何から何までピンクな会社 別府市の建設会社「安部組」

何から何までピンクな会社 別府市の建設会社「安部組」

  • 西日本新聞
  • 更新日:2018/02/14
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複数社が関わる工事現場でも、安部組の重機やトラック、作業員は一目で分かる安部組の社屋も薄いピンク色。1年前に建て替えた旧社屋も同様の色だったとか

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パワーショベルからトラック、作業着、社屋に至るまでピンク、ピンク、ピンク…。そんな建設土木会社が大分県別府市にある。設立70年の「安部組」。同業他社との区別化を図り、社員に自覚を持たせるとの狙いだけでなく、建設業界のネガティブなイメージを拭い去りたいという思いも込められている。

安部組は1947年7月設立で、社員は28人。創業者の息子で、現会長の安部正一さん(67)は「私が入社した45年前から、5台あった重機は既にピンクだった」と振り返る。その安部さんのネクタイはピンクだった。日ごろから何かしらピンクを取り入れることを意識しているという。

創業者である父がピンクを採用した理由は聞いたことがないが「目立つから、でしょうね」。93年に安部さんが社長を引き継ぐと「やるなら徹底的にやろう」と、重機だけでなくトラックも特注カラーにした。1台当たり購入費用は余計に30万円かかったが、ためらいはなかった。

今や所有する重機9台、トラック5台は全てピンクだ。10年前には「仕事帰りにパチンコに行けなくなる」という社員の反対を押し切り、作業着もピンクに変えた。効果は抜群で、県内では「ピンクといえば安部組」と認知されている。かつては他社と間違われ「トラックの運転が荒い」などの苦情の電話もあったが、今はなくなった。

ピンクに込めた思いは認知度だけではない。公共工事を担うため「税金で仕事をしているのだからモラルを大事にしなければ」。ピンクだと安部組とすぐ分かるため「恥ずかしいことはできない」という社員の自覚も根付く。加えて「昔から建設業界は柄が悪いと思われがち。明るい色を使って、それを拭い去りたい」と安部さん。

2月上旬、同県日出町の県道で安部組が下請けに入っている舗装工事が行われていた。なじみのピンクの重機や作業着姿は、複数社が関わる現場でも、ひときわ目立つ。パワーショベルを運転していた松井敦義さん(45)は力強く言った。「ピンクはうちの伝統。誇りを持って働いてます」

=2018/02/14付 西日本新聞夕刊=

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