体の8神様巡礼 熊本・和水町 目、胃、イボ...金栗四三も参拝!?

体の8神様巡礼 熊本・和水町 目、胃、イボ...金栗四三も参拝!?

  • 西日本新聞
  • 更新日:2019/02/12
No image

命の神様に手を合わせる参拝者。願い事は一生に一度だけ

「日本マラソンの父」と呼ばれる金栗四三の出身地、熊本県和水(なごみ)町。NHK大河ドラマ「いだてん」に沸く町で、住民ら手作りのパワースポット巡りが静かなブームだ。町内には目、耳、手足など体に関係する神様が8人もいて、それぞれに御利益があるのだとか。最近疲れが抜けない気がする。「八つの神様」に、元気をもらいに出掛けた。

町などが作成したエリアマップによると、8カ所の神様スポットは金栗の生家を囲むように散らばり、順番に全て巡ると計11・2キロほど。徒歩でも踏破できそうだが、頑張らずに車で。住民グループ「和水町ふるさとガイド」の小山美佐子さん(76)と平静子さん(70)が案内してくれた。

まず向かったのは、目の神様【1】。戦国時代、フジカズラに絡まっていた手負いの敵将を惨殺した村人が、それを悔い弔ったのが起源とされる岩本神社だ。人々は無病息災を祈り、特に「ここの手水(ちょうず)で眼病が治ったとの言い伝えがあり、目への御利益が信じられています」と平さん。

八つの神様は1993年ごろ、地域の伝承などをまとめ直し町おこしに生かそうと考案された。住民らは地道にガイドや清掃活動に取り組んできたが、3年前に神様のキャラクターをつくると、ぐっと親しまれるようになったそうだ。

ユニークな神様はセメント会社敷地内にある直径2メートルほどの石二つ。なんと、いぼ取りに霊験あらたかなイボの神様【2】。「上の石からもう一つが転がり落ちたように見えませんか? イボがころりん、と」。小山さんが冗談交じりに説明してくれた。自分の年齢の数だけ炒(い)った大豆を供え、石に患部をすりつけてお願いする。キャラクターのイボタンが何とも愛らしい。

胃の神様【3】は、山の上に。竹のつえを手に、急勾配の小道を上がると10分ほどで石のほこらに着く。胃弱の人がお参りを続けると元気を取り戻すというが、1往復でも大変だった。

性・腰の神様【4】では、精力増強や子宝、足腰の病気快癒などを祈願する。地元では、男性は作り物の男根、女性は赤色のサラシを奉納するそうだ。歯の神様【5】は、歯の形に似ているという古い墓石。歯がうずく時は、白砂か米をお供えして祈る。

何度参ってもいいが、願い事は一生に一度というのが、命の神様【6】。ご神体は石だ。平さんによると、ここと胃の神様には本当に切実な思いの参拝者が多いそうだ。友人5人で訪れた熊本市北区植木町の榊みどりさん(77)は「健康への感謝を伝えました」と話し、本命の願い事はまだ先のようだった。

耳の神様【7】は、柳川藩主の立花宗茂の家人、柳川由布大炊助(おおいのすけ)の墓。1587年の田中城攻めに参戦し、耳が不自由だったため家来の言葉が聞こえず討ち死にした。それを伝え聞いた村人らが、敵方の大炊助を丁寧に葬り、供養したのが縁起。「耳が聞こえますように」などと書かれた火吹き竹が奉納されていた。

最後の手足の神様【8】は、ぽつんと離れた場所にあった。熊本県嘉島町の足手荒神を分霊し、祭ったとされる。手足のけがや病気の平癒を願う人々が訪れるという。

観光や昼食をはさみ、約6時間半の巡礼ドライブ。豊かな自然や文化、歴史に触れ、体を動かすとすがすがしい。「顔色が違う。記者さん、生き生きしていますよ」と八つの神様効果を挙げる小山さんは、大胆にもこう付け加えた。「92歳まで生きた金栗さんも巡っていたかも」

和水町ふるさとガイドの料金
2カ所目まで1500円。3カ所目からは1カ所につき500円が加算される。1週間前までに予約が必要。町商工観光課=0968(86)5725。

周辺の観光スポット
金栗四三生家記念館 築200年以上の生家を公開。動画で金栗の幼少期を紹介している。和水町教育委員会社会教育課=0968(34)3047。

金栗四三ミュージアム 1912年のストックホルム五輪で使用したユニホームや足袋を展示。金栗の走りを体験するコーナーもある。0968(34)4300。

三加和温泉ふるさと交流センター 無色透明の湯には美肌作用があり、疲労や神経痛にも効果があると評判。露天風呂や家族風呂、食堂も。そばには地元の野菜直売所「緑彩館」もある。0968(34)2249。

=2019/02/07付 西日本新聞朝刊=

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
2/18〜今週のおひつじ座【LUAの12星座占い】
ギャル曽根「6歳息子への“食育”」が虐待レベルだと非難殺到
36才で初めてダウンジャケットを着てみたら、衝撃的すぎた......
知らないほうがよかった、元乗務員が飛行機のブランケットや枕を使わない理由
「エホバの証人の活動の中で、最もつらかったこと」元信者が告白
  • このエントリーをはてなブックマークに追加