので、この技術力は強みになると思います。これらを踏まえ、データ管理とアプリケーション開発力の2つが大きな強みになると思います、

次の10年に向け、どういった青写真をもっていますか

栗島氏: 売上は現在1,800億円程度ですが、将来的は3,000億円程度にしていきたいという目標はあります。その場合、NTT東西とNTTコミュニケーションズが全体の3割、他のNTTグループが3割、一般市場が3割といった具合に売上のバランスがとれるように、ポートフォリオを拡充していきたいと思います。

それに向け昨年の7月には組織変更を行い、NTT向けの設備管理/料金回収の部隊と、ネットワーク作成部隊を1つにして、NTT向けと一般市場向けの2つの大きな組織を作り、その下にインフラの開発部隊を置くという組織体系に変えました。また、一般市場向けには、AIやIoTなどの新たな分野でお客様と一緒にコラボレーションしていく部隊「ビジネスインキュベーション本部」を作りました。

昨年の7月、働き方改革に関する取組を発表しましたが、その背景を教えてください。

栗島氏: 政府等からの要請もあり、NTTグループとしても働き方改革を推進しています。また、SEの数も少なくなっており、われわれの働き方をITを使って変えていかなければならないと思います。そのため、DevOpsなどによって開発そのものを効率化していく必要性と、在宅勤務、サテライトオフィスも作っていかなければならならず、そのためのソリューションをわれわれ自身が提供していかなければならないと思います。あの発表は、ITを使って働き方改革していこう意気込みを宣言したものでもあります。今後は、自社でまず成功体験を作り、それをお客様に展開していこうと思っています。われわれ自身を変えられなければ、お客様を変えられないと思います。具体的には、LINEのように社員間のコミュニケーションを簡単に行えるものや、共通ボードなどを利用していますが、それをさらにそれをよくしていこうと思っています。これによって、10年後には、少なくても生産性を倍くらいにはしたいと思います。

2018年は、どのような領域に注力しますか

栗島氏: データをベースに新しいビジネスを起こしていくことです。画像認識も1つの例ですが、NTTグループで協力しなからビジネスを展開していくというのが、キーになってくると思います。

また、DevOpsを含めて、DevaaSと呼んでいる新しい開発環境にも注力し、社内で開発の自動化、運用自動化を押し進め、それを社外にも展開していくということも大きな柱になると思います。

そのほかでは、人月単価によるビジネスモデルからサービスの価値に基づくモデルに変換していくことで、われわれの収益性を高める取り組みを行っていきたいと思います。

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