【ONE】“生ける伝説”ジョルジオ・ペトロシアンがタイソン・フューリーにも言及「僕が多くを語らないのは“自分の試合に語らせる”から」

【ONE】“生ける伝説”ジョルジオ・ペトロシアンがタイソン・フューリーにも言及「僕が多くを語らないのは“自分の試合に語らせる”から」

  • ゴング格闘技
  • 更新日:2021/10/17
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2021年10月15日(金)シンガポール・インドアスタジアムにて、キックボクシング&ムエタイの立ち技のみの大会「ONE: FIRST STRIKE」が開催される。

そのメインイベントで、ONEフェザー級キックボクシング世界タイトルマッチ(王座決定戦)として、ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)が、スーパーボン・バンチャメーク(タイ)と対戦する。

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ペトロシアンは2009年と2010年のK-1 WORLD MAXでミドル級世界トーナメントを制し、世界にその名を轟かせた。2009年の大晦日には、魔裟斗の引退試合の相手に決定するも、右拳(右第二中手骨骨間部)骨折の診断で対戦は実現せず、幻のスーパーマッチとなっている。

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その後も、GLORY世界ライト級スラムトーナメント2012優勝など10年にわたって世界最高峰に君臨してきた。ONEではひとつの無効試合があるものの5戦全勝で2019年に「ONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級ワールドGP」を制し、変らぬ実力を誇示。2021年2月にはダビッド・キリアに完勝した。戦績は104勝(41KO)2敗2分2無効試合。

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対するスーパーボンは、バンチャメークジムでブアカーオの弟子にあたり、2009年10月にはムエタイであのゲーオ・フェアテックスからも勝利。クンルンファイトで2016年世界トーナメントを制して世界にその名を轟かせた。あらゆる体勢から繰り出すミドル&ハイキックを得意とし、首相撲でも強さを発揮するテクニシャン。2020年7月のONEではシッティチャイ・シッソンピーノンからも勝利を収めた。戦績は111勝(26KO)34敗。

両者はこれが待望の初対決。ONEフェザー級キックボクシング世界タイトルの初代王座を争うにふさわしいカードの実現となった。

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インタビューで、9日のプロボクシングWBC世界ヘビー級タイトルマッチのタイソン・フューリー対デオンテイ・ワイルダーの試合について聞かれたペトロシアンは、「フューリーのメンタル面の準備の良さに刺激を受けた。彼は心の強い、忍耐強い非常にタフなファイターです。ですが、僕は僕のレガシーを築きたい。日々、考えることは、自分がキックボクシングで歴史を作ること、それだけです」と答え、自身のスーパーマッチに向け、「ただ一つ言えることは『この試合は本物の戦いになる』ということ」と語った。

大会の模様は、2021年10月15日(金)の午後9時30分より、ABEMA 格闘チャンネルONE公式アプリにて生配信される。

常に今を生きている。あと何年戦えるのか予想できないが、今に集中してこれから先の全ての試合で全力を尽くして戦う

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──この試合に向けての準備期間はどう過ごしてきましたか。

「もちろん、この試合に向けていつものようにハードな練習をしてきました。タイトルマッチは5ラウンドですから、カーディオトレーニングもしっかり行いました。心肺機能が盤石の状態で試合に臨めます。特別なことはしていないですが、変わった点で言えばゲームプランですかね」

──今回の試合でどんなことが期待できますか。

「相手のことはよく知っています。長い間、彼の試合を見てきましたし、彼のONE Championshipでの前回の試合、シッティチャイ戦も見ました。彼は“スーパー”ですよ。スキルもあるし素晴らしいテクニックも備えています。特に彼のキックは素晴らしいですね。でも、スーパーボンの試合にはいくつか穴があるなと気づきましたし、リングに入ったら僕のゲームプランはハマると思います。試合が楽しみですね」

──トレーニングキャンプはどのように過ごしてきましたか。

「3カ月間の充実したトレーニングキャンプを過ごすことができました。5R用のカーディオを含め、本当にハードにトレーニングを行ってきました。できる限りのことはやってきたので、あとはリングに入ってスーパーボンと戦うのみです」

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──スーパーボンに勝利する自信はどのレベルでしょうか。彼はあなたのことを「ヒザの攻撃に弱い」と話していました。

「彼がなんて言っていようが気にしないですね。キックボクシングの試合はヒザが全てではありませんし、リングの中では色んなことができますから。彼がなんて言っていようが気にしませんし、僕のキャリアが物語っていますから。リングの中で正しいことをお見せしますよ」

──スーパーボンはあなたのことを批判したりしていますが、彼に何か伝えたいことはありますか。

「私から彼の助言は、“自分自身のことに集中して僕のことはあまり気にしないこと”です。リングの中でしなければいけないことに集中すべきで、そうでなければ試合自体を見失うことになるからです」

──スーパーボンは才能豊かな選手ですが、相手を同じランクに付けますか。

「僕はキャリアを通して、最高のキックボクサーたちと対戦してきました。スーパーボンはその中でも最も才能豊かな選手だと思います。ですが、選手たちをランク付けするのは難しいです。僕のキャリアの中で最も困難な挑戦になることは間違いありません」

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──今大会では、フェザー級キックボクシングのワールドグランプリが開幕します。優勝候補は誰だと予想していますか。

「このグランプリは素晴らしいですね。アメージングです。出場する全選手にとってかなり厳しい挑戦になるだろうなと思います。僕らの階級、ONEフェザー級はシンプルに凄まじい階級ですよ。だから正直なところ、優勝候補を予想するのは難しいですし、多くのサプライズがあるでしょうから。今週金曜日からこの素晴らしいトーナメントが開幕しますから、唯一の勝者はこれを見ているファンでしょう。見応えのある大会ですから。楽しみですね」

