ロジクールがワイヤレスキーボード「MX KEYS」を発表、快適タイピング感重視のプロモデル

ロジクールがワイヤレスキーボード「MX KEYS」を発表、快適タイピング感重視のプロモデル

  • ASCII.jp
  • 更新日:2019/09/20
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MX KEYSの商品企画を担当するLogitech Internationalのオリビア・ヒルデブラン氏に商品の特徴についてインタビューした。

ロジクールが9月18日に発表した、Bluetoothワイヤレスキーボードのハイエンドモデル「MX KEYS」。発売日は9月26日を予定する。価格はオープンプライスで、店頭での販売価格は1万4500円前後(税抜)になる見込み。日本国内で発売されるモデルは日本語キー配列になる。カラーバリエーションはグラファイトの1色のみだ。

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ロジクールのBluetoothワイヤレスキーボードの上級モデル「MX KEYS」。現行上位モデルのCRAFTを超える快適なタイピング感を追求した。

本誌ASCIIでは7月下旬に、ロジクールの本社Logitech International(以下 Logitech)がスイス・ローザンヌに構える開発拠点を訪ねた。そこで、新しいMX KEYSの詳細な説明を受けている。ここではプロダクトマネージャーのオリビア・ヒルデブラン氏へのインタビューとともに新製品の詳細をお届けしよう。

ホイール付きのCRAFTは併売、ツートップになるハイエンド機

現行のハイエンドモデルである「CRAFT」は本体に搭載するコントロールホイールを使って、アドビのクリエイティブ系アプリケーションやマイクロソフトのオフィス統合アプリケーションのキーツールに素早くアクセスできる機能を載せた画期的なワイヤレスキーボードだ。

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Logitechのプレス向けイベントで公開されたMX KEYSのグローバルモデル。日本で発売される製品は日本語キー配列になる。

新しく発表されたMX KEYSはCRAFTと併売されるツートップのハイエンドモデルに位置付けられる。MX KEYSではキータイピングの快適さを高めるとともに、省電力機能、生産性を向上。その他随所にブラッシュアップを図った。PCのプラットフォームはWindows、macOS、Android OS、iOSに加えて新たにLinuxもサポートする。

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同時期に発売されるワイヤレスマウスの最上位モデル、MX MASTER 3と質感や使い勝手を統一した。

ヒルデブラン氏は両製品のポジショニング分けについて「CRAFTがクリエイター向け、MX KEYSはタイピング重視のプロモデル」と説明している。Linuxを採用した理由は「プログラマーにもMXシリーズを愛用するユーザーが多く、彼らの声に応えるため」であるとした。

タイピング感にこだわったワイヤレスモデル

PCとのワイヤレス接続にはBluetooth Low Energy(BLE)を使って直接つなぐか、または本体に付属する2.4GHzデジタル無線接続のUSBドングル「Unifying」を使用する。ロジクールではUnifyingを使った方が接続の安定性がより高まるとして、その使用を推奨している。ワイヤレスの動作可能範囲は見通し距離約10mが目安。本体の各種設定を行うために必要な「Logicool Options」アプリケーションの動作環境はWindows 7、macOS 10.11以降、Linuxになる。

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MX KEYSに付属するUSB接続のUnifyingレシーバー。BLEで直接接続するよりもレスポンスが安定する。

外形寸法は幅430.2×奥行き131.63×高さ20.5mm。質量は約810g。CRAFTに比べると本体は高さと奥行き方向が少しコンパクトになった。質量については約150gも軽量化されている。

キーボードの構造はシザースイッチ方式。「押下圧を60gに最適化して、長時間のタイピング時が疲れにくく、心地よさが継続するように使用感を高めた」とヒルデブラン氏が話す。メインキーは中央をすり鉢状に象って、キーを叩く指に心地よいフィット感を返す。キーのエッジに丸みを付けたことで、どこを叩いても指先に均等なフィードバックが得られる。さらに全キーの表面に滑りにくいよう、つや消しコーティングをかけた。この辺りのタイピング感のチューニングはCRAFTから大きく変えていない。

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長時間のタイピングも疲れにくいようにキーストローク、キーピッチを最適化した。

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ひとつひとつのキーにマットな加工を施してさらっとした触感を実現。指紋なども付着しにくい。

ヒルデブラン氏はさらにもうひとつ「多くのユーザーが頻繁に使用するキーと、比較的頻度が下がるファンクションキーではストロークの深さを変えてタイピング感にメリハリを付けたこと」がこだわりだと説いた。

キーの見やすさを損なわず、電力も抑えたLEDバックライト

MX KEYSはタイピングの快適さを追求したことによって「約6~8時間のタイピングを続けても心地よいワイヤレスキーボード」であるとヒルデブラン氏が胸を張る。MX KEYS、CRAFTの本体に高さと横幅を揃えたシリコン製のパームレスト「MX PALM REST」も別途販売される。価格はオープンだが、2000円前後になる見込みだ。接地側に粘着性を高めるための滑り止め加工を加えて、反対側の手のひらに触れる表面はスムーズな手触りにこだわった。

