
笑顔を見せる栗山英樹監督=米フロリダ州マイアミのフロリダ国際大(撮影・長尾みなみ)
【マイアミ(米フロリダ州)19日(日本時間20日未明)】ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表はメキシコと激突する20日(日本時間21日午前8時開始)の準決勝の舞台ローンデポ・パークで初めて全体練習を行った。栗山英樹監督(61)は練習後の会見で意気込みを語った。一問一答は以下の通り。
――雰囲気は
「これだけの素晴らしい環境。選手たちは昨日、一昨日の試合を球場に来て見ていますけど、本当にうれしそうな、緊張感のある、僕的にはすごくいい表情をしているなと思う」
――先発は
「明日の先発は佐々木朗希投手です。日本が誇る何人かの投手の一人。こういう場所でどんな投球をしてくれるのか。彼の持っているものをそのまま出してもらって、世界中の野球ファンに楽しんでもらいたい。それだけです」
――源田は
「僕が見ているのは、プレーができるかどうか。プレーをしてその後、選手にとってマイナスにならないかどうかというところの中での判断。けがについて僕が今、話をすることはないですが、日本が勝つために最も必要な遊撃であることは間違いない。それで試合に出てもらっている。大丈夫です」
――メキシコの印象
「きょう監督会議で監督さんとも話をしましたけど、見ている側、野球ファンとしては、素晴らしいチームにどんどん試合ごとになっている感じもある。勢いもあるし、打線も素晴らしい。投手(先発のサンドバル)も僕も含めて、日本のファンになじみのある投手ですし、本当にいいチーム。まずはわれわれができることを、絶対にやれることをやり切っていく。こちらから崩れない。それが条件になってくる。我慢できれば可能性が必ず出てくるので、とにかく明日我慢の試合になると思っています」
――守備の重要性
「ファンの皆さんが入ったときに景色が全く変わるはずなので、フィールドから見る景色は全く違うはず。ただ、確かにこの人工芝で水をまいたり、日本と違う感じがします。打球の跳ねる角度も見ていましたけど、それも含めて全ての条件(を含めて)われわれは米国にきて、米国でやっている選手を倒したいと思ってやってきた。これは僕だけじゃなくて、過去日本の野球の先輩方、メジャーで活躍した日本人プレーヤー、そういう思いで道をつくってくれた。米国に来て勝つんだ。そういう思いでやっているので、環境が変わっても言い訳にしかならない。今の選手たちなら乗り越えてくれると思っています」
――佐々木朗が若くして成熟している理由
「確かに年齢的には若いですけど、もともと能力の高い投手が体の成長とともに、体の成長に合わせて投球をしながら進んできた。それは吉井投手コーチがいますけど、入団したときから」