
元米大統領夫人ミシェル・オバマが製作総指揮、自身も出演する“子どものための食育番組”がNetflixで好評配信中だ。
3月16日よりスタートしたNetflixオリジナルシリーズ『ワッフルとモチ』は、好奇心旺盛なパペットのワッフル&モチと一緒に、食について楽しく学べる。
1エピソード約30分と、疲れることなく集中できる長さ。子ども向けだが、大人が観ても勉強になるし、癒される。

あらすじ
冷凍食品の国に住むワッフルとモチは、大の仲良し。
ワッフルは、冷凍ワッフルの父と、イエティの母の間に生まれた。モチの正体は、ストロベリー味のお餅アイス。
ワッフルとモチは料理番組を観るのが共通の趣味だが、冷凍食品の国には食材が限られている。「シェフになる」という二人の夢を実現させるため、外の世界へと旅立つ。
食について本格的に学ぶため、まずはミシェル・オバマが店長を務めるスーパーマーケットで働くことに。
店内に置かれていた不思議な乗り物“マジックカート3000”のガイドで世界中を飛び回り、食文化や農業、食品産業についての理解を深めていく。
取り上げられる食材はトマト、塩、じゃがいも、ピクルス、お米、たまご、ハーブ&スパイス、とうもろこし、きのこ、水の全10話。

見どころ
主人公ワッフルとモチをはじめ、ミツバチのビジーなど、パペットたちがとにかく愛くるしい。メルヘンチックかつ優しい世界観で統一されており、小さな子どもにも安心して視聴させることができる。
海外のパペットは見た目が奇抜でビビッドな色づかいのものも少なくないが、本作は淡いパステルカラーに素朴な顔つきなので、日本人にも好まれそうだ。
ワッフルとモチがスーパーマーケットを拠点に世界中を飛び回る中で、日本もたびたび登場する。
たとえば第5話“お米編”は、モチが主役。スーパーマーケットのみんなで家系図を作成する中、モチだけが自分のルーツを知らない。マジックカートに導かれ、ワッフルと共に自分探しの旅へ。モチは自分のルーツがお米とアイスクリームとイチゴであることを知り、お米の栽培法や世界のお米料理について知る。
ジョージア州サバンナのレストラン、日本・京都のおにぎり専門店と餅専門店でそれぞれのレシピと食文化を学ぶ。日本人にチヤホヤされ大人気のモチに対して寂しさを募らせるワッフルに、思わずキュンとしてしまう。
そして、本作で学べるのは食についてだけでない。外食産業における障がい者雇用、アフリカ人奴隷の歴史、ルッキズム、血の繋がりにとらわれない家族のカタチなど、様々な社会派テーマについても、小さな子どもでもわかるよう解説している。

Netflixオリジナルシリーズ『ワッフルとモチ』独占配信中
文/吉野潤子