元大関先輩の意地! 照ノ富士、直接対決制し1敗死守 2度目Vへ「一生懸命やって終わらせたい」

元大関先輩の意地! 照ノ富士、直接対決制し1敗死守 2度目Vへ「一生懸命やって終わらせたい」

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  • 更新日:2020/08/02

◇大相撲7月場所13日目(2020年7月31日 両国国技館)

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朝乃山(左)を寄り切り、新旧大関対決を制した照ノ富士(撮影・篠原岳夫)

14場所ぶりに幕内に戻ってきた大関経験者の照ノ富士が単独トップに立った。1敗で並んでいた新大関・朝乃山との初顔合わせで右四つから相手の左上手を切って寄り切り。14日目に関脇・正代に勝ち、朝乃山が平幕・照強に敗れれば、15年夏場所以来、30場所ぶり2度目の優勝が決まる。横綱・白鵬は右膝の負傷で休場。御嶽海、正代は2桁勝利に乗せて優勝の可能性を残した。

真っ向勝負で新旧大関対決を制した。白鵬の休場により、17年初場所11日目以来の結びとなった朝乃山戦。照ノ富士は左上手を取り合う展開から、相手の上手を切った。そこから一気に攻め、最後は新大関の体を振り払うように寄り切った。

「相手も大関なので。強い相撲を見せているから、自分の形に持っていこうと思っていた」。11日目の栃ノ心戦同様、相手の生命線を断つことで勝ち切った。土俵下で取組を見ていた師匠の伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は「辛抱したから前に出られた。自分の相撲が取れている」と持てる力を出し切った愛弟子を評価した。

朝乃山とは初顔だが、十両復帰となった初場所前と春場所前に、時津風部屋への出稽古で胸を合わせていた。自ら稽古相手に指名したのは「右四つで組んで力を出してくれる人がいなかった」という理由から。稽古でも敗れると悔しさをあらわにして「もう一丁」と食らいついた。「ずっとやっていたから感覚はあった」。両膝の負傷などで序二段まで転落したが、この日は朝乃山の強烈な下手投げも残した。「一生懸命やってきた結果」。たゆまぬ稽古は血となり肉となっていた。

18年初場所以来の幕内の土俵。場所前から「優勝」という言葉を口にしていた。「できればこういう結果をオリンピックの前に出したいと思っていた」。17年春場所14日目以来の単独トップに立ったことで、それが大きく近づいてきた。「疲れ?多少はきているが、あと2日、一生懸命やって終わらせたい」。全力を出し切ることが結果につながると信じて土俵に上がる。

〇…照ノ富士は場所後に大関昇進となった15年夏場所に初優勝。30場所ぶりに賜杯を抱けば、三重ノ海の24場所ぶり(75年九州→79年九州)を抜き、琴錦の43場所ぶり(91年秋→98年九州)に次ぐ、長期ブランクを経ての優勝となる。

〇…優勝制度ができた1909年(明42)夏場所以降、2回以上優勝した力士は57人いるが、優勝と優勝の間に十両以下に落ちた力士はいない。照ノ富士は序二段まで落ちてから幕内復帰した初めての力士となったが、優勝すればさらに史上初の記録となる。

〇…関脇以下で2度優勝した力士は、過去に7人(男女ノ川、朝汐、佐田の山、魁傑、貴花田、琴錦、御嶽海)いる。三役で優勝した照ノ富士が平幕優勝となれば、魁傑以来2人目。大関経験者の三役以下での優勝も魁傑しかいない。

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