Apple WatchのOS 新「watchOS 5」の進化点、新機能ガイド

Apple WatchのOS 新「watchOS 5」の進化点、新機能ガイド

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  • 更新日:2018/10/11
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9月12日深夜、Apple Watch Series 4が正式に発表されました。このApple WatchをApple WatchたらしめるOSが「watchOS」。こちらの最新バージョンは「watchOS 5」。2018年の日本時間6月5日に正式に発表され、2018年9月18日から一般向けの配信が開始されています。

watchOS 5は、今回発売されたApple Watch Series 4に搭載されるほか、Apple Watch Series 1、Apple Watch Series 2、Apple Watch Series 3でも利用できます。なお、ペアリングするiPhoneはiOS 12であることが条件。そのためiPhone 5s以降のモデルが対象となっています。また第1世代のApple Watchには対応していません。

watchOS 5、具体的にどんなところが新しくなったのでしょうか。変更ポイントを実際にチェックしてみました。iPhoneからの通知をただ見るだけじゃなく、Apple Watchそのものがより実戦的かつ効率よく使える進化が随所に見られる、というのが今回のwatchOS 5となっているようです。

進化ポイント1:アクティビティで競争が可能に

腕に付けているだけで、赤、緑、青のリングが少しずつ閉じていくーー赤はムーブ(目標とする消費カロリーへの達成率)、緑はエクササイズ、青はスタンド。リングが閉じたらその日アクティブに過ごせた証。それがApple Watchの「アクティビティ」です。

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互いの進捗がわかるアクティビティの共有画面

これまでのアクティビティでは、「今日もがんばりましょう」とか「あと少しでリングが閉じます!」といった活動をうながすような、あくまでも個人のモチベーションがベースでした。watchOS 5からは仲間から刺激を受けることができるようになりました。

別のApple Watchのユーザとお互いのアクティビティを共有することで、Apple Watch上でお互いの活動がチェックできるようになっただけでなく、iPhoneのアクティビティアプリから「競争」を挑むことで「7日間の競争」もできます。

競争の進捗状況は、Apple Watchのアクティビティアプリで確認できます。リングの完成具合に応じた得点(1パーセントごとに1点)が毎日得点として加算され、最終的に得点が多いほうが勝者です。競争中は状況に応じてパーソナライズされた通知が来るので、闘争心が刺激され、これまで超えられなかった活動量を超えるきっかけになるかもしれません。

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7日間の得点を競う「競争」が可能になりました

進化ポイント2:うっかりしていてもワークアウトを自動検出

ジムでワークアウトしているとき、ありがちなのが開始や終了操作忘れです。watchOS 5からはそんなうっかりも心配する必要がなくなりました。

ワークアウトの自動検出機能によって、該当するワークアウトを検出すると、開始時点まで遡ってデータを検出してくれます。またワークアウトが終了しているのに一定時間終了操作をしなかった場合は、セッションが終了していることを教えてくれます。

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ワークアウトの設定を忘れても、自動的に検出

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ワークアウトの記録モードのまま忘れていても、教えてくれるようになりました

また、すでに用意されている12種類のワークアウトに加え、今回から「ヨガ」と「ハイキング」も加わりました。ハイキングでは標高や坂道の消費カロリーも記録できるといいます。

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ワークアウトに新たに「ハイキング」が追加されました

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ワークアウトに新たに「ヨガ」も追加されました

自動検出が可能だった既存のワークアウトの中でも、屋外ランニングワークアウトで、直近の1km(または1マイル)のペースを表示できるようになりました。目標ペースの設定による自身のペースの状態、たとえば遅いか、速いかといった通知を受けとることも可能になったほか、ランニングやウォーキング時には毎分の歩数も測定し、ワークアウトの概要に表示します。

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1kmごとに自分のペースを教えてくれます

設定内容は「設定」→「一般」→「ワークアウト」で確認できます。初期設定で「ワークアウトの停止を通知」がオンになっているので、特にすることはありません。

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ワークアウトの通知開始設定。すべてのワークアウトが対象となるわけではないようです

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ワークアウトの停止の通知開始設定

ちなみに、ジムでのワークアウトというと、ストレッチ、筋トレ、トレッドミルというのがスタンダードではないでしょうか。実際Apple Watchを装着し、ワークアアウトを開始せずにそれらをはじめて見たところ、ストレッチや筋トレではワークアウトが検出されませんでした。トレッドミルを使い始めてから5分前後で検出し、4分少々遡ってカウントしてくれました。

そのままワークアウトを終了せずに、トレッドミルを終えてストレッチに移ったところ、ワークアウトが終了したかを聞いてきました。どんな運動でもいいわけではないことや、同じ動作が数分続かない運動では検出されないこともあるので、完全におまかせとはいかなそうです。

