ジャパネットたかたMC中島一成氏「話すことは苦手」がしゃべりのプロに 話術の極意

ジャパネットたかたMC中島一成氏「話すことは苦手」がしゃべりのプロに 話術の極意

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  • 更新日:2021/11/25
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ジャパネットたかたの人気MCの中島一成さん【写真:(C)ジャパネットたかた】

人気MCの素顔は子育て楽しむお父さん 「子育てを通して学ぶ伝え方もある」

人気番組や注目番組の舞台裏や魅力を探る企画。今回はテレビショッピングで活躍するジャパネットたかたのMC・中島一成さん(47)。軽快な口調と、視聴者の気持ちが分かっているような気配りの話し方で視聴者の人気を得ている。MCを担当するまで意外にも話すことは苦手だったという。しゃべりのプロに、話す上で心掛けていることのほか、素顔も聞いた。(取材・文=中野由喜)

「1999年に入社し制作の部署に配属となり2002年頃からMCになりましたが、どちらかと言うと話すことに苦手意識が強いタイプでした」

これまで話す仕事の素養はなかったというが、今では人気MC。どんな訓練をしたのか。

「話す仕事を始めるとなった時に、アナウンス力検定や日本語話し方検定などの講座で、発声やアクセントで意味合いが変わることなどを勉強しました。話すことが苦手でしたので何とかしなければという思いでした」

陰の努力が実を結んだ。話す際に心掛けていることも聞いた。

「できるだけシンプルにとらえて分かりやすく伝える。ずっと心掛けていることです。上手に伝えようと思うと緊張しますが、伝えたいことを絞って、これだけは伝える、というような準備をすれば生放送でも緊張が和らぎます」

中島さんのMCは、気になることを次々と解決してくれるスッキリ感がある。

「できるだけテレビを見てくださる人を想像しながら話すようにしています。弊社では“人感力”と表現しますが、人を感じる、つまり視聴者の方が今、何を思い、何を大事にしているのかを想像しながら話す。たとえばAを伝えたら次はBということが気になるはず。そこでBを話す構成を工夫するなど、お客様の考え、気持ちに寄り添いながら話すことを意識しています。もう一つ、MCは情報を整理して絞るのも仕事。かみくだいて、そしゃくして伝える。カタログの内容を100%伝えるだけなら私たちの存在価値はないです。私たちの仕事はコンシェルジュ。お客さまに合う1本のワインを探すみたいな仕事」

リモートワークが増え、パソコンの画面越しに会話する機会も多い。中島さんにリモート会議のコツも聞いてみた。

「テレビの仕事は相手のお顔が見えないので表情を想像しながら話します。難しいです。リモートも難しいと思います。温度感が分からないですよね。たとえば相手が今いる所が暑いのか寒いのか。ベースの条件が違うと足並みをそろえるのは難しい。そこで、そちらの天気は? など、お互いの状態を少しでも理解してから始めるのは大事かと思います」

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ジャパネットたかたのロゴマーク【写真:(C)ジャパネットたかた】

話術は「表現力のツールの一つ」 磨くことで得られた喜びとやりがい

テレビだけでなく普段の顔も気になる。

「好奇心旺盛で、いろんなことにチャレンジするタイプで、押しつけがましいと言われることも(笑)。あのドラマが面白かったとか、体験したことを人に伝えたいタイプです。趣味は釣りとゴルフ、映画ですが、最近は子育てにも取り組んでいます。毎日、お弁当を作って、寝かしつけたり、保育所に送って行ったり。楽しんでやっています。上の子は最近、フリーダイヤルの歌を歌い始めました(笑)。子育てを通して学ぶ伝え方もあると思っています。子どもを抱っこしながら片手でかけられる掃除機はいいとか、実体験をもとに等身大で話します」

MCをやっていて生きがいや喜びを感じるのはどんな時か。

「自分の言葉で商品をお伝えして、お客様に喜んでいただくきっかけになり、会社の売り上げにつながるのは大きなやりがい。もう一つは話す言葉。つまり自分の考えを表現することは英語を話せるとか楽器を演奏できるのと一緒だと思っていて、自分の表現力のツールの一つ。日常会話と違いプレゼンテーションは別のスキル。難しいです。できると自分の表現力が豊かになった気がして、やりがいを感じます」

最後に中島さんに伝えるとは、と聞いてみた。

「最近よく感じていることですが、伝えるとは、つながること。今まで点と点だった物が伝えることによって、つながって相乗効果が生まれる。伝えることで、その輪が広がる。伝えないと何も始まらない」

中野由喜

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