箱根駅伝前哨戦 注目は「早稲田の4年」「東海大の1年」

箱根駅伝前哨戦 注目は「早稲田の4年」「東海大の1年」

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2016/11/30
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箱根駅伝前哨戦で見つけた注目株は?

箱根駅伝で王者・青学大に挑戦するライバル校が集結した上尾シティハーフマラソン(11月20日)に、本番の白熱を予感させるドラマがあった。お馴染み「EKIDEN NEWS」の“博士”こと西本武司氏は、こうしたレースを見ることで「本番が何倍も面白くなる」と語る。

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都心から離れた埼玉東部で行なわれる上尾ハーフは、古くから各大学が箱根駅伝の“学内選考”に位置づけており、ファンにとって外せないレースだ。先週お伝えした世田谷246ハーフ(11月13日)はアップダウンが多い難コースであるが、この上尾ハーフは平坦なコース設定。20km強の箱根ディスタンスへの適性を見極めるのにうってつけで、箱根出場校選手にとっては“予選会”的位置づけなのだ。

1チーム16人の箱根エントリー枠に滑り込もうと、1時間5分以内で100人以上の学生ランナーが雪崩を打ったようにゴールへ駆け込む。その姿は壮観だ。

しかも今年は「曇天」「気温10度前後(寒すぎず、暑すぎず)」「モヤがかかる(循環器系にいい適度な湿度)」と好条件が揃い、例年以上にハイレベルな争いとなった。現地取材したと思しきフランスの陸上専門サイトは「アフリカ人ランナーたちも(日本人の台頭に)うかうかしていられない」と驚きを表現したほどだ。

存在感を示したのは、全日本2位の原動力となった早稲田大4年トリオである。中でも武田凛太郎が1時間1分59秒のトップでゴール。ラスト1kmまで集団が横一線で拮抗するなか、残り600mで仕掛けた山学大の上田健太(3年)のロングスパートにぴたりとつき、ラスト200mでさらにギアを上げて抜き去った。

武田は全日本1区で東洋大の服部弾馬(4年)と競り合っての区間2位。伊勢神宮から表彰式会場に向かう道すがら「ニューヨークを狙います(ニヤリ)」と宣言していた。上尾ハーフの上位2人は毎年、翌年3月のニューヨークシティハーフに招待されるのだ。よほど好調なのだろう、見事な有言実行である。

同じく先頭集団にいた早稲田大エース・平和真は6位、声援に拳を突き上げている間に先頭のスパートから遅れた“神ってる”鈴木洋平は7位に入った。4年トリオの充実は著しい。

また、今年の上尾ハーフはルーキーも豊作だった。東海大1年の鬼塚翔太が3位に入り、1時間2分3秒はジュニア歴代2位の記録。東海大のレジェンド・伊達秀晃(2005~2007年に3年連続区間賞)の学内記録も破り、東海大ファンはSNS上でお祭り騒ぎに。同じく東海大の松尾淳之介(1年)は8位。出雲も全日本もエントリー外の松尾だが、一気に本番出走が見えてきた。

選手の走力データが出揃い、各大学は区間エントリー構想をはじめる。カギは「4区」と見ている。今回の箱根は5区が23.2kmから20.8kmへと短くなる一方、4区が18.5kmから20.9kmと長くなる。

過去のデータを見ると、5区が最長区間となった2006年より前の「旧4、5区」時代に総合優勝した大学は、4区にキーマンを配していた。「4区でトップを走る大学がそのまま勝つ」ことが多かったのだ。

そして、旧4区の歴代1位の記録保持者は駒澤大の藤田敦史(1999年・現コーチ)。旧4区を重視して勝つ展開のノウハウは駒澤大、そして早稲田大や山学大などに蓄積されている。一方、2年前が初優勝の青学大には旧4、5区で勝った経験がない。この差がどう出るか。各校の構想を勝手に想像して楽しむのもまた味わい深い。

※週刊ポスト2016年12月9日号

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