進化ポイント3:PodcastをApple Watchで再生する

Apple Watch用のPodcastアプリケーションを使って、AppleのPodcastにある番組を再生できるようになりました。iPhoneのPodcastアプリで購読中のポッドキャストは、Apple Watchの充電中に自動的に同期されます。

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Apple WatchでPodcastの操作が可能に

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自動的に同期されるので、エピソードを選ぶだけ

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手首で好きなエピソードを選んで楽しめます

Apple WatchがWi-Fiまたはモバイル通信ネットワークに接続されている場合は、iPhoneを取り出さなくても、同期したポッドキャストをBluetoothヘッドフォンを通じてストリーミング再生できます。ポッドキャストのエピソードをiPhone上で聴き終えていた場合は、Apple Watch上でも自動的に更新されます。

iPhoneのApple Watchアプリの「Podcast」を開き、「カスタム」で追加したい番組を選択すれば、同期する番組を指定することもできます。

Apple Watchで操作できるということは、iPhoneを取り出しにくい混雑した電車の中などでも操作しやすいということ。特に語学学習用のコンテンツやニュース系は豊富で、ランキングの上位を占めています。無料で購読できるので、移動時間を有意義に活用できそうです。

英語といえばApple Eventの「Keynote」も配信されており、9月12日深夜のスピーチも字幕入りで配信されています。購読番組としてライブラリに追加はできましたが、HD動画のためか、Apple Watchへのエピソード追加はできませんでした。

進化ポイント4:Apple Watchをトランシーバーとして活用できる

watchOS 5を搭載したApple Watch Series 1以降なら、対応するApple Watchを利用しているユーザー同士で、とWi-Fiまたはセルラーを通じてトランシーバー機能が使えるようになりました。

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通話ボタンを押しながら話すと、伝えたい音声メッセージをダイレクトに届けてくれるトランシーバー機能

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相手からメッセージが流れているときの画面

利用する前に、通話したい相手をアプリ上に追加する必要があります。トランシーバーアプリを起動すれば、候補の連絡先がリストアップされるので、[+]をタップして参加依頼をします。相手が商品すれば通話が可能になります。

黄色い通話ボタンを長押ししながら話しかけ、 要件を話し終わったら通話ボタンから指を離せば相手に届きます。Apple Watch本体を口元まで近づけなくても、しっかり声を拾ってくれます。「接続中」という表示が出たら、なんらかの問題で圏外になった可能性があり通話はできません。

話したいときに、すぐ相手に要件を届けられるのがメリットです。しかし、電話と違っていきなり音声が届くので、居留守は使えません。ビジネスで使う場合は、ボスが部下や秘書を1ボタンで「ちょっと来て」と呼び出すようなシーンをイメージすると分かりやすいでしょう。イヤホンを使っていない場合は、音声がいきなり周辺に聞こえるのでご注意ください。

実際には、アウトドアや移動中など、お互いの居場所を確認する必要がある場合などに役立ちそうです。

なお、自分が通話ボタンに指をかけて話している間は相手は話せません。話せるタイミングが分かりやすいように、話の終わりに「どうぞ」「〜。以上」などを付けると、相手に自分の通話の終わりが分かりやすくなって親切でしょう。

また、通話の際はApple Watchのマイクを口元まで近づけなくても十分会話できます。背筋を伸ばして座った状態で、Apple Watchを装着した手はキーボード上という場合(顔からApple Watchまでの距離が約25〜30cm)でも十分音声や周囲の音を拾ってくれます。

進化ポイント5:通知と情報の表示に細かい配慮が可能に

Apple Watchを使う上で欠かせない通知機能も、通知のグループ化、「目立たない形で配信」機能、おやすみモードの設定の4点で進化しました。

まず通知のグループ化ですが、同じアプリケーションからの通知が、グループ化されるようになりました。そのため、通知画面のスクロールがかなり減りました。また、通知が多いアプリに通知センターが埋め尽くされることもなくなります。アプリごとにまとめられた通知は、タップすれば展開され、個々の内容を確認できます。

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同じアプリの通知が複数重なっているのがわかります

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グループ化された通知をタップすると展開されます

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個々の通知をさらにタップすれば内容が見られます

「目立たない形で配信」する機能も追加されました。どう目立たないかというと、都度サウンドやバナーを出さずに通知センターだけに表示させることが可能になったのです。通知センターを開いたら、控えめにしたい通知を左にフリックし、「・・・」をタップすることで設定できます。

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音や振動で存在感をアピールしてほしくない通知を左にフリックすれば設定用のメニュー画面への入口があります

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通知が増えがちなメールなどは、目立たない形で配信させ、グループ化されれば見やすくなります

確認はしたいけれど、バナーの出る回数が多すぎて、むしろ通知を切っていたというアプリがある場合は、「目立たない形で配信」させることで存分に受けられます。しかも今回からはグループ化されるので、メールの通知も受けやすくなっています。

