お金をかけず本格的なARやVRを楽しめるエレコム『JC-VRR02VBK』で遊んでみた!

お金をかけず本格的なARやVRを楽しめるエレコム『JC-VRR02VBK』で遊んでみた!

  • @DIME
  • 更新日:2017/10/23

■連載/一条真人の検証日記

「VR」や「AR」という言葉自体はよく聞かれるようになったが、意外に普及が進んでいないように感じる。たとえば、プレステ4でVRを楽しめるPSVRという機材などはけっこう有名だが、価格がプレステ4よりも高かったりするし、PSVRを使用するには当然、プレステ4も必要だ。ちょっと試してみたい程度の人が7~8万円を支払うというのはハードルが高く、結果、日本ではVRがあまり普及していない。

パソコンと組み合わせて使うVRゴーグルとして「Occulus Rift」や「HTC VIVE」などがあるが、これらも10万円程度して、高性能なゲーミングPCが必要だ。こんなことではVRが流行らなくても仕方ない。

しかし、実はローコストにVRを楽しむことも可能で、日本でもひそかに一部で流行しているようだ。それは「Googleカードボード」を使うことだ。これはGoogleが提供しているVRビューワーで、メイン部分が段ボール紙でできていて手軽に組み立てることができる。これにスマホ(言うまでもなくAndroid)をセットして、AndroidでVR映像を再生して、視聴することができる。

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GoogleはこのVRビューワーのために映像のフォーマットなども決めており、GooglePlayからアプリのようにダウンロードすることができるし、YouTubeにも映像がある。最近ではこのGoogleカードボードと同じシステムでスマホでVR映像を見ることができるVRビューワーをいろいろな会社が発売している。Amazonで「VR ゴーグル」と検索すれば大量に出てくる。実に100個以上を見つけることができるのだ。

これらはプラスティックなど段ボールよりもしっかりした材質で作られ、価格も2000~3000円と安い。いつのまにか、このようなスマホをコアとしたVRゴーグル製品が大きな市場を形成しているのだ。

日本の電子機器メーカーであるエレコムは、VRやARゴーグルと組み合わせて使うためのBluetooth接続のリモコンユニットを発売しており、最近、新製品「JC-VRR02V」の発表会を行った。

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ヴルームというプラットホームに対応するエレコムのAR/VRコントローラ「JC-VRR02V」7279円(税別)。

■スマホVRにリモコンが必要なわけ

Googleカードボードにはハード的なコントローラというものがない。そのため、ゲームなどの操作が必要なアプリを使おうとすると、なんらかのコントローラが別に必要になる。そのためエレコムは以前からVR環境向けにJC-VRR01BK(ブラックモデル)というBluetoothコントローラを販売していた。

そして、今月(10月末)に発売することが発表されたのが「JC-VRR02VBK」だ。これはAR/VRに対応するモーションセンサー搭載のBluetoothコントローラだ。9軸のモーションセンサーが持った手の動きを伝え、その動きをゲーム内の手の動きとして認識し、ゲームプレイを可能にする。コントローラは最大2台を使用できるので、両手でコントローラを持って、両手の動きを反映してゲームをすることができる。

ボディはコンパクトで軽く女性でも扱いやすそうだ。前面、上部、側面と多くのコントローラボタンを持っており、前方のトリガー、カーソルなどはシューティングゲームを制御するのに便利そうだ。

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ゲームプレイに便利そうなコントロールボタン。

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コンパクトなボディ

■VroomがAR環境を実現する

そのコアは「Vroom(ヴルーム)」というアプリプラットホームで、ワンダーリーグという会社が開発している。ヴルームは幅広いプラットホームに対応すスマホAR/VRの開発環境だ。Androidに限らず、iOSでも動作することで、ほとんどのスマホをその動作対象にすることができる。サムスンのGearVRのソフトも比較的簡単に移植できるという。

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Androidだけでなく、iOSにも対応する。

JC-VRR02VBK対応のARソフトとしては各社からトータルで毎月5本程度、そのなかで毎月2~3本程度はVroom開発元のワンダーリーグからリリースされる予定だという。価格としては1本数百円程度の予定だが、ソフトを1本1本売っていくというよりは、1か月固定でゲーム遊び放題というような販売方法がとられることになりそうだという。

このプラットホームを普及させたいのであれば、たしかに月2~3本程度、ある程度、面白いゲームがリリースされることが必要だろう。何にしてもパソコンなどのプラットホームと比較すれば、ソフトが安いのは魅力だ。

ワンダーリーグのサイトを見てみると、いくつかのVRソフト、ARソフトが用意されているのがわかる。VRソフトは「ワンオペバーガー」、「ボクセルショットVR」、「VR STAR ELUDE2」、「ボクセルプラネットVR」。ARソフトは「AR密室からの脱出(仮)」、「ARロボット対戦(仮)」などだ。

■実際にゲームをプレイすると

これらのARソフトは開発中なのだが、エレコムの発表会では「ARロボット対戦(仮)」をプレイすることができた。開発中のバージョンとはいえ、比較的軽快に動作し、普通に楽しくプレイすることができた。

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ロボット大戦のプレイ画面。現実空間内に敵や壁を表示している。

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ゴーグルを使わず、スマホで敵だけを表示しているところ。

また、会場ではインテリアカスタマイズソフト「DOORS」の体験ブースも用意されていた。これはその空間にさまざまなインテリアを置いて見ることができるというもの。不動産関連などで活用されるのかも知れない。

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インテリアのシミュレーションにも活用できそう。

■エレコムのこの市場における目論見

エレコムのAR/VR関連製品は現在、大きく伸びているという。そして、現在、この種のBluetoothコントローラは3000台/月のセールスがあるのだが、この製品では13社のアプリ制作会社の協力によって、ソフトを品揃えして世界展開することで、ワールドワイドで100万台レベルのセールスが見込めるのではないかと考えているという。

たしかに今後、AR/VR製品が大きく伸びる可能性は高く、その波にうまく乗れば、100万台はわからないが、大きなセールスになりそうだ。

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エレコムのAR/VR製品のセールスは大きく伸びているという。

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世界市場で100万台なるか?

この製品(ヴルームプラットフォームというほうがいいのだろうか?)の特徴はスマホをコアにすることで、PS4やパソコンベースのものよりも低価格でAR/VRを楽しめるということに加え、iOSにも対応するなど幅広いプラットフォームに対応するのが今までにない。たしかに世界に受け入れられる要素を持っているので、良質なソフトがそろえば、今までVRに手の届かなかった多くのユーザーが欲しくなる商品となるのではないだろうか?

■関連情報
「ワンダーリーグ」サイト
http://wonderleague.co.jp/

取材・文/一条真人

ITジャーナリスト。雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスONE」編集長などを経て現在にいたる。著書50冊以上で、近著は「Androidスーパーハイウェイ」(Kindle版)。IchijoMasahto。本名:OSAMU SAKATA。

■連載/一条真人の検証日記

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