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シリコン製のパームレストも別売のアイテムとして発売される。写真はグローバルモデルのMX KEYSと並べたところ。

新製品のMX KEYSはバックライトの仕様に大きくメスを入れている。最大の進化点は、キーボードを使っている周辺環境の明るさを検知して、LEDバックライトの点灯を最適化する省電力機能だ。もちろんキーの視認性を高めることにもぬかりはない。

この「スマートイルミネーション」と名付けられた機能をさらに深掘りしよう。キーボードの本体には近接センサーが搭載されている。キーから手を話して数秒が経つと“タイピングに使用していない”と判定され、バックライトが自動的に消える。再びキーボードに手を数センチ間の距離まで寄せると即座に点灯する仕組みだ。ただし、ここまでの機能であればCRAFTにも搭載されていた。肝心なのは明るさセンサーにより、段階的にバックライトの点灯の強弱がコントロールできる機能が追加されたことだ。

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手のひらが触れる側はさらっとした質感として、反対側のデスクトップ等に固定される側を滑りにくくしている。

明るさセンサーはキーボード本体の表側右上に配置されている。その振る舞い方についてはヒルデブラン氏に訊ねてみよう。

「明るさセンサーは周囲の環境光が200ルクス以上の場合は、バックライト点灯する必要がないとみなしてオフにして無用な電力消費を省くようにした。100~200ルクスの環境光の場合はバックライトを強く点灯させる『High』に設定される。100ルクス以下の暗い環境の場合は明るさを抑えても視認性が得られるため『Low』に切り替わる。」

MX KEYSのキーをよく見てみると、バックライトの透過性を高めるため各キーに配置されている文字色が「グレーと白の50%ずつ」の色合いに調整されている。ちなみにCRAFTは「白100%」だった。LEDユニットはキーボード本体上側に10個を配置して、導光板で全体に拡散する構造としている。

充電はUSB Type-Cに、Easy SwitchやFLOWにももちろん対応

MX KEYSは内蔵バッテリーがフル充電の状態から、最長約10日間の連続駆動を実現する。バッテリーの充電にUSB Type-Cケーブルが採用された。内蔵バッテリーの残量が10%以下にまで減ると、自動的にバックライトを消して、そこからさらに約500時間の連続使用を可能にするバッテリーセーブ機能が走り出す。

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充電用の端子にはUSB Type-Cを採用する。

キーボードの稼動ステータスは表側右上に配置したLEDライトの点灯により判別しやすくしている。MX KEYSも最大3台までのデバイスと同時にBLEで接続して、デバイス間を素速くスイッチしながら使える「Easy Switch」機能をCRAFTから引き継いだ。

MX KEYSでは3つのデバイスのどのチャンネルがいまアクティブになっているかが一目でわかるように、ファンクションキーの右隣にスイッチキーを配置した。「CRAFTにも同様の機能を付けていたが、シンプルな数字の1、2、3だけの表記だった。MX KEYSではPCのアイコンを加えて直感的に判別しやすくしている」とヒルデブラン氏がブラッシュアップしたポイントを説いている。なおキーを長押しするとBluetoothのペアリングモードに入り、接続が確立するとLEDインジケーターが白色に常灯する。

Logicool Optionsアプリケーションを使うと、LEDバックライトの点灯を制御する近接センサーの感度調節などが行える。また複数のPC間で作業をシームレスに切り替えられる独自の「FLOW」機能も内包する。アプリケーションにログインすると、ユーザーがあるPCとの組み合わせで設定したキーボードのカスタマイズ項目がクラウドに保存され、2台目以降のPCと接続した時にもすぐに呼び出して使える。

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最大3台までのPCに同時接続ができるFLOWにMXシリーズの新しいキーボードとマウスがともに対応した。

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グローバル版の設定ソフトの画面。FLOWもこちらから設定する。

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接続されているPCの切り替えはキーボードから選択できる。

今回ロジクールが発表したMXシリーズのキーボードとマウスは、洗練されたデザインと使い勝手に統一感を持たせることに腐心したと、ヒルデブラン氏が苦労を振り返った。外観はマットコートをかけてプロフェッショナル用のツールとして落ち着きと品のあるデザインに仕上げた。本体の充電には同じUSB-Cケーブルを使うため、オフィス内、あるいは旅先を移動しながらキーボードとマウスを持ち歩いて使う時に1本のケーブルを共用できるので相性が良い。

プレスツアーで筆者も最新のMX KEYSのタッチ&トライを体験した。表面の滑らかな肌触りと、指先の疲れを軽減してくれる押下圧のバランス調整の出来栄えには、20年以上に渡って培われてきたLogitechのクラフツマンシップが惜しみなく注入されている。スイス・ローザンヌは同社のキーボードやマウスをはじめとするPCアクセサリーの開発拠点だ。Logitechのものづくりの最前線を取材した訪問レポートも別記事にまとめているので、ぜひ合わせてご覧いただきたい。

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