──ワールドグランプリ出場者は若い選手が多いですね。

「僕のキャリアを見ていただければ、僕が多くを語らないことはご存知かと思います。僕は“自分の試合に語らせる”からです。前回の試合を見てもらえれば、年齢(35歳)は数字に過ぎないと分かると思います。調子は最高ですし、まだまだフィットしています。歳を取ったとは感じませんし、肉体的な衰えも感じていません。言葉で答える必要はないので、リングで答えを見せます。メンタルもフィジカルも準備は万端、誰のことも恐れていません」

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──これまでのキャリアを振り返って、最も強かった相手は誰ですか。

「キャリアを通して自分の世代で最強の選手たちと対戦してきたので、一人の選手を選ぶことは難しいです。常に最高のファイターと戦ってきましたし、ほぼ全ての相手が僕に取って難しいものでしたので、特定の選手の名前を挙げることは出来ないです」

──今後のキャリアプランについて教えてください。

「現時点のキャリアで長期的な目標については考えたくありません。格闘技の世界では何が起こるかわかりませんから。僕は一試合一試合に集中する方が好きです。常に今を生きていますし、100%目の前の試合に集中しています。だから長期的な目標設定などはしていませんが、メンタルとフィジカルが整い次第、常に全力で戦います。未来のことは考えすぎないようにしています。あと何年戦えるのかは予想できませんが、今に集中してこれから先の全ての試合で全力を尽くして戦います」

ただ一つ言えるのは、『この試合は本物の戦いになる』

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──この試合はどのような展開になると思いますか。

「このスポーツは予想するのが難しいスポーツなので、どうなるかは分かりません。今週の金曜日は“何でも起こる”、そんな予感があります。ただ一つ言えるのは、『この試合は本物の戦いになる』と言うことです。僕ら二人ともがこの世界タイトルを渇望していますからね」

──先週末にプロボクシングのヘビー級でタイソン・フューリー対デオンテイ・ワイルダーの歴史的なボクシングの一戦がありました(3Rにフューリーがダウンを奪うも、4Rにワイルダーが2度のダウンを奪い返し、10R、11Rにフューリーが再びダウンを奪う逆転劇でフューリーが“3番勝負”を2勝1分けとした)。今週末にはONEでキックボクシングの歴史的な大会が開催されます。ボクシングの試合を見て刺激を受けましたか。

「タイソンはクレイジーなやつで、僕は彼の大ファンです。このフューリー対ワイルダー戦で、僕が刺激を受けたのはフューリーのメンタル面の準備の良さでした。彼は心の強い、忍耐強い非常にタフなファイターです。ですが、僕は僕のレガシーを築きたいです。他の選手や他のスポーツにあまり気を取られないようにしています。私のレガシーはキックボクシングですから、毎日考えるのは自分がキックボクシングで歴史を作ること、それだけです」

──マラット・グレゴリアン対アンディ・サワー戦はどちらが勝利すると思いますか。

「どちらもレジェンドですから素晴らしい試合になるでしょう。正直なところ、僕はマラットが勝つだろうと予想しています」

──同郷のマラット・グレゴリアンとはどのような関係でしょうか。

「彼のことはよく知っています。同じアルメリア人として、人口はとても少ないですが、僕らはお互い強く繋がっています。小さな国ですが、多くの逆境を経験してきた、そういうことが僕らを結びつけています。僕はいつでもマラットのサポーターですし、僕らが戦うことになるかも分かりません。言えることは僕らの間には、大きなリスペクトがあることです」

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──世間があなたのことをキックボクシング界のマイケル・ジョーダンやフェラーリと呼ぶことについてはどう思いますか。自分が史上最高のキックボクサーだと思いますか。

「スポーツ史に残る伝説な選手と比べられることは非常に光栄です。ですが、僕はキックボクシング史上最高の選手だと思ったことは一度もありませんし、言葉にしたこともありません。ファンやメディアの皆さんから、このように言ってもらえることは本当に嬉しいですが、僕は自分のレガシーを築く方が好きです。ジムやリングでそれを達成できるように常に努力しています。最後には、人々が僕のレガシーをどのように話すのか分かるでしょう」

──この大会で開幕するトーナメントは、キックボクシングの歴史においてどれほど重要なものですか。

「特別ですね。これは史上最高のキックボクシングトーナメントですよ。個人的にはK-1よりも大きい、素晴らしいものだと思います。この高いレベルで戦えること、そしてONEの一員であることをとても誇りに思っています。再びキックボクシングの最高の大会を見ることができて非常に嬉しいです」

──ご自身は2019年のONEフェザー級キックボクシングワールドグランプリで優勝を遂げて、今回は素晴らしい選手たちが戦う姿を見る立場にいます。そのことについては、どう思いますか。

「この大会を“観戦”する立場にはいないです。この金曜には僕のキャリアにとって最も困難なチャレンジの一つが待ち受けていますからね。全試合を観戦したい気持ちはもちろんあります。キックボクシングが再び注目を浴びて非常に嬉しいです。僕は僕の試合に集中して、そのあとトーナメントで誰が優勝するのか見てみましょう」

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──日本のファンにメッセージはありますか。

「僕のことを長く応援してくれてありがとうございます。この試合はタフな試合になると思いますが、皆さんをガッカリさせることのないように全力を尽くします。今週金曜、試合を楽しみにしていてください!」

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