獣害対策に...海外から「オオカミ」を輸入して山林に放つ構想がある

獣害対策に...海外から「オオカミ」を輸入して山林に放つ構想がある

  • IRORIO
  • 更新日:2016/10/19

輸入した「オオカミ」を放って獣害対策をするという構想がある。

5都市で「オオカミフォーラム」が開催

今月、福岡県や広島、横浜など5都市で「日・米・独オオカミフォーラム」が開催。

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日本オオカミ協会」チラシ

オオカミ復活に関する国民の理解を得るためのフォーラムで、アメリカやドイツの研究員らが来日し、オオカミによる生態系保全などについて話す。

シカやイノシシの食害対策に

日本ではシカやイノシシ、クマなど野生の鳥獣による食害が大きな問題となっている。

野生鳥獣による森林の被害面積は全国で約9千ヘクタール。特に深刻なのが「シカ」による木の枝葉の食害や剥皮被害だ。

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林野庁」資料

シカの生息分布はこの36年間で約2.5倍に拡大。各地で林業生産コストの増大や土壌の流出の危険性などが深刻な状況となっている。

オオカミは「シカ」の天敵

そんな中、日本に「オオカミ」を復活させ、生態系保護を目指そうという構想が出ている。

日本オオカミ協会は天敵のオオカミが絶滅したことやハンターが激減していることがシカが増えすぎている要因だとして、オオカミの復活が欠かせないと提言。

米国のイエローストーン国立公園でオオカミを再導入したところ、6万~8万頭にまで増えていたシカが15年間で4000~5000頭まで減少したという。

オオカミを祭る神社も

日本ではかつてオオカミはシカやイノシシを襲う「神の使い」として崇められており、関東地方や東北の一部にはオオカミを神の使いとして信仰する神社も存在。

福岡県や大分県、千葉県など複数の地域の住民からオオカミによる鳥獣対策構想を提案する声が出ている。

「生態系への影響」や「危険性」は?

オオカミを輸入することで、現在の生態系に悪影響が出たり、人に危害が及ぶことはないのだろうか?

日本オオカミ協会は、輸入する候補となっているオオカミは100年前まで日本に生息していた「ハイイロオオカミ」なので、生態系に悪影響を及ぼすことはないと説明。

また、人への危害については、米国のイエローストーン国立公園でオオカミが駆除されるのは稀なことや西ヨーロッパなどで人身害は発生していないことを挙げ、正しく接していれば襲われることはないと述べている。

しかし西日本新聞の報道によると、環境省は家畜被害や人への危害など課題が多いことから、まだ「検討できる状況にない」としているという。

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