おやすみモードとは、一定の時間通知や着信を停止できるモードです。今回からは「オン」「1時間オン」「明日の朝までオン」「ここを出発するまでオン」の4つから選べるようになりました。

就寝時に限らず、大事なミーティングの最中など、通知でついApple Watchの画面を見てしまうと「時間を気にしている」「早く終えたいと思っている」という印象を与えてしまいます。一時的におやすみモードをオンにしておくと集中しやすくなります。

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おやすみモードの設定画面

進化ポイント6:使うほどパーソナライズされるSiriの文字盤登場

watchOS 5から新たに追加された文字盤がありますが、そのうちの1つのが「Siriの文字盤」です。この文字盤を選択すると、機械学習によって、ユーザーの利用スタイルに合うと予測される情報のショートカットを、最適なタイミングで表示するようになります。それらには他社製アプリケーションのコンテンツも含まれます。

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Siriの文字盤は学習するほど最適なタイミングでユーザーにあった情報を表示するようになる成長する文字盤

利用開始直後はなぜそれを? と思う表示もあるかもしれません。実際、筆者の文字盤では、1年前のイベントの写真に深呼吸を促すアプリ、または日の出に安静時心拍数など、不思議な組み合わせが多いのですが、学習を重ねるにつれて精度があがっていくと思われます。生活に一定のパターンがある人ほど、提供される情報も的確になっていくかもしれません。

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表示される情報が固定ではないところがポイント

起動方法も新しくなっています。Siriといえば最初に「Hey Siri」と呼びかけるか、デジタルクラウンの長押しの起動が必要でした。しかし今回からは手首を上げて口元(5cm程度まで近づける)で要件を言うだけでSiriが使えるようになりました。

Siriを起動する時間が短縮できるだけでなく、画面を見なくても利用できるので、急いで次の予定を知りたいときや、朝でかける直前に天気予報をチェックしたいときに役立ちます。

設定が必要ですが、Apple Watchの「設定」から「Siri」を開いて、「手首を上げて話す」をオンにしておくだけです。「Hey Siri」がオンでも手首を上げて話すだけでSiriが起動するようになります。

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「手首を上げて話す」をオンにするだけです

このほか、iPhone上のアプリの中に、「Siri ショートカット」のボイスコマンドに対応したものがある場合、音声でショートカットを作成することで、Apple Watchからボイスコマンドで起動できるようになります。

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「Siri ショートカット」を使うと、Evernoteの特定のノートを開くボイスコマンドを作成できます

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Siriに「メモを作成」というと、Evernoteのノート「とりあえずメモ」を開くボイスコマンドが完成

筆者の環境で、現在このボイスコマンドが利用できるのはメモアプリのEvernoteですが、特定のノートを開くボイスコマンドをiPhone上で作成しておくと、編集したいとき用意しておいたボイスコマンドをApple WatchにいうだけでiPhone上で対象ノートを開けるようになります。

これはApple Watchだけでなく、iPhoneのSiriでも同じことができますが、「手首を上げて話す」と併用するととてもスピーディになります。あくまでもEvernoteの例ですが、ノートのタイトルで「Siriショートカット」を作成することで利用頻度の高いノートを見つけやすくなるはずです。

進化ポイント7:新しい文字盤を多数追加

このほか、「呼吸」やFire & Water、Vapor、Liquid Metalなどのアニメーションが始まる文字盤をはじめとして、前述の「Siriの文字盤」や、Apple Watch Series 4でのみ使える6つのコンプリケーションが設定できる文字盤「Infograph(インフォグラフ)」や「Infograph Modular(インフォグラフ・モジュラー)」など、新しい文字盤も多数追加されました。

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Apple Watch Series 4で使える「Infograph」

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Apple Watch Series 4で使える「Infograph Modular」

特に「Infograph」は、従来の1画面内に表示できる情報量が多く、これぞスマートウォッチという印象を与えてくれます。

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Apple Watch Series 4と同期したときのWatchアプリの文字盤の一覧

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Apple Watch Series 3を同期したときのWatchアプリの文字盤の一覧

文字盤のコンプリケーションに表示できる情報も、Apple社製以外のアプリケーションが選択できるようになっており、これまで以上にアクセスしたい情報に、Apple Watchから手が届きやすくなりました。

また、音楽やPodcastを再生中のときやワークアウト中に、文字盤上部にインジケーターアイコンが表示されるようになり、そこから直接アプリに切り替えられるようになっています。

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ミュージック再生中のApple Watch Series 3の文字盤

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ワークアウト中のApple Watch Series 3の文字盤

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Podcast再生中のApple Watch Series 4の文字盤

※この記事は、Apple Watch Series 3 セルラーモデル(watchOS 5.0.1)、iPhone X(iOS 12.0)で検証して作成しています。

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