欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米主要経済指標は伸び鈍化予想

欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米主要経済指標は伸び鈍化予想

  • FISCO
  • 更新日:2017/09/15
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株式会社フィスコ

今日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。今晩発表の米国の主要経済指標は伸び鈍化が予想され、ドル買いには慎重になる可能性があろう。また、北朝鮮が弾道ミサイル発射で再度の挑発行為を強行したことで、警戒感からの円買いは続きそうだ。

前日発表された米国の8月消費者物価指数(CPI)は予想よりも強い内容となり、13日の8月生産者物価指数(PPI)の前月比プラス圏浮上とともにインフレの改善が好感された。本日早朝に北朝鮮が発射した弾道ミサイルは、8月29日に続き日本上空を通過しリスク回避的な円買いが強まった。ただ、前日からミサイル発射の兆候が伝わっていたため、円買いを予測していた投資家が米CPIの伸び拡大を背景に109円半ばでドル買いに動き、ドル・円はすぐに110円台を回復した。

今晩も引き続き米経済指標が材料視されやすいだろう。ただし、8月小売売上高(21時半)は前回を下回る伸びとなる公算で、マイナスに落ち込んだ場合には成長持続を期待したドル買いは後退しそうだ。このほか、9月NY連銀製造業景気指数(21時半)や8月鉱工業生産(22時15分)、9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(23時)などの主要指標はいずれも前回を下回る見通しで、前日高まった連邦準備制度理事会(FRB)の年内追加利上げ観測は一服しよう。

一方、本日の北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受けて、国連安保理は日本時間16日4時から非公式の緊急会合を開催する予定。しかし、国連安保理が北朝鮮の核実験に対し石油輸出に上限を設定した制裁を3日前に決議したばかりであるにもかかわらず、北朝鮮はなお挑発行為を繰り返しており、市場の懸念は後退しないだろう。今晩の会合で何らかの追加制裁が決議されたとしても安心感は広がらないとみられ、引き続きリスク回避的な円買いがドル・円の重石となりそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・7月貿易収支(6月:+266億ユーロ)
・21:30 米・8月小売売上高(前月比予想:+0.1%、7月:+0.6%)
・21:30 米・9月NY連銀製造業景気指数(予想:18.0、8月:25.2)
・22:15 米・8月鉱工業生産(前月比予想:+0.1%、7月:+0.2%)
・22:15 米・8月設備稼働率(予想:76.7%、7月:76.7%)
・23:00 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:95.0、8月:96.8)
・23:00 米・7月企業在庫(前月比予想+0.2%、6月:+0.5%)
・04:00 国連安保理緊急会合
・ユーロ圏財務相会合

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