「今日こそは」と勇む私と、「どうせ今日も」と考える彼とですれ違う

「今日こそは」と勇む私と、「どうせ今日も」と考える彼とですれ違う

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/02/22
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8ヶ月付き合った彼がいたが、セックスはしていない。

家には何回も言っているし、彼も童貞ではない。

セックスの直前まではしているし、3ヶ月くらい付き合ったら頃合いだろう、とお互い感じていた。なんなら「この日のデートの後、しようか」と事前に打ち合わせをしていたくらいだ。

セックスをしなかった理由は至って簡単。私が指一本入っただけで、悲鳴を上げている状態であったからだ。初体験で体の小さな私。それでも、彼にはしてほしかった。

彼女との「間違った関係」を終わらせるため、最も残酷な選択肢をとった

セックスってどんなもんだか、興味がある。

漫画で読んできた。大学生になると、だんだん「経験済み」の友達も増えてきた。取り残されている気がした。そして現実的な問題も出てくる。年齢がだんだん上がってくると、処女でいることに恥を抱き、妥協をすることにもなりうる。レイプや、酔った勢いのワンナイトだってありえなくはない。だったら、多少痛くても、大好きな彼にしてほしかった。

でも彼は優しすぎた。

痛い思いはさせたくないからと、セックスはしなかった。

そのうち、「今日こそは」と勇む私と、「どうせ今日も」と考える彼とですれ違うようになった。

こちらは気合いを入れると同時に、今日はできるのか?痛いのか?という極度の緊張状態。そんな状態で彼はいつまでも事を進めようとしないから、こちらが泣き出す始末。

一般的に男性の方が性欲があると言われているのに、女性である私の方が積極的であることに対する恥もあった(もちろんそれは偏見であり恥ずべきことではないことは分かっている)。

今もセックスとはどういうものなのだろう、と気になってしょうがない

別に欲求不満だったわけではない。いや、ある意味欲求不満なのかもしれない。

「セックスを知りたい」という欲求不満。

もちろんセックスがすべてではないことは分かっている。体目的で利用されて傷つく人もいる中で、私は幸運なのだと思う。

8ヶ月もセックスができなくても、彼には浮気されなかったし(多分)、一生のトラウマになったかもしれないような痛い思いをせずに済んだ。

でもいまだに、セックスとはどういうものなのだろう、と気になってしょうがない。

この年齢まで処女を守ってしまったからには、次にその機会が巡ってくるときは、さらに緊張してしまうのであろう。次の方がさらに焦っているだろう。

いや、むしろ「いつでもいいや」と思えるのであろうか。そう思えるようになるといいな。セックスを神格化してはいけない。でもやはり興味はある。

もし何かの拍子に、元彼とセックスができるという状況になった場合、私は今でもしてくれと頼むのであろうか。今の私に、どうでもいいと思える強さがあるのだろうか。

好奇心とプライドの塊である私は、将来どんな状況でセックスを知ることになるのであろうか。好奇心のあまりに、道を踏み外すことだけは避けたいと思っている。

結局彼はコンドームを無駄にしただけで、私は処女のままだ。

別れ話をして、私を駅へ送る帰り道、彼は言った。

「セックスしたということにしよう」

なので今でもそういうことになっている。

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