【玉ノ井親方 視点】翠富士 60キロ差も隙なし百点満点の内容

【玉ノ井親方 視点】翠富士 60キロ差も隙なし百点満点の内容

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  • 更新日:2023/03/20

◇大相撲春場所7日目(2023年3月18日 エディオンアリーナ大阪)

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翠富士の突き落としに崩れる高安(撮影・井垣 忠夫)

まさにシナリオ通り。翠富士にとっては百点満点の相撲内容だったに違いない。高安のかち上げも、左差し狙いも全て想定済みといわんばかりの動きで、元大関に付け入る隙を与えなかった。右をしっかり固めて差し手を許さず、さらに下からあてがいながら体重差60キロもある高安の出足を封じた。

最後は相手が強引に前に出てくる圧力を利用し、はたくように突き落とした。1メートル71、117キロは幕内最小兵。動きが素早く的が小さい翠富士のような力士は、高安のような大型力士には特にやりづらい。今の幕内は横一線。誰がリードしてもおかしくない状況になっているだけに楽しみな存在だ。

休場した貴景勝の半月板は以前から状態が良くなかったのかもしれない。これからは今まで以上に下半身を鍛える必要があるだろう。綱獲りは消えたが、まだ26歳。チャンスは今後何度でもつくれる。(元大関・栃東)

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