元SMAPの中居正広が9日、都内スタジオで10月22日スタートのTBS系新バラエティ番組『中居くん決めて!』(毎週月曜23:56～24:55)の初回収録を行い、収録後に囲みに応じた。
同番組は、誰でも常々経験するなかなか決められない時に着目し、“人々の悩み”と“迷う選択”を中居に決めてもらおうという内容。自身が提案した作務衣姿で出席した中居は「(視聴者の)駆け込み寺というわけでもないですが、和のセットだったのと、これなら安く済みそうだねって」とその理由を明かした。
番組がスタートするにあたっては、「最初は自分にはできないと思っていたんですよね。その決めることも笑いで決めるのか模索していました」と胸中を吐露。「1回やってみればわかるのかなと思ったけれど、まだわからないし、温度もわからないです。自分の想像している範囲ではどういうテンションになるのかわからないなと感じていて、ギア上げて行こう、声のトーン上げて行こうかなくらい。あんまりおとなしくしていても地味でユーモアに欠けるかなとも思うし、だから『これでいこう!』とかはなく、まだふわっとしています」と1回目の感想を語った。
番組収録ではいまどきの若い人の恋愛にまつわる悩み相談が登場していたが、「僕の年齢になると、恋愛相談をする人はもういないですね。同級生が『中居、好きな人ができたんだけど』みたいなことはもうないです」とのこと。また、「結婚をしたことがないから、プロポーズを受け入れたほうがいいかなどわかるわけがないんです。どこかで無責任なことは言えないなって思っているから、あんまり経験のないことが言えないんですよね」と話し、「次の収録はどうしようと思うので、向いてない気がします(笑)。不安でならないです」と打ち明けた。
さらに、初回収録で飛び出たいまどきの恋愛パターンについて、「本当のところはわからないですよね。僕らの時代はケータイもない時代で、連絡方法も微妙に違ったりしていたわけですし。環境が違うので」と中居。「それは恋愛じゃなくても、スポーツでも習いごとでも、断定はできないんですよ。たとえば後輩に相談をされても、断定はできない。僕たちはこうだったからこうあるべきだ、と言えないわけですよね。こういうケースがある、こういうパターンがあると、いくつかの選択肢があれば、それをかざすことはできるけれども、1本でこうあるべきだとは言えないです」と決断することに慎重な姿勢を見せた。
そのため自分自身も物事には悩みがちだそうで、「直観でやるというよりも、基本的になんでも熟考します。熟考した上でやらないこともある。自分の中で根拠や説得力がなかったりすると、自分自身で納得できなくなっちゃう」と自己分析。極端な話、日々のランチでも悩むほどだと言い、「だから、保留ということもある。ご飯をみんなで食べるにもみんなが決まっているけれど、『俺はまだ保留!』と言ったり。とんかつもラーメンもチャーハンも全部食べたいんですよ。決められない。昨日とんかつ食べたから今日はない、明日の夜カレーかもしれないとなって結局ラーメンを食べました。たいした熟考でもないですけれど(笑)」と笑いを誘った。
とはいえ誰かに自分のことを決めてほしい欲求もないと言い、「僕が何かをどうしようか思い悩み迷っていても、人に決められたくはないので、自分のことは全部自分で決めますね。なので自分のことは、人に言わない。誰かが右と言っていても、自分が左だと思ったら左に行ってしまうこともある。僕のことは僕にしかわからないと思っているところがあります。僕は自分のことは自分で決めます。そんなに影響されるタイプでもない気がしますね。ポーズで相談することはあって、雰囲気で相談したほうがよさそうな時は意見を合わせといて、全然変える気ないとかね」と告白した。
ただ、いまどきの視聴者の悩みを決めてあげる立場にありながらも、自分自身のことになると、「頑固なのかなと思いながら、急に舵を切って左から極端に右に行くこともある。友だちにも『お前はブレブレだな』って言われることもありますが、ブレることはそんなに悪くない」と持論を展開。一般にはブレずに初志貫徹みたいなポリシーがよしとなる風潮があることは受け入れつつも、「ブレるって、何かを学んだからこそだと思うんですよね。ブレないカッコよさがあるという話を確かによく聞きますけれど、たとえば好きな人が変わったとか、一途なだけではないこともあるなと考えることはあります」と今の心境を語った。
最後に番組の見どころについて、「僕が番組で決めることは、最後のゴールのフォローであって、そこまでの経緯や街頭インタビューで悩んでいる人たちの、そういう姿などに目を向けてもらうと、観ている人も、こういうことがあるのかと共感できることがあると思います。出ているタレントさんにも、共通する部分があるとは思いますね。中居が決めるということをそれほど重く受け止めず、楽しく観てもらえればと思います」と力説した。
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