公共施設のトイレの便座から病気はうつるのか?専門家に話を聞いた

公共施設のトイレの便座から病気はうつるのか?専門家に話を聞いた

  • 教えて!goo ウォッチ
  • 更新日:2016/12/01
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皆さんは駅や公園、デパートなど、公共の施設に設置されているトイレを使うことはあるだろうか。そんな時、気になるのが便座。便座に汚れが付着している場合もあり、ゆえに便座の上にトイレットペーパーを敷いてから座ったり、お尻をつけないで用を足したりする人もいるとのこと。なぜそんな話を始めたかというと、「教えて!goo」「トイレの便座で病気はうつらないのですか?」という質問が投稿されていたからだ。

当該の質問に寄せられた回答を見てみると、「性器に傷があれば注意して使用する必要はあると思います」(kei2chan07さん)、「便座はどうしてか汚いというイメージが付きまとっていますが、思う程大腸菌などでの汚染が少ないのです。ましてや病原菌が便座に付くということは先ずありません。むしろ菌がついた手で洋服を整える、ドアの取っ手に触る、水道の蛇口に触る、ハンカチで拭く一連の動作の方が余程汚染の危険性は大です」(simakawaさん)などだった。

質問者は、他人と同じ便座に座ると、お尻の皮膚や性器を介して病気に感染するイメージがあるようだが、専門家によると、注意すべきは「便座や便器に触れた手」のようだ。詳しく聞いてみよう。

■便座やドア、水洗レバーから病気に感染する?

東京サラヤ株式会社食品衛生学術室室長・村松寿代さんは以下のように指摘する。

「便座はもちろん、ドアの取っ手や水洗レバー、ペーパーホルダーなど、多くの人が触れるところを介して、細菌やウイルスが手に付着する場合があります。トイレ使用後は、多くの細菌やウイルスが手に付着しているということを認識しましょう」(村松さん)

トイレットペーパーを10枚重ねても手指からウイルスが検出されたという報告もあるという。では、どのようにして細菌やウイルスは手に付着してしまうのだろうか?

「健康な人の便中には1グラムあたり約10兆個の細菌が含まれているとも言われています。多くは人に無害ですが、食中毒や感染症をおこすような細菌やウイルスに感染すると、それらは小腸などで増え、便中に排出されます」(村松さん)

■注意すべきはノロウイルス

特に、これからの時期に注意したいのがノロウイルス。

「ノロウイルスは人の小腸でのみ増殖が可能な菌です。ノロウイルスに感染すると、下痢などの症状がある人の便中には1グラムあたり1億個以上、症状がない人の便中でも1グラムあたり10万~100万個以上のノロウイルスが含まれると言われています」(村松さん)

ノロウイルスは、10~100個程度が口に入ると感染するとされている。ほんのわずかな量が手に付着しただけでも影響力は甚大なので、予防するためには十分な手洗いが肝心となる。サラヤの調査によると、石けんで手を洗っても、まだ手には多くの菌が残っていたとのこと。水洗いだけで済ませている人は、石けん、アルコール消毒まで行うように習慣づけた方がよいだろう。

ただ、石けん自体にノロウイルスを直接失活化する効果はない。それでも手の脂肪等の汚れを落とすことで、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があることは厚生労働者のホームページでも紹介されている。また、消毒用エタノールによる手指消毒は手洗いの補助として用いるのが良いので、まずは石けんによる手洗いを実行するようにしたい。

●取材協力:サラヤ株式会社

さまざまな事業を通じて世界の「衛生、環境、健康」に貢献。「知っておきたい!家庭の感染と予防」では、感染症や食中毒対策に役立つ情報を提供。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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