ドローンで離島から海産物宅配 ANAHDら、事業化へ実証実験

ドローンで離島から海産物宅配 ANAHDら、事業化へ実証実験

  • Traicy
  • 更新日:2019/08/02
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ANAホールディングス(ANAHD)は8月1日、LINE Fukuokaと自律制御システム研究所(ACSL)、NTTドコモ、ウェザーニューズと共同で、小型無人機(ドローン)を使って海産物を輸送する実証実験を公開した。

実験は福岡市の協力のもと、玄界島のヘリポートから福岡市西区の料理店「釣船茶屋ざうお本店」までの約6.4キロと、能古島キャンプ村までの約10.3キロの2つのルートで実施。玄界島産の海産物を両目的地にドローンで空輸した。

ANAHDはドローンの運航管理、ACSLはドローンの提供および運航サポート、LINE Fukuokaは注文・決済機能の提供を担う。また、NTTドコモはLTEネットワークの提供および電波状況を考慮した運航計画の策定支援、ウェザーニューズは動体監視情報の提供、気象情報サポートを担当し、福岡市が地元との調整等を行っている。

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ドローンはACSLの標準機体を実験用にカスタマイズしたものを使用している。最高速度は、水平方向が秒速20メートル(時速72キロ)、垂直方向が秒速3メートル(時速10.8キロ)。自重は8.2キロで、最大で0.9キロの荷物を搭載して最長で約20キロ(推定値)を飛行できる。自律制御型のため、リモコンを一切使わずに離陸から着陸までが可能だという。

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公開された実験では、「ざうお」のバーベキュー場利用客がLINEを使ってアワビやサザエを注文・決済。注文を受けて玄界島から海産物を搭載して飛び立ったドローンは、約10分でバーベキュー場近くの砂浜に着陸した。ドローンはGPSによって制御されているが、最大で3メートルの誤差が出るため、着陸時は砂浜に設置したマーカー(目印)を認識してピンポイントで降りられるようになっている。ACSLによると、マーカーを使用した場合の誤差は約50センチ以内になるという。

ANAHDデジタル・デザイン・ラボの津田佳明チーフディレクターは、今回の実験の特徴には3つの特徴があると話した。一つは、複数機を同時にオペレーションすること。二つ目は飛行距離が10キロを越えることで、「目視外で10キロを越えるのは初めて」(津田チーフディレクター)。三つ目は、単純な輸送飛行ではなく利用シーンを想定していることだ。今後、実証実験を継続し、ドローン宅配サービスの事業化に向け取り組んでいく。

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▲LINEでサザエなどを注文・決済

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▲約10分後、玄界島からドローンが到着

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▲マーカーを認識して正確に着陸

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▲注文した海産物が届けられた

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▲ドローンの運航管理を行うオペレーションセンター

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▲複数のモニターで気象情報などを監